女性護身術科の開講情報(開催場所・開催日時)
2024年度女性護身術科・石川教室(来季の「金沢女性本科」)の開催場所・開催日時
開催日時
2025年3月15日(土)、金沢女性本科(仮称)開催に先立ち、2024年に試験的に女性護身術科を北陸地方で開催します。
2024年度は、2025年開催を控えた年として、北陸地方での女性本科を以下の日に、試験的に開催します。水式門で指導する八卦掌は、他の八卦掌道場と内容から目的までも含め一線を画す内容であるため、志願者が少ない傾向にあるからです。
- 10月5日(土・10:00~12:00)
- 11月2日(土・10:00~12:00)
- 11月30日(土・10:00~12:00)
例え入門申請者が一人であっても、転掌式八卦掌の内容を理解し「やってみたい」という方がひとりでもおられるならば、八卦掌水式門はその真髄を誠実にお伝えします。
開催場所
石川県金沢市の大和町広場にて開催します。※小雨決行。場所は開催日ごとで変わる場合があります。過去に、北部公園など。
弊門伝承の転掌式八卦掌は、徹底した移動遊撃戦を採る移動戦術拳法であるため、身体移動制御能力の未達な初学者であるほど、カルチャーセンターなどの狭い室内では、接触事故が発生する危険が高まります。
また、昔日の八卦掌は、一打ごとに歩数を多く刻むことで防御と攻撃を成功させる拳法となります。初学のうちは、歩数を意図的に多く取ることで、転掌式八卦掌の真髄を追体験する必要があります。狭い室内ですと、追体験をすることができません。
よって指導は一貫して屋外開催となります。ご了承ください。
屋外ですので、日焼け対策・暑さ寒さ対策・熱中症対策等は各自忘れずにしてきてください。※特に、熱中症対策を怠った方の参加は、お断りする場合があります。
2024年度女性護身術科・富山教室(来季の「金沢女性本科」)の開催場所・開催日時
開催日時
2025年3月15日(土)、金沢女性本科(仮称)開催に先立ち、2024年に試験的に女性護身術科を北陸地方で開催します。その一環として、小矢部市と金沢市にて開催いたします。日時は以下の通りです。
- 10月5日(土・14:30~16:30)
- 11月2日(土・14:30~16:30)
- 11月30日(土・14:30~16:30)
富山は、八卦掌水式門発祥の地です。弊門の掌継人は皆女性であり、かつ、そのほとんどが富山県出身者となります。2025年の女性本科は、その拠点を金沢としますが、参加状況により富山でも指導の場を持つことを考えていますので、ふるってご参加ください。
開催場所
富山県小矢部市のクロスランドおやべ交流広場にて開催しております。※雨天時は、クロスランドセンターの軒下等に変更します。
屋外での開催にこだわる理由は、上記石川教室における理由説明を参照にしてください。クロスランドおやべは、芝生広場が大変大きいため接触事故も少なく、講習会等を頻繁に開催する場所となっています。
愛知教室の開催場所・開催日時
開催日時
9月5日(木・10:30~12:30)
9月7日(土・10:00~12:00)
9月19日(木・10:30~12:30)
9月21日(土・10:00~12:00)
9月26日(木・10:00~12:00)
開催場所
愛知県刈谷市築地町の刈谷市総合運動公園のバス停横芝生広場にて開催しております。※雨天時は、ウィングアリーナの軒下等に変更します。
弊門伝承の転掌式八卦掌は、徹底した移動遊撃戦を採る移動戦術拳法であるため、ダンススタジオ・カルチャーセンターなどの狭い室内では、接触事故が発生する危険があります。よって指導は一貫して屋外開催となります。
屋外ですので、日焼け対策・暑さ寒さ対策・熱中症対策等は各自忘れずにしてきてください。熱中症対策を怠った場合の参加は、お断りする場合があります。
各開催場の料金体系
2024年石川・富山・愛知開催教室の料金体系
2024年度一回定額制
入門費:無料
年会費:無料
一 回:2,200円(税込)
銀行名 :三菱UFJ銀行
支店名 :知立(ちりゅう)支店 店番号 412
預金種別 :普通口座
口座番号 :1213489
口座名義人:ミズノ ヨシト
※来季より、女性本科は月謝制(月4,000円)を採用します。
※練習参加の際は、出席を希望する本科開催日の3日前の正午(12:00)までに「○○日参加します」と「shiroikukmoajisai@gmail.com」までメールで連絡すること。※予定を入れるため。
※練習会の開始前に、必ずお釣りのない形で現金で手渡すこと。もしくはあらかじめ、上記口座に振込むこと。後日支払いには応じない。支払いをしない者には、例外なく指導しない。
※八卦掌水式門に責のない理由・門下生の事情により、その月に一回も練習に参加しなくても、月謝は返金しない。
※休会する場合は、必ず25日までに、「来月休会します」と「shiroikukmoajisai@gmail.com」までにメールで連絡すること。連絡しない場合、月謝の免除はない。
