月別アーカイブ: 2023年2月

八卦掌は対多人数戦専門の遊撃戦武術だから護衛武術たりうる

八卦掌は対多人数戦専門の遊撃戦武術だから護衛武術たりうる(対多人数遊撃戦拳法だから、大切を人を守ることができる)。これは、30年以上八卦掌と向き合い、考え続けて実践してきたうえで確信したことがだから間違いない。

この命題は、私の中では揺るぎない真実となった。師伝で「対多人数専門だから」と言われたから言っているのではない。人に言われだけのもので、断言などできません。よって、人が「それは違う」と言っても一切変えることもないし、考え直すこともない。

なぜこんなことをわざわざ言うのか?まず動機から。

それは、八卦掌を信じ、日々苦しい練習と向き合う優しき修行者を後押ししたいから。「対多人数戦専門の遊撃戦護衛武術・八卦掌」の言葉を信じて弊門をくぐってくれた有志を後押ししたいから。

守るべき人を守ることができず、どん底からここまでやってきて、その努力が報われた瞬間もあったり、うまくいかないこともあったり・・・そんなことを繰り返す中で、明確に確信した。この道を進みたいがために、流派のネームバリューにも、ライトポップな路線にも進まなかった。

その決断が様々な苦痛を招き寄せたが、今この瞬間も、しっかりこの道を進んでいる。

では確信している理由を。

敵側が多人数であっても、我が動き続ける以上、敵は誰一人として油断することができない。滑歩で移動する際の八卦掌の動きは、速さもさることながら、次に進む方向を読むことができない。

高機動力拳法であるゆえ、不意をつかれて逆を取られると、逆をとられて慌てて振り返っても、逆を取った先でも我は移動しつづけているため、とらえることは難しい。

敵は対多人数の有利さを活かすことができず、移動し続ける我に気を取られ、かつ警戒して気を抜けないため、八卦掌で戦っている護衛者が守っている「ターゲット」に近づく余裕がないのである。

分かりやすい例を話そう。「人を護衛するために八卦掌で戦う者は、太平洋戦争において艦船を護衛するために戦った戦闘機(ゼロ戦)と同じ」という話である。

航空機の出現により、艦船にとって空からの爆撃攻撃は大変な脅威となった。

太平洋戦争初期の日本海軍の爆撃機(主に中島99式艦上爆撃機の急降下爆撃)による攻撃命中率は、80%を超えていた。このセンセーショナルな攻撃能力によって諸外国は航空機攻撃の有効性を知り、日本艦船にも攻撃爆撃機の脅威が跳ね返ってくるようになった。

通常爆撃隊は、数十機の大編隊(時に数百機)で押し寄せてくるため、対空砲火だけでは、防ぎきることはできない。そこで、機動力に劣る艦船や爆撃機・雷撃機を守るため、戦闘機が大活躍したのです。日本海軍の主力戦闘機は、もちろん零式艦上戦闘機、ゼロ戦です。

ゼロ戦の戦い方は、その高機動力性から、旋回・急激転身・きりもみ旋回などでアメリカ軍の戦闘機や爆撃機を圧倒しました。その戦い方は、移動遊撃戦を採り、敵を翻弄し続ける八卦掌戦闘者そのものです。

日本艦船や爆撃隊を攻撃しようにも、ゼロ戦が飛び回って護衛している以上、アメリカ軍戦闘機はゼロ戦を無視できない。無視して艦船を攻撃しようものなら、対空砲火に加えてゼロ戦による追撃攻撃を喰らい、たちどころに撃ち落とされる。

よってアメリカ軍戦闘機は、まずゼロ戦を叩き、そののちに後続の爆撃隊に攻撃のバトンを渡す必要がある。しかし開戦当初のゼロ戦の搭乗員の技術はすさまじく、アメリカ軍戦闘機は歯が立たず、戦闘機も攻撃隊も多大な被害を受け続け、日本艦船に打撃を与えることができなかった。

※そこで、高機能レーダーの開発や、戦闘機の横で弾けるVT信管技術の開発などでアメリカ軍は挽回を図った

八卦掌で護衛を志す者は、この歴史の出来事を、修行の励み、そして参考としてほしい。

どこを「参考」にするか。それは、ゼロ戦の戦闘スタイルである。ゼロ戦は、搭乗員の操縦技術の高さと、機の高機動力性によって、護衛の目的を果たした。

高い技術による絶え間ない移動遊撃戦で、敵の戦闘機を圧倒し、敵爆撃雷撃隊を蹂躙し、日本海軍爆撃雷撃隊を守ってアメリカ艦船に対する空襲を支えた。

基本技術の徹底的な身体浸透化による操身技術と身のこなしで自由に動き回り、多勢にモノを言わせようともそのメリットを活かない移動遊撃戦に慣れていない敵を、移動遊撃戦の渦中に引きずり込み、ほんろうして、圧倒せよ。

