八卦掌の各種基本功
八卦掌の基本功の種類と練習方法(独習にも対応)
八卦掌の基本功をまとめたページ。このページでは、各基本功の練習する意義と、八卦掌における役割について説明。
近代スタイル八卦掌では、螺旋の意識を重視する傾向があるため、「螺旋功」について出来る限り詳しく解説をした(昔日スタイルでは、螺旋は使用するが、他の拳法と同程度使用する程度である)。
昔日スタイル八卦掌で最も重視する基本功は「回肩功(かいけんこう)」と「伸肩功(しんけんこう)」である。よって昔日スタイルを志す者は、毎日の練習の最初に必ず練習するなどして功を積んで欲しい。
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走圏
八卦掌「走圏」マスターのためのヒント:上中下盤・八の字走圏
昔日スタイル八卦掌は、誰でも取り組むことができ、かつ、習熟することができる「走圏」という練習を中核として拳法の体系が出来上がっているため、誰でも習得可能となる。
しかし現状では、走圏が本当に実戦に役立つ、と実感して練習している者は、上級レベルの修行者でもごくわずかである。
なぜなら、日本国内で普及している八卦掌は近代スタイル八卦掌であり、当スタイルでは、走圏における対敵意識や運足技術は、さほど重要とならないからだ(近代スタイルでは、扣歩擺歩の連動運足技術と、身体を急速転身させるなど素早く操るための体幹力が重要)。
しかし「基本姿勢」習得は、近代スタイル八卦掌修行者にとっても、変則攻撃実行に耐える体軸を得る点からも欠かすことができないため、詳しく解説をした。
よって近代スタイル修行者は、基本姿勢解説部分を特によく読み、練習の際、意識して自身の身体をコントロールするなどして成果を出して欲しい。
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八卦掌の基本歩法
千変万化の八卦掌とするための「基本歩法」徹底解説
八卦掌の高機動力を支える基本的かつ中核的な歩法である、扣歩(こうほ)・擺歩(はいほ)について説明。
この基本歩法に退歩(たいほ)を加え、扣歩擺歩退歩の連動練習によるステップ力強化方法を解説する。近代スタイルの修行者は、この練習方法で運足の技術や速度を上げる一歩を踏み出す。
昔日スタイル八卦掌の斜め後方スライド、前敵へのスライド離脱も、後方→擺歩・擺歩→扣歩の連動に、股部分の畳み動作を合わせて転身するものである。よって昔日・近代両スタイルとも、扣歩擺歩の習得は欠かせないことになる。
多門派で使用される「点歩(てんほ)」による、八卦掌歩法の補助トレーニングも解説するが、これはあくまで補助。基本歩法の主役は、ほぼ扣歩擺歩である。
そして扣歩も擺歩も、移動や転身のみならず、腿法(けり技)としての意味も持つ。よってその点にも言及して解説をした。意識して実践してみて欲しい。
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単招式(単繰手)
進歩穿掌
水式門で指導する進歩穿掌は、対多人数移動遊撃戦渦中における乱打遊撃戦を想定しているため、穿掌と穿掌の合間に、三体式の姿勢をとる段階を設けない。
歩きながら打つ、という、単純で簡単そうだけど、実は練習しないとできない技術をここで磨く。
「歩きながら打つ」動作ができないと、移動して打つ瞬間に我の身体を止めて(合わせて)打つことになり、そこで居着き、攻撃威力は落ち、勢いがなくなり、敵の攻撃が当たりやすくなってしまう。
進歩穿掌は、梁派の近代スタイルを修行する前提での単招式となるため、前攻防のみであり、斜進の動きが少ない。昔日スタイルを学習したいと考えている者は、いじめ護身部における各種単招式を練習することを勧める。
対多人数遊撃戦における実戦性を一層高める、半歩斜めに移動し敵の攻撃照準から身をそらす4つの転身式と合わせて解説。
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老八掌
老八掌・単換掌|八卦掌の最重要典型遊撃戦術のエッセンス型
単換掌は、『対多人数遊撃戦で「勝つ」ことよりも「生き残る」ことを第一に考えられ、八卦掌の2大攻防術理の一つである「単換掌理(たんかんしょうり)」を学ぶ型』であるがゆえに最重要である最も大切なのです。
そして単換掌の「生存第一」の掌理は、遊撃戦渦中で斬り込み電撃攻撃を実現する八卦掌の2大攻防術理たる「順勢掌理(じゅんせいしょうり)」にも貫かれています。
単換掌の最も重要な点とは、『追撃させ続けることで敵を追撃の慣性の中につからせ、押し込んできたら、扣歩→擺歩の連動で斜め後ろへスライド半斜しつ虚打穿掌を放って打ち離れ』であり、型中で用いられている技の種類が重要なのではありません。
そのことを知ったうえで多くの八卦掌中の技を見ると、基本技・代表技に単換掌で用いられる身体操作の流れに沿って技が構成されているものが多くあることに気づきます。