※休会・復会を複数回繰り返す者は、月謝制門下生を取り消す。以後は一回定額制で参加すること。
※講師の都合による開催取りやめ以外では、払い戻しは行われない。
指導担当者 八卦掌水式門代表・水野義人の紹介
女性護身術科の指導は、富山教室・愛知教室とも、水式門代表・水野が直接担当いたします。
女性護身術科ゆえ、女性にとっての学びやすい観点から女性指導者が指導を担当するのも良いと思います。しかし、有事の際のリアルさ(男性の攻撃圧力)を実感しながら練習してもらうため、当面は代表が指導を担当いたします。
女性護身術科は現在、北陸本部と愛知本部にのみ開設されております。今後に続く女性門弟の中から掌継人となる門弟が育ちましたら、女性指導者による指導担当も考えております。
代表・水野 略歴
10代中ごろ、佐藤金兵衛先生の「中国拳法 八卦掌」を地元の小さな本屋で見つけ、本の情報とカンフー映画(のちに『武林志』と知る)の動きを頼りに、独学で八卦掌を練習し始める。
中学生から高校にかけて、関東地方にて、八卦掌と、形意拳(劈拳・崩拳・横拳)を中国人就労生の先生より習う。成立当時のままの斜め後方スライド術理・それに付随する原初武器術を学習する。先生が事情により指導をしなくなるまで、その場で学習する。
29歳までは、中学時代に習った八卦掌の術理に沿った道場を探す日々が続くが、みつからず、復習に明け暮れる。
29歳の時、馬傳旭先生拝師弟子の先生の道場があるこを知り、すぐに入門する。十数年の時を経て、初めて正式路線に沿って八卦掌を習い始めることになる。
会社におけるトラブルで、道場をいったん離れることを余儀なくされるが、その間も練習し、再び2012年に再師事する。
2019年に指導許可を得たので、初めて生徒をとり指導活動をし始める。「八卦掌水式塾」と名づけ、地元で指導開始。しかし斜め後方スライド術理の八卦掌の指導は受けることが無かった。
2022年1月、師の勧めた道場に行き梁振蒲伝八卦掌伝人となる道に進むか、八卦掌成立当時(清朝末期頃)の転掌スタイルを追い求めるかを選択する局面に立つ。しかし一切の迷いもなく清朝末期成立当時の転掌スタイルを追い求める決断をし、「八卦掌水式門」と名前を変更して本格的に志の実現に向けて再出発する。
女性護身術科で学ぶ内容
仮入門教程
- 走圏(移動遊撃戦時の軸となる基本姿勢習得・対後ろ敵イメージ走圏)
- 基本歩法(扣歩・擺歩・扣歩擺歩連動練習)
- 斜め後退スライド撤退戦(単換掌で習う術理・単換掌理)対敵身法
- 推磨式基本功(定歩翻身旋理・推・拍・劈・平穿・撩)
- 補助功としての螺旋功(龍玉遊掌・左右螺旋功・分開旋掌・翻身旋掌)
代継門人教程(自己護衛術教程・八卦掌の第7代目代継門人を目指す教程)
通常の本科と指導内容は変わりません。しかし、女性は男性修行者が知っているような拳法用語を知らない可能性があるため、より一層、通常生活中のイメージしやすい言葉を使用して指導します。
代継門人教程を修了し、技法に成熟し対敵能力が一定以上に達したと判断した者には、「八卦掌第7代」を公認(第三者からの問合せに対し「拝師正式門弟に相当」と回答すること)します。
- 走圏(移動遊撃戦時の軸となる基本姿勢習得・対後ろ敵イメージ走圏)
- 単換刀(八卦掌の原点。単換掌の原型。清朝末式八卦掌のエッセンスたる「翻身旋理」と「刀裏背走理」を学ぶ。)
- 単換掌(単換刀で習った両理をもとに、斜め後方スライドを完成させる)
- 斜め後退スライド撤退戦対敵身法(単換掌で習う術理・単換掌理)
- 前敵スライド回避攻撃対敵身法(単換掌の術理を前の敵に応用する派生術理・順勢掌の術理・順勢掌理)
- 転式八掌(下搨掌・托天掌・推磨掌・陰陽魚掌・仙人観棋掌・指天画地掌・叉子掌・白猿献果掌)
- 単招式(双按連穿・遊歩連穿・平穿掌・翻身拍打・背身刀掌など)
- 刀法各式(按刀・陰陽上斬刀・背身刀・扎刀・上翻サイ刀・撩陰刀・叉子刀)
- 断絶息手法(掌継人もしくは女性の代継門人にのみ伝える、組み伏せられた時の制敵殺手法)
- 補助功としての螺旋功(龍玉遊掌・左右螺旋功・分開旋掌・翻身旋掌)
掌継人教程(要人護衛教程・八卦掌の伝承者たる第7代目掌継人を目指す教程)
代継門人教程にて学習した前敵スライド回避攻撃対敵身法たる「勢掌の術理」を一層磨き、守るべき人に手をだそうとする敵に対する電撃奇襲攻撃の技術を磨きます。
代継門人教程における勢掌の術理は、振り向き様に現れた敵に対する積極的防御法として使う術理であったのに対し、掌継人教程での勢掌の術理は、戦いの最中、我が守る要人に我のスキを見て襲い掛かろうとしている敵に、後方から電撃的に奇襲攻撃するために使用します。
掌継人教程を修了した方には、水式門本部が「八卦掌第7代掌継人」と公認(第三者からの問い合わせに対し、正式に指導許可を与えた「伝承活動可能門弟」であると回答すること)します。
- 清朝末式による後退スライドの梁振圃伝老八掌
- 八卦双身槍
- 八卦双短棒(八卦双匕首)
- 八卦遊身大刀術
- 対人約束散手(対1~対4)