日頃から「滑歩移動」の激しい身体流の慣性がかかる状況下で、技を打ち込む練習をし、通り過ぎながら突然打ち、すぐ離れ、違う角度・方向から打つ、を繰り返す。

息が上がることを恐れるな。息が上がっても動き続けることができる体力を、日ごろの練習で養うことだ。息が上がった状態で動き続けるための練習は、大変苦しい。しかしそこから目を背け、気持ちいい移動速度で練習しても、実戦ではすぐに捕捉され、役に立たない。

移動遊撃戦の土台は、有酸素運動の積み重ねによる基礎持久力だ。この基礎持久力は、年齢が70を越そうが、女性であろうが、身体の小さい者であろうが、積み重ねるならば、積み重ねていない者を圧倒する要素となる。

八卦掌は言い訳の効かない拳法である。日ごろから移動遊撃戦を練習していなければ、実戦で息があがり身体をコントロールできず使い物にならない。しかし、逆を言えば、日ごろから練習している者ならば、敵の身体的優位さを乗り越える可能性を味わうことができるのだ。

ゼロ戦たれ。ゼロ戦となって、あなたが守りたいものを守り切って見せよう。大編隊で飛んでくる思いやりのない敵を、移動遊撃戦の渦中に引きずり込んで、徹底的に撃退せよ。

「八卦掌は対多人数戦専門の武術だから護衛武術なのである」

辛い時は、この言葉を、私がしているように心の中で何度も唱え、大切な人を守っていこうぜ。

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遠隔地・多忙等門下生制度の再設のお知らせ

コロナ禍以前にありました「遠隔地・多忙等門下生(料金)制度」を復活させます。

コロナ禍により県外をまたいだ移動の自粛が叫ばれ、県外からの学習者が来県する機会が減っていました。しかし、政府によるコロナの5類化・弊門の全国支部構想の本格始動に伴う各土地7代指導員の養成のため、当制度を復活させることにします。

料金体系と遵守項目は、以前と同じです。

遠隔地・多忙等門下生制度

  • 受講料金は、一回定額制とし、その金額は2,200円(税込)とする。18歳以下の金額は、1,100円(税込)とする。
  • 受講料金は、当日、お釣りのない形で、練習開始前に支払うこと。
  • 当制度を利用する際は、前月の25日までにメールにて月謝制から当制度を利用する旨を申し出ること。月途中での制度変更は認めない。
  • 当制度を利用する者で、弊門練習会に参加する者は、必ず前日までにメールにて申し出ること。

支部指導員を目指す方に対する優遇措置

弊門全国展開の趣旨と理念に賛同し、支部指導規約を守り、指導員として活動したい方には、弊門入門後の制度利用時において、経済的負担を軽減し、指導を受ける機会を保証する優遇措置を適用します。

  • 一回の本部訪問中における練習会参加料は、3回までに限り2,200円のみとする。

※優遇措置を利用する際は、必ず事前に申請すること。後日指導員として活動したいと翻意したら、それ以後の申請後のみ優遇措置を適用します。

制度復活に際し、代表より

この制度の再設は、「誰もが大切な人・自分を守ることができる対多人数戦専用の遊撃戦護衛武術「八卦掌」を全国に広めることで、大切な人を守る」という弊門の目的を実現させるための大きな一歩となります。

遠隔地から愛知県まで来て指導を受けることは経済的にも大変なことではありますが、志を胸に門を叩いてください。

そのような苦労を乗り越え、それでも前に進もうとする優しいあなたを、八卦掌水式門は歓迎し、真剣に指導いたします。

待っています。

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歩いている道が自分の道なら、どこに出ようが問題なし

「どこに行ってしまうのか?」「俺はどこに向かっているんだろうか」

何からしらの目的を立て、行動している人なら、必ずと言っていいほど、このような不安を感じたことがあるだろう。

私はいま、人生で最も厳しい状況にあるため、このような不安を感じない日はない。その不安が湧き上がると、未来への希望を胸に強引に湧き上がらせ、自分を鼓舞している状態だ。