仮入門希望の方は、 申し込みフォーム にて必ず事前に連絡の上、練習場所までお越しください。※連絡なしでの来訪者はお断りさせていただきます。
「女性護身術科」が分かる5つの視点~八卦掌の原型にして宦官護衛武術「転掌」は超現実的な護衛武術
まず『最低限の時間で仕上げる八卦掌原型「転掌」式弱者専用護身術』で、本来の姿「宦官護衛武術・転掌式八卦掌」を体験してほしい
敵攻撃に対し、敵の身体・力とぶつからない「斜め後方スライド」で対処し、常に移動し続けて移動推進力を保ちながら、その勢いをもって防御と攻撃をする。敵の力とぶつからないことで瞬時に敵をさばきすぐ移動することができ、対多人数・対強者・対武器の過酷な戦いの中で弱者が生存する可能性を生み出す。
水式門では、まず、この技術体系を女性・高齢者などの身体的資源不利者(弱者)に特化して最低限の厳選した内容でまとめ、『最低限の時間で仕上げる八卦掌原型「転掌」式弱者専用護身術』を創りました。
弊門サイト上で常に公開されているので、忙しい方でも学習ができます。「百聞は一見に如かず」。まず自分の身体で、昔日の戦う八卦掌を体験してみて下さい。
『最低限の時間で仕上げる八卦掌原型「転掌」式弱者専用護身術』では、戦いのはじめである対峙の状態から距離を置く技術、攻撃に対する身体をぶつけない・触れない対敵防御法、敵の足は止めるが自分の移動推進力を落とさないけん制攻撃技法、移動推進力を保つ歩き方、戦場離脱する方法など・・すべてが詳しく動画付きで説明されています。
書店にある本で学ぶなら、弊門の護身術を勧めたい。他の護身術とは一線を画す、弱者使用に徹底的にこだわった護身術です。
成立当時の八卦掌「転掌」の姿とは?~護身を果たすうえでとても重要な成立当時八卦掌の戦闘スタイルと技法
清朝末式八卦掌の最大の特徴は、強者の力とぶつからない戦術「斜め後方スライド撤退戦」対敵身法を攻防を通し一貫して採用する、徹底した弱者使用前提の拳法であるという点。程派、尹派などの著名流派に分かれる前の成立当時のままの八卦掌です。
※八卦掌水式門は、日本国内で唯一、弱者使用前提のスタイルの転掌式八卦掌を公にして指導する八卦掌一筋の伝統門となります。
創始者が宦官(かんがん)であったがゆえに生まれた、異質の武術、八卦掌。実は、成立当時の八卦掌は、名前も『転掌(てんしょう)』といい、一定時間敵から移動遊撃戦で護身し囮(おとり)となって時間を稼ぎ、王族を守る、宮中護衛官の護衛武術だったのです。
めまぐるしいほどの移動遊撃戦で強者との接触を避け移動攻防をし、その移動身法で多様な武器を操り、多人数で襲ってくる強者から、我が身と大切な人を守りました。その技術体系は、必要に迫られた弱者が使用することを前提としているため、技が少なく無駄なく、簡素で、常に身の回りのものを武器にしうる身法を磨かせる、護身術に直結した内容。
水式門では、この技術体系をより詳しく知りたい方のために、2023年7月、「八卦掌護身術科」での指導ノウハウと「最低限の時間で仕上げる女性護身術」をも併せて結集し、八卦掌本来の護身術直結体系をより鮮明にした女性専用の指導枠を独立させ「女性護身術科(女性本科)」を開講しました。
よって女性護身術科で指導する内容は、単なる護身術ではなく、れっきとした、清朝末期頃成立当時のままの技術体系。修了した方が、正式な八卦掌伝承者として弊門の名で認められる理由です。
ちまたの一般的な護身術で女性が護身を果たすことが難しい理由
理由1:強者の力のベクトルに真っ向からぶつかっている
多くの護身術では、まず、圧倒的に体格差のある男性を相手に、身体正面を向けて構えます。
この時点で、強者の攻撃を真っ向から受ける状態となっているのです。多少半身であっても敵攻撃を受ける状態であるのに変わりはありません。
そして、攻撃に対しては、力のベクトルに対し、前方向に向かう自分のベクトルで、さえぎる・ブロックする・受け流すなどの技法で対応します。どんな防御法であっても、前方向に向かう力のベクトルをもって対抗する時点で、敵の力を増大させてしまっているのです。
弱者は、強者の攻撃力を、これ以上増大させてはいけません。一般の護身術は、構えから防御に至るまで、敵方向へ向かうベクトルを伴う動作で、敵の攻撃力を増大させ、護身を難しくしています。
理由2:理由2:用いられている「強者の攻撃を制する技術」が難しすぎる
各護身術教室では、敵の力を受け流す・ブロックする技術を指導しています。各護身術でも、巧妙な技法で強者の攻撃をかわします。
これらの技法は、見ていて見栄えがよく、うまくできそうです。しかし練習の場で人を相手にやってみると大変難しいのです。これが、理性を失った暴漢相手だったら、もっとかかりにくくなります。
強者の力を手わざの技法によって制するのは、大変な習熟度が必要となります。相手との技術差・体格差を上回る技術が必要です。
つまり敵の力とぶつかり、技術で圧倒しようとする時点で「相手次第」なのです。護身術では、負ければ命を奪われ、もしくは蹂躙されてしまいます。相手がどんな状況であろうと、「自分次第」の領域で生還という結果を出すことが、護身術の最低条件です。
習熟させるためには、膨大な対人練習が必要となります。そのような難しい技法を練習し習得する環境を確保することは、現代人には大変難しいでしょう。
清朝末式八卦掌の生還の技法も簡単ではありません。しかし、一人である程度、徹底的に磨くことができます。練習相手がいらないので、「自分次第」でどんどん習熟させることができます。
理由3:「逃げる」までのプロセスが無策で不明確(ネット意見)・無茶
「女性がなまじ護身術を習っても無意味。大声をあげて逃げるに限る」。ネット上でたまに見られるこのようなアドバイスは、無責任で最低です。大声をあげても、誰も助けてくれません。理性を失って突進してくる相手に、逃げるだけではあっという間に追いつかれてしまいます。そもそも、いきなり全力で走ることができますか。
匿名の人間が発する、これらの無責任で不明確な意見を、決して真に受けてはいけません。逃げるにも明確な技術があり、それらは練習することで可能となるのです。古来より、女性や庶民は、逃げる中に技法を見いだし、護身を果たしてきたのです。
護身術教室では、敵に向かって先制奇襲で一撃を加え、ターンして逃亡することを指導します。攻撃が成功すればいいでしょう。組手をやったことのある人間は、技術が下の者にも攻撃はなかなか当たらないことを知っているため、難しいと感じます。しかし多くの護身教室や警察のHPでは、このような難しい先制攻撃を、命のかかった場で実行させようとします。
後ろに下がりながら、かわし、かわし、当たりそうになったらけん制攻撃し、とにかく間合いを詰めさせない。そして敵に疲れが出て二者の距離が少し離れた時点で、一気に離脱する。そのための準備(技法使用時の持久機動力)をしておく。これは清末八卦掌の修行体系そのものであり、古来の戦争からずっと行われている、不利な軍の撤退戦行動作戦です。
「転掌式八卦掌」が、女性の護身術に有効な理由
理由1.「当てる」よりも「当たらない」重視。弱者生存理の「斜め後方スライド撤退戦対敵身法」たる「単換掌の術理」を貫いている
転掌式八卦掌では、「逃げる」ことが正当な戦法なので、対敵行動の基本は「下がる」こととなります。
下がる以上、敵の力のベクトルとぶつかる要素が大きく下がり、筋力に劣る女性の最大の弱みを克服することにつながるのです。「自分次第」の領域で結果を出すことができます。
敵と対峙する時点から、もうすでに後方へと下がり、敵の攻撃段階では、触れない間合いで移動身法でかわし、時にけん制し、相手が離れた瞬間に、一気に離脱。
これが転掌式八卦掌の一連の対敵行動ですが、敵の力とぶつかる要素は徹底的に排除されているのが分かると思います。
創始者が、男性に比し筋力の劣る「宦官(かんがん)・去勢された宮中男性官吏」であったことから、このようなスタイルが生まれたのです。
理由2.攻撃に未練がないため、単換掌の術理の短所である「攻撃成功率の低下」が苦にならず、スタイルを受け入れやすいから
女性だと、男性に比し筋力等が劣っていることを自覚できるため、「攻撃して相手を倒す」たぐいの格闘ロマンに執着がありません。
片や男性は、「攻撃機会を犠牲にして生存の確立を高める」と指導を受けても、斜め後方スライド撤退戦を素直に受け入れることができないのです。
イラストにおける一番弟子(現掌継人)も、女性が「攻撃して倒す」武術や護身術に元から疑問を感じていたため、「斜め後方スライド撤退戦」の練習を疑うことなく積み重ねていきました。
素直に受け入れることで、上達は私が修行し上達していった速度より大幅に早くなったのです。
男性であると、筋力や体格の優位差を利用した戦い方もできてしまいます。そして、他の武術経験などがあればあるほど、攻撃の機会が減ってしまう「斜め後方スライド」を受け入れにくくなります。
理由3.男女によって差の出にくい「持久力」が重要要素となるため、日頃持久力を鍛えている女性ならば、逃げ戦術による持久戦で十分対抗できる
転掌式八卦掌の戦い方ならば、男女間で差が出にくく、かつ事前準備で準備不足者を圧倒できる「持久力」という要素を、実戦の場に持ち込むことができます。この点も「自分次第」の領域です。
間合いを取る技術を磨き、敵の攻撃を何度もやり過ごし、敵の疲労が生じたら、機会をみて一気に離脱する・・・超現実的だが「自分次第」で確実な転掌式八卦掌の戦術は、誰でも可能な戦術なのです。
数多くの八卦掌道場の中で、八卦掌水式門が存在価値を示している理由
理由1:清王朝末期成立当時のままの八卦掌を指導する八卦掌道場であることを国内で唯一宣言し、指導していること。
国内外を問わず、成立当時のままの弱者使用前提の護衛護身武術として八卦掌を指導しているのは、八卦掌水式門のみです。
研鑽のため、中国国内で発売されている著名先生の八卦掌指導教書を流派を問わず閲覧しましたが、みな近代格闘技スタイルの八卦掌を紹介する書籍のみでした。
陰で指導している可能性もありますが、公にしてない以上、指導していないと同じです。水式門は、唯一、清王朝末期頃成立当時のままの八卦掌を指導する道場です。