自信満々のように見えて、いつも君とまったく同じ。仲間だぜ。

「ゴーイング・マイ・ウェイ」。私が今まで過ごしてきた学校や職場では、この言葉は常にマイナスの言葉として使われてきた

職場で嫌われている人を揶揄する言葉として使われたり、悪い社員の典型例として上司がたとえ話として使ったりしていた。

日本語に訳せば「我が道を行く」だが、なぜそれが悪口になるのか、全く理解ができなかった。とっても潔くて、とっても心が躍る言葉だったのに。

「同調圧力(どうちょうあつりょく)」が特に強い日本、と言われるが、まさにその通りで、周りに合わせることを強く意識する国民性と相まって、考えることや行動様式はまったく同じと化していく。

例えば、パワハラ研修をしている研修中の研修員によるパワハラに、こちらが「おかしい」というと、なんと誰も賛同者は出ず、かつ賛同者どころか「そんなこと言って・・めくじら立てて・・」と周りからひんしゅくを買う。

そんな涙がちょちょぎれるようなことが、何度も行われていた。学校や会社というのは、掲げている理念こそ「生徒(社員)の個性を重んじ豊かな発想による・・・」が多いが、やっていることは「没個性」作業そのもの。

自分の目指すものに理解を示さず、それならまだしも、攻撃したりけなしたりする集団から、私はある時から、徹底的に距離を置くようになった。集団の中で戦うのもよいが、中で戦う必要がないなら、あえて外に出て、我が道を行く、そう決めた。

「毎日まいにち、望む道に進むための行動をしていないのに、自分の決めた道を歩いてないのに、未来に自分の望む場所にたどり着くはずがない。今だとどんどんずれている」と考えた。

飛び出した後の日々は、不安と、当たり前だったことが当たり前でなくなった、嵐の中に裸でいるようなむき出しの状況だったけど、その中では常に、自分の望むことができる状態だった。

そして実際に歩いてみると、飛び出さず中途半端だったころにはわからなかった色んなことが判明した。それが到達点であろうと思っていた景色・方向性を若干変える。その変化は、まさに自分が歩いた証となる。自分が他人を導く立場になったら、現場での奮闘の中で生まれた変化・独自性こそが武器になる。

自分で工夫し、編み出した技や練習方法、戦法や技の連環スタイルが、従来他人が行ってきたものと違っていたとしても、己の歩んできた結果であるならばどうどうとしていればいい。

どこに行くかは重要ではなかった。どこに行くか、どの場所にたどりつくか、なんて、途中の道の過ごし方でいくらでも変わってしまう。

それは、自分の道を歩いてなくとも、である。ならば、自分の道を歩いていた方がいい。君は現状が嫌で、このサイトにたどり着き、単招式や連招式を練習しているんだろう?また今までの道に戻るか、そのまま進むか、君次第だが、違う景色にたどり着きたいならば、違った道を歩くのが一番だ。

いじめが辛い君へ|八卦掌の単招式・連招式で取返しに行こう

試合に勝つため、ブランドを得るため、遊撃戦スタイルにこだわるのではなく既存の道を歩くのも一つの価値ある道。

しかしそれは今の自分が望むことではない。私は、この瞬間も、自分の道を歩くがゆえのスリリングさと高揚感を味わっていたい。

苦しいこともある。だけど、黙って進む。苦しいと言えば「好き勝手やってるんだから、文句言うなよ。俺なんてもっと苦しい」なんて言われるだけだし、人に言っても何も解決もせず気も晴れることはないため、そんな無駄な時間は過ごさない。

自分の道を歩んで、それがまったく相手にもされないものならば、それは確実に独自性があふれる「自分ウェイ」なので、大喜びだ。

君が取り組んでいる八卦掌は、今でも日本では珍しい存在。だから迷わず進め。上手くなって独自性が出て来たら、それはますます「君ウェイ」となる。何も考えないでいいから、とにかく八卦掌を信じて進め。

待っているのは、いじめや暴力、理不尽を圧倒的に超えていくマインドだ。英雄的な結果が待ってるぞ。伝説になるぞ。楽しみにまっていようぜ。間もなくやってくるその現実を。

『いじめに苦しむ君へ贈る、勇気が出るメッセージ集』のトップ

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いじめが辛い君へ|八卦掌の単招式・連招式で取返しに行こう