理由2:水式門で指導する八卦掌は、簡易な護身術化は一切していない。八卦掌そのものであり、習得後は、正式な八卦掌の伝承者(第7代目)となる
水式門で指導する八卦掌は、他の格闘技道場が指導する際、自身の格闘技を「護身術化」するようなカスタマイズをしていません。
なぜなら、成立当時の八卦掌(当時は「転掌(てんしょう)」という名称だった)は、宦官(かんがん)が、清朝王族・寵姫を守るために、一定時間我が身を護身して囮(おとり)となることで時間稼ぎをし、護衛を果たしていた護衛護身武術だったからです。
その「一定時間我が身を護身して」を実現するための技術体系が、水式門では今なおしっかりと伝承されています。
よって現代日本でも護身術として問題なく通用するため、改変したり簡素化する必要がないのです。
以上の理由により、水式門で転掌式八卦掌を習得すれば、本来の八卦掌の修行成果を獲得した代目を継ぐ「第7代目」の実力者となります。そしてその技術土台が、指導者段階たる「掌継人」ステージへと導きます。
理由3:弱者使用前提の護身武術である八卦掌の原点から、一切ぶれていないこと。昔日スタイルの八卦掌をしっかりと伝えていること。
弱者使用前提。その原則を崩した時点で、八卦掌は他の力と力がぶつかる武術と同じとなります。
水式門では、格闘ゲームや漫画・アニメなどで非現実的な攻防動作が横行し、妄信される中で、現実路線を徹底的に貫きます。
代表は、警備保安職として幾度も、命を賭けて向かってくる野生動物やその他の脅威(イノシシ・罹患し狂犬病の発症が疑われる野犬・夜間の進入禁止区域で集会をする集団)との実戦を経て、華美な路線と現実路線は、全く異なると痛感しているからです。
弱者が強者から護身するための唯一の方策であった、「斜め後方スライド撤退戦の術理」を、現代においてもそのままに伝えています。
理由4:シンプルで超現実的路線な、実用一辺倒の学習内容カリキュラムであること
護身が必要な場面のひとつのパターンを以下のように設定します。以下の段階を実現させるためのカリキュラムを組んでいます。
- 第1段階|敵の居ない場所へ移動する。敵が寄ってくるので、限りなく真後ろに近い位置に敵を置きながら安定をたもって間合いをとりつつ、肩越しに敵を捕らえながら防御移動
- 第2段階|敵の急速接近と同時に、その場から斜め後方スライドし、撤退戦による攻防(斜め後方スライド撤退戦対敵身法)
- 第3段階|後方スライドを経て振り向いた先に敵がいるならば、移動の推進力を殺さない状態のまま、差し出す手に移動推進力と体重をのせて、前敵スライド攻撃(前敵スライド回避攻撃対敵身法)
- 第4段階|両対敵身法の動作で、刀(傘・特殊警棒などの60~90センチ棒)・棍(のぼり・工事現場バーなどの180センチ棒)・双短棒(折り畳み傘など)を操る(振り回す)ことで、対武器・対多人数・対強者において生存し抜く。
そして、各段階を実現させるためのカリキュラムを以下のように組んで指導します。
- 第1段階実現のための練習|斜め後方を横目で流し見る練習を、基本姿勢による軸を意識しながら歩き練習するをする(基本姿勢をとりながらによる後敵イメージ走圏の練習)
- 第2段階実現のための練習|敵を見ながら後方スライドする場合(内転翻身)と、敵に一瞬背を向けて後方スライドする場合(外転翻身)の斜め後方スライド離脱動作を練習する(単換掌理対敵身法の練習)
- 第3段階実現のための練習|後方スライドから振り向きざまに、振り向いた先にいる敵に電撃攻撃をする練習(順勢掌理対敵身法の練習・単招式の練習)
- 第4段階実現のための練習|後方敵に対しスライド離脱撤退戦・前敵に対するスライド攻撃と急速離脱の動作を、90センチ棒・200センチ棒・30センチ棒2本を持って実行できるように練習する
理由5:格闘技用語をよく知らない女性に配慮し、指導中で難しい武術用語・中国的比喩を用いず、日本語で理論を説明していること。
女性は、格闘技好きの男性と違い、格闘技用語・武術用語を知りません。
水式門の代表は、女性に対する指導経験が豊富ゆえ、その点につき、日常生活で使う一般的な言葉を用いて、八卦掌の戦闘理論等を説明します。
理由6:八卦掌の原点である刀術を、初日から練習するため、速い段階で棒操法を習得でき、身のまわりのものを使った護身術を実行できること。
水式門では、転掌刀術の指導に力をいれております。そして刀術の指導は、修行の初期段階から行います。
特に女性護身術科では、傘や特殊警棒などの護身具を携帯する可能性もあることから、90センチ程度の棒を用いた刀術を、詳しく指導します。
他の八卦掌道場や中国拳法道場では、「身のまわりの物で護身」と謳いながら、華麗な型として指導するにとどまっています。実際に使うことは想定して指導していません。水式門では、いざという場面で実際に「使う」ことを想定して、模造刀などではなく、90センチ程度棒を使って棒操刀術を指導します。
八卦掌水式門・女性護身術科のよくある質問集(Q&A)
Q:転掌式八卦掌は、原初の八卦掌とのことですが、どのような技術体系となっているのですか?
A:八卦陰陽理論を受ける前の、「転掌」名称時代の技術体系のため、「八」の概念にとらわれない、シンプルな技術体系です。3つの基本技と、それらで習った術理に沿った武器術を、徹底的に繰り返す、持久力重視の実用一辺倒の囮(おとり)護衛の武術です。
以下に、転掌式八卦掌における技術体系を示します。代継課程と掌継人課程に分けて列挙してあります。基本的に、上から順に学習していくことになります。
転掌式八卦掌は、各技・各型ごとに、「8」という数字でまとめる、という概念が存在しません。よって、八母掌・八大掌・老八掌などのような、八で構成された型は存在しません。
八卦陰陽理論の影響を受ける前の、「転掌」名称時代の技術体系ゆえ、当然のことです。
転掌式八卦掌では、技法の土台はあくまで「抓地牢(そうちろう)」であり、単換掌の術理・勢掌の術理によった、3つの基本技(単換掌・双換掌・勢掌)があるのみです。転掌式や単招式は、あくまでこの3基本技の変化型的立場となります。
よって、抓地牢と、この3基本技を徹底的に繰り返し術理を極め、それを武器術に用いることになります。武器術は、この3技法で学んで術理で扱うことができるように、構成されています。
成立当時の昔日の武術であるため、難しい拳理などは一切ありません。当時の修行者は、文字が読み書き出来ない者ばかりであるため、技術体系はきわめてシンプルであり、単純でした。しかし「単純・シンプル=簡単」ではありません。膨大なくり返しによって、初めて弱者は強者の力任せの暴力に対抗できるのです。
それは必ず頭に入れておいてください。お気軽な護身術教室ではなく、弱者が強者の暴力によって殺傷・蹂躙されることが当たり前であった時代の、囮(おとり)護衛武術であることを忘れないでください。
【女性護身術科・代継課程】
◆抓地牢(そうちろう・移動身法の習得)
◆翻身旋理・刀裏背走理による単換掌の術理(斜め後方スライド時身法の習得)
◆前敵に対処する勢掌の術理(多人数戦時、振り向き様に居る前方向敵への対処けん制身法、もしくは、要人を襲おうとする敵に対する電撃攻撃身法)
◆単換掌(移動遊撃戦時、斜め後方から視界にはいってきた敵に対処する最もシンプルな対処技の学習)
◆双換掌(多人数敵に対処する際の基本となる身体操作法の学習)
◆勢掌(振り向き様敵に、スライド回避して攻撃することで防御攻撃することを学習)
◆単招式(勢掌の身法によった前敵対処の変化型)
◆単換掌・双換掌における対敵手技の変化型たる転掌式(単換掌の術理に沿った斜め後方敵への対処技の変化型)
◆単換刀(単換掌の術理の土台「翻身旋理」・「刀裏背走理」を学ぶ転掌原型技)
◆転掌刀術(単換掌・双換掌の術理によって再編成された転掌専門刀術)
【女性護身術科・掌継人課程】
◆三絶殺手
暴徒の急所を公開不可技法にて攻撃し絶命させる、清朝宮中内女官の護身技法。女性護身術科では、掌継人へ進むことを希望した者に、掌継人課程で最初に指導する。男性修行者は、掌継人課程修了後に指導する。
◆遊身大刀
槍などの長い武器を、刀の身法にて振り回して戦うための武器操法。後世に生まれた「八卦大刀術」とは無関係。
◆双身槍
長棒の両端に鉄のとがった刃部が付いたことを想定した技法で構成される、通り過ぎ攻撃専門・転掌独特の棍術的な長棒操。
◆双匕首
両手に持ったナイフで、敵の末端部血管を切って失血死させることを想定した、宦官使用前提の暗器的武器術。
Q:他のカンフー道場は室内で開催するのに、なぜ八卦掌水式門では屋外で開催するのですか?