全国各支部で後進門下生を指導する八卦掌第7代目門下生募集

将来、八卦掌水式門(以下弊門)は全国にその技術を伝える支部を作ると、以前ブログ記事にて報告しました。ビジョンを構築し、仕組みを吟味し、そのうえで行動に移していきます。

まず、支部で実際に指導する指導員を養成する必要があります。通信門下生のスクーリングを実施し、八卦掌の技術を対面にて確実に伝えるためには、全国各所に技術を伝える指導員がいることが前提となります。
※私が全国各所に出向き続けることは、かなり無理があります。

八卦掌の術理を全国各所で確実に伝えるために、指導員の粗製乱造だけは絶対に避けなければなりません。護衛・護身を掲げる弊門技術を信じて門をくぐり、有事にはそこで得た技術を信じて戦う門下生を、生命の危険にさらすことになるからです。

しかし当然ですが、八卦掌の技術をしっかりと体得するためには時間がかかります。

よって支部設立のビジョンが見えたこの瞬間より、本格的に、支部で指導を担い八卦掌の技術を確実に後進に伝える八卦掌第7代目の指導員を募集することとします。

支部指導員として活動をしたい方の応募先は、八卦掌の術理を時間をかけて学ぶ「本科」のみとさせていただきますのでご了承ください。

実現予定の支部展開の理想の状況は全国各都道府県ごとに支部がある状態なので、以下で掲げた拠点都市以外に在住の方も、ご応募していただきたい。

あなたの習った八卦掌の実力を上げるうえで、後進門下生や講習会参加者に指導することは大きな効果をもたらします。弊門で八卦掌を一通り学んだ門下生に対し「自分なりの体系を創り上げ、それを人に指導すること」を勧めているのはそのためです。

ですから「私にできるだろうか?」などと不安にならず、中国拳法の指導者として活動したい想いが少しでもあるならば、是非チャレンジしていただきたいと思います。

八卦掌を習うだけでも、きっと大きな変化があります。それは身体の変化・心の変化です。たとえ指導員としての未来を担うことにならなくとも、その変化を味わうだけでもチャレンジした意味が残るのです。

ですから、武術経験・性別・過去の運動歴など一切気にせず、門を叩いてください。指導は愛知で行いますので、支部指導員を志し愛知に通う方には、指導料金での優遇措置をとらせていただきます。

※遠隔地等門下生優遇措置(一回税込2,200円での参加・参加は本科のみ。毎月25日までに優遇制度申請必要。優遇制度適用月に練習に参加する際は、2日前までに事前連絡必要。)の再復活をしますので、そちらをご利用下さい。

弊門では、程派・尹派・梁派の特定流派の継承を指導の前提条件としないため(※弊門基本技術は梁派)、弊門で八卦掌の学習を終えた後は、支部指導の場においては、八卦掌の原理(対多人数想定の遊撃戦武術)と以下の設置運営条項以外で制約をうけません。自由に自分のやり方で指導が展開できます。その醍醐味を、是非とも味わっていただきたいと思います。

全国各支部の八卦掌第7代目指導員候補に応募する

支部設置と運営・指導展開における設置運営条項です。

  • 支部における指導では、八卦掌の原理原則から外れないこと(対多人数を相手に遊撃戦で戦う八卦掌の基本攻防体系のこと)。料金体系は本部の体系と同じとすること。
  • 八卦掌の原理原則から外れない限り、支部における指導カリキュラムは自由であるが、通信門下生へのスクーリング指導に関しては、本部の展開する通信教育履修課程の技術・指導順序で指導すること
  • 本部への上納金等はなく支部における月謝等の収益は支部指導員の収益とするが、通信門下生のスクーリング指導・講習会参加者へのアフターフォロー指導については、指導料金を別途取らず誠実・熱心に指導すること
  • 支部名は、「八卦掌水式門○○県○○市支部」とする。※弊門の支部であることを明確に示すため
  • 支部指導員が、己の名において支部以外で道場等を持つのは自由である(この場合、指導内容等に一切の制限はない)が、上記支部名と多くをかぶらせるなど入門志望者を混乱させるような名称を用いないこと
  • 支部指導員は、半年に一度、本部にて技術研修を受け、かつ活動状況を報告すること
  • 支部における履修課程・愛知本部における本部指導研修課程を終えた支部門下生に対し、本部から修了証兼七代目認定証を代表・水野と支部指導員連名で発行すること
  • 上記条項を守らない場合、支部指導員の資格のみを取り消すが、当措置に異議を唱えないこと