A:八卦掌水式門の八卦掌は、成立当時の徹底した移動遊撃戦を採る八卦掌原型拳法『転掌』の技法を唯一伝える門派。徹底した移動遊撃戦の練習は、移動で防御攻撃をする転掌式八卦掌の現実攻防の真髄を体感するため、また、移動制御技術の未達な初心門弟では、壁や他の門下生に衝突する危険があるため、屋外で開催します。
太極拳や空手の教室は、室内開催が多いですが、八卦掌水式門では、基本すべての科における指導は、室外にて行います。
それは、水式門の指導する八卦掌が、徹底した移動遊撃戦を展開して戦う(身を守る)からです。
創始者は、清王朝の宦官(かんがん)であり、多人数相手の刺客・賊徒や強者の面前で技術で戦っていては、あっという間に倒されてしまい、清朝王族を守ることができません。
成立当時の八卦掌(※成立当時は「転掌」という名称だった)は、宦官や宮中女官が王族を囮(おとり)となって護衛するための護衛武術でした。
そのため、徹底的に移動して敵の攻撃を後方スライドでかわして、一定時間生存し、味方が救援くるまで時間稼ぎをしておとり護衛をしたのです。
現在の一般的な八卦掌は、八卦掌が宮中御用武術として有名になってからやってきた屈強な男性修行者が改良した、近代格闘術八卦掌です。敵の面前にとどまり、筋力と体格・技術によって敵を「倒す」武術へと変貌したのです(添付のイラスト参照)。
それに比して、水式門の各科・各部で指導するすべての八卦掌は、「転掌」当時の技術体系のままの、倒すより、生存、を第一にした、おとり護衛武術のままの八卦掌です。
よって、移動によって防御・攻撃をする技術を、身体で覚えなければなりません。そのためには、より大きく、時に大げさなほどに移動して(歩を刻んで)、そのうえで敵の攻撃をかわし、また敵に電撃攻撃をすることを繰り返して、転掌式八卦掌の中核術理を体得する必要があります。
狭い室内でこの攻防法を行うならば、衝突を懸念して移動距離が中途半端なものになり、真に昔日の八卦掌が求める術理を体感・理解できません。
また狭い室内では、移動制御技術が未熟な初心門下生は、壁や他の門下生同士に衝突し怪我をする危険が考えられます。
それゆえ教室を、愛知・刈谷総合運動公園芝生広場や、富山・クロスランドおやべ交流広場のような、広い芝生広場などで開催するのです。
※夏季は、人数の集まり次第で、室内開催も検討しています。
Q:武器術は指導するのですか?また、必須科目なのですか?
A:刃物を持った相手に対しては、所持する折り畳み傘や、護身具で払いながら後退スライドして、機を見て離脱することが、弱者に残されたほぼ唯一の生存手段。身の回りの道具は、実際に日頃から練習しないと、使いこなすことはできない。よって生存を実現するために、武器術は必須科目となっています。
武器術は、女性護身術科では必須です。水式門では、以下の武器術を必ず伝えます。
- 転掌刀(てんしょうとう)
- 遊身大刀(ゆうしんだいとう)
- 双身槍(そうしんそう)
- 双短棒(そうたんぼう ※双匕首、そうひしゅ)
それに加え、必須カリキュラムに入ってない水式門独自に伝わっている武器術として
- 連身藤牌(れんしんとうはい)
連身藤牌とは、藤で出来た盾を片手に持ち、もう一方に70センチ程度の短刀を持って行う、戦場刀術の影響を受けた武器術です。
連身藤牌のみ、他派・他門派の文献で確認できない武器術であるため、代表は必須カリキュラムから外しています。希望者のみ、指導しています。私は代表より掌継人となる直前、希望して連身藤牌も修めました。私は双短棒術が最も好きであり、両手を使って戦う動作がよく似ているため、連身藤牌は以前より履修することを決めていました。
代表が学生時代、指導を受けた厦門近郊楊家には、虎衣藤牌兵舞踏が伝承されていました。その影響を受けて、楊家の中で編成された可能性があるため、転掌式八卦掌伝承の履修課程より外してあります。
八卦掌水式門では、刀術は「刀術先生」と擬人的に呼び、転掌式八卦掌の術理を理解するうえで、大変有効な技術であると考えています。よって代表・水野は、「転掌式八卦掌」という原初八卦掌を再現・再興した後も毎日欠かさず、刀術の練習時間を多く取り研鑽に励んでいます。
転掌が、転掌刀術、もしくは遊身大刀のどちらをルーツとしているか、果ては、転掌刀と遊身大刀が、どちらが先に技術が確立されたのか、もはや知る術もありませんが、転掌式八卦掌を習得・理解するうえで欠かすことができない技術であるのは、間違いありません。
水式門では、習い始めてから間もなく(本人が本入門を希望したあたりから)、転掌刀と遊身大刀・そして転掌の原型たる「単換刀」を習い始めることで、拳と武器の両側面から、「翻身旋理・刀裏背走理」を学習し初め、単換掌の術理の習得を目指し始めます。
武器術は、八卦掌の根幹にして中核たる技術を理解するためだけでなく、もっと現実的に、周囲の道具を即興で武器にして、身を守るために大変有効な技術となります。
初学のうちは、こちらの効用を楽しみに学習を進めていくと良いでしょう。私も、戦う場面を想定しやすい武器術は、大変面白かったです。
八卦掌水式門・女性修了生の声~「弱者生存の護衛護身術を極めたい方へ。昔日(清王朝末期頃)の八卦掌を伝える水野先生の道場」
石川県・30代女性・会社員・富山本科女性部修了門下生・八卦掌第7代掌継人
1.「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)の八卦掌を追求し指導する、国内唯一の八卦掌家・水野先生
八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた生存第一の八卦掌を指導する、国内で数少ない八卦掌伝統門です。
八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている潮流において、対多人数移動遊撃戦による撤退戦を貫いた異色の存在となっています。
先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。
「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。
単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。
「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。
相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。
よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。
私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。
単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱きが生き残るための技術を学ぶことができます。
2.八卦掌水式門は、入門審査のある純然たる「伝統門」道場ゆえ、単なる護身術で終わらない。未来は八卦掌後継者としての未来もあり。
八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。
水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。
特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。
よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。
水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。
先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。
水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。
ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません。
指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度にはわけへだてなく厳しいですよ)。
愛知県・60代女性・主婦・女性護身術科修了門下生・八卦掌第7代掌継人
亭主の勧めもあり、参加した教室でした。武道なんてのは初めてでしたが、練習相手も、先生や亭主がいたため困らず、それが良かったと思います。
とにかく褒めてくれるので、先生の言ってる「7代目」が、いつでもリアルに感じられて、それが継続につながりましたね。無事卒業できました。
仕事がら、周りに護身術など興味を持っている人もいるので、勧めてみたい教室です。
ただ、健康志向という点では、少しずれているかもしれません。実用重視の方にはいいでしょうが。あと、実際に使うには、日頃のジョギングも必要?