八卦掌水式門の太平洋側本部は、愛知県岡崎市周辺の三河地方を考えております。

日本海側の拠点は、講習会の定期会場のある氷見市の属する、富山県の呉西地方を予定しております。

参考までに、全国の必須拠点支部を挙げておきます。

北海道札幌市・北海道釧路市・青森県青森市・山形県山形市・宮城県仙台市・群馬県前橋市・茨城県かすみがうら市・滋賀県米原市・和歌山県和歌山市・島根県松江市・岡山県倉敷市・愛媛県西条市・福岡県北九州市・宮崎県宮崎市・佐賀県佐賀市・沖縄県那覇市

先ほども申しましたが、上記都市のある都道府県以外の県の都市でも支部を作るのを目指しているため、上記都市以外の都市で支部を担いたいと志望する方の応募もお待ちしております

気負わず、不安よりも希望を持って、弊門に来ていただきたいと思います。八卦掌の実戦性と健身性に魅せられることは間違いありません。

その上に未来の可能性まで感じられるならば、それはとても素晴らしいこと。私自身、八卦掌の持つ実用性と奥深さ、そして未来を切り拓く可能性に救われながら前に進んできました。

人生を真剣に考え、人を思いやり、自分の居場所を見つけたい方との出逢いを、心から待っております。

全国各支部の八卦掌第7代目指導員候補に応募する

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23-3-19愛知・4-2富山「発力法を練る走圏」講習会

2023年3月19日(日)愛知県刈谷市・同年4月2日(日)富山県氷見市にて、

『「何気なく歩く」走圏から「基本姿勢・発力を磨く」明確な実戦準備のための走圏練習に変える講座』

を開催します。

午前の主な指導内容(午後にかぶる場合があります)です。

  • 下搨掌(かとうしょう)を用いた走圏における基本姿勢を作るための姿勢要求とは。
  • 下搨掌の姿勢の意味と使用例(用法)を理解する。
  • 対人練習用の下搨掌で、使用例を参考にした力の伝え方、逃がし方を学ぶ。

午後の主な指導内容(午前にかぶる場合があります)です。

  • 「敵の力を逃し敵に力を伝えること」を意識した推磨掌・叉子掌の姿勢のとり方。
  • 推磨掌(すいましょう)と叉子掌(さししょう)の使用例練習。力伝達の意識を実戦的に理解する。
  • 推磨掌・叉子掌の対人練習を通して、3発力による意識を明確にし、敵への力伝達意識と伝達経路を体感する。

午前中に走圏の基本姿勢の学習をするため、走圏を独学等で学習している初学者の方も受講できる内容となっております。

講習会の材料として用いる下搨掌・推磨掌・叉子掌の各用法(代表的なもの)について触れるのは、その用法が発力を理解するうえで役立つ知識であり、かつ理解するうえでの前提知識でもあるためです。

拳法の世界ではひんぱんに、「足で打つ・手30足70」という拳諺(けんげん・拳法のことわざのこと)があります。

かみくだいて説明するならば、「手の力や技術で敵を攻撃し力を伝えるのではなく、手・腕をを始めとする上半身を支える下半身の推進力・移動する力を伝えて打つ。手で力を伝える割合は、全体の3割程度である」というような意味です。

移動遊撃戦を展開する八卦掌では、身体移動や翻身・転身によって生じる力で打つのが完全に主役となるため、先ほどの割合が「手10足90」のくらいになると言っても過言ではなくなります。

身体移動・転身・翻身によって力を伝える方法が発力法であり、発力法を練習する具体的な技術解説を、サイト上で対多人数戦を解説するカテゴリー内の遊撃戦渦中で身体を自在に操り敵に力を伝える八卦掌3大発力で紹介しています。

そして我々八卦掌修行者が最初に練習する走圏でも、最重要技術である基本姿勢・歩法と併せて、発力法を練るのです。今回の講習会では、その点をクローズアップし、講習を進めてまいります。

発力法がメインであるため基本姿勢については一通りの学習となりますので、基本姿勢に自信のない方は、事前に弊門サイトにおける基本講座八卦掌「走圏」マスターのためのヒント:上中下盤・八の字走圏にて基本姿勢を予習しておいてください。

以下に弊門作成の走圏の動画も掲載しておきますので、学習の参考にしてください。

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