女性護身術科入門に際する流れ
弊門では女性護身術科に入門を希望する方にも必ず仮入門期間(有料)を経てもらいます。弊門は、女性が護身を果たすために、暴漢を殺傷する技術も教授します(断息殺手など)。思いやり・最低限のマナーなどを持ち合わせない人間に、そのような技術を流すことは、護身術道場が負う社会的責務に反するからです。
また、体験で学ぶ当たり障のない一般技術とは違う、転掌式八卦掌の中核技法につながる重要基本を学ぶことで、学ぶ側も八卦掌が自分に合っているかを判断できるという理由もあります。
仮入門参加希望の方は、 申し込みフォーム にて必ず事前に連絡の上、練習場所までお越しください。※連絡なしでの来訪者はお断りさせていただきます。
女性護身術科の入門手続き
八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。普及に際し、技法が悪用されるのを防ぐため、伝える者の人格を考慮する責任と義務があります。
女性護身術科から入門しようとする方には、「仮入門⇒正式入門」の2段階入門制を採用させていただきます。下記で示す、入門資格を満たしており、入門時誓約事項を誓約し、入門時特記事項を理解した方が、仮入門教程期間中、常識的な学習態度等であることを確認した際に正式入門となり正式門下生(八卦門生)となります。
以下の手続きに従い、入門申請をしてください。
手順1 申込フォームにより仮入門科参加申込み
以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ仮入門教程参加の申請をする。
手順2 引き続き1カ月経過まで、練習に参加
仮入門教程にて、八卦掌の初学時重要基本を学んでください(無料体験入門ではない。水式門は初日から重要基本を指導するため、有料の仮入門教程としています。本入門をするかどうかの判断材料にしてください)。
※無料体系入門ではありません。水式門は初日から重要基本を指導するため、有料の仮入門教程としています。この期間中の学習を通して、本入門をするかどうかの判断材料にしてください。
手順3 仮入門期間教程本入門へ
仮入門教程修了後、本入門の可否のメールを送信しますので、本入門を希望する際は、フォームより意向をご回答ください。本入門を希望する方は、仮入門教程期間中に手渡された「入門誓約書」を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を代表水野宛の住所に郵送、もしくは練習時手渡ししてください。※誓約書における現住所の記載については、個人情報保護の観点より、市区町村までにとどめてください。
※正式入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。
手順4 練習会に引き続き参加
グーグルカレンダー記載の練習会に引き続き参加する。※参加ごとに、前日の24時までにメールにて簡潔に「○○です。明日参加します。」とだけメールをすること。
入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項
入門資格
以下の条件を満たした方が、仮入門申請をし、仮入門教程に参加することができます。
- 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
- 2)(※遠隔地生通信併用科のみ)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
- 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
- 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
- 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方
入門時誓約事項
仮入門教程期間中、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。
- 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
- 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
- 3)月の最初の練習会日に、必ずお釣りのない形で、現金にて月謝を支払うこと(※通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと)。
- 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
- 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
- 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
- 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
- 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。
入門時特記事項
入門の際、また入門後に守っていただく具体的な約束事項となります。※入門申請時、必ず目を通し、ご理解の上、ご応募ください。
- 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
- 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
- 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「他者への思いやり」「常識的な礼節」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
- 4)弊門各科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
- 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。
※中学生以上~15歳未満の方は、拳法学習の志望動機をいかんで参加の可否を決定します。必ず本人が、15歳未満向けコースがある科における、希望する科の申込みフォームに、志望動機等必要事項を記載の上、お申し込みください。保護者の意向による参加・入門申請は認めません。
退門手続き
申請退門
退門を希望する方は、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛に「退門します」とご連絡ください。
※一度退門したら、再度入門する際は、仮入門からの入門手続きとなる。
※メール内容は、「退門します」の一言を告げるだけでよく、理由を付ける必要もない。なお、質問等には一切答えないので了承すること。
※月謝制本科生が、月途中で退門した場合でも、月途中精算や払い戻しは行わない。
自然退門
最後の練習参加、もしくは連絡から、一年以上何ら音沙汰もない者は、自然退門とし、門下生の地位を失う。