よって単換掌を通してこの代表的な身体操作の方法を体得しておくと、それらの技を大変スムーズに体得することにつながるのです。この最重要技を、詳しく説明しましょう。
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近代格闘術八卦掌の武器術への応用「八卦双短棒」
八卦双短棒「八法」解説:前敵攻防近代八卦掌武器操法の基本
敵前変則ステップ戦で戦う近代八卦掌の徒手技術にリンクしやすい「八卦双短棒」の8つの基本技「八法」を、初心者にも分かりやすく解説します。
歩法を伴わず騒音も少ない。よってスポンジ棒などを使えば室内でも練習できます。
近代格闘術八卦掌の武器術に興味のある方は、流派を問わず習うと動きの幅が広がり、試合における手わざの攻撃防御力向上にもつなげることができます。
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双短棒「八式」解説:八法に歩法を付けて、敵前変則ステップ戦に導く
「八卦双短棒」の8つの基本技「八法」に歩法をつけて敵前変則ステップ戦へと橋渡しをする「八式」。
練習する歩法は3つのみであり、初心者にも取組みやすい。
やりにくい態勢で振ることも繰り返し練習することで、あらゆる態勢で何かしら技を繰り出すことができるようになります。
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双短棒・五型「胸前換棒」:動作・用法の解説
敵前変則ステップ戦で戦う八卦掌の双短棒技術の「八卦双短棒」五型。
五型第一の型であり棒操作と八卦双短棒の攻防技術の典型を学ぶ「胸前換棒」の動作・用法・変化型を、近代格闘術八卦掌武器術を志す学習希望者が一人でも練習できるように詳しく解説。
『八卦双短棒・五型「胸前換棒」:動作・用法・変化型の解説』のページへ
双短棒・五型「双按穿棒」:動作・用法の解説
敵前変則ステップ戦で戦う八卦掌の双短棒技術の「八卦双短棒」五型。
中距離の間合いにて刃物を振り回す敵から我が身を守りながらを突き攻撃をくりだす五型第二の型「双按穿棒」の動作・用法・変化型を解説。
どのような態勢からでも精度の高い突き攻撃をできるようにすることで、護身技術の向上が期待できる。
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双短棒・五型「双劈幕棒」:動作・用法の解説
敵前変則ステップ戦で戦う八卦掌の双短棒技術の「八卦双短棒」五型。
初心者でも練習しやすく、護身効果も高い。2発目の劈、3発目の袈裟斬りは、攻撃であるが防御にもなる。
棒で幕を作り、ワイパーで敵の刃物をさえぎる。身体を突っ込まず、安定させながら払い、攻撃では身体を崩さない範囲で強く打ち込む。
双短棒・五型「滑地遊棒」:動作・用法の解説
敵前変則ステップ戦で戦う八卦掌の双短棒技術の「八卦双短棒」五型。
滑地遊棒は、攻撃をやめない前方の敵に対処しながら後方敵へも対処しなければならない場合の緊急時の動作を学ぶ型。
後方敵への攻撃は、必ず「逆袈裟斬り」を行う勢いを利用しながら、同時に行う。
双短棒・五型「回身双棒」:動作・用法の解説
八卦掌の身法を如実に持つ、八卦双短棒の五型「回身双棒」の動作・用法を解説。
回身双棒学習後は、前出の三型「胸前換棒・双按穿棒・双璧幕棒」の3つに変化型として影響する八卦掌らしい武器棒術です。
型では敵側面通過後、外転転身をしますが、実際には内転転身もします。まず外転転身習得後、内転転身にも慣れてください。
弱者生存の護衛護身武術を極めたい方へ~清王朝末期頃のままの八卦掌「清朝末式八卦掌」を国内で唯一伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法
1.八卦掌水式門~清朝末期成立当時の原初スタイル八卦掌「清朝末式八卦掌」を国内で唯一指導する稀代の八卦掌家・水野先生の道場
八卦掌水式門で八卦掌第7世を掌継させていただいた、掌継人のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。掌継門人の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。
八卦掌水式門は、清朝末期成立当時のままの原初スタイルの八卦掌「清朝末式八卦掌」を国内で唯一伝える八卦掌専門道場です。「単換掌の術理(単換掌理)」による「弱者使用前提」・「生存第一」の技術体系からぶれず、成立当時の目的を一心に貫く伝統門です。
八卦掌第6世の水野先生の伝える八卦掌は、強者使用前提・対一人・対試合想定の近代格闘術的八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提の撤退戦を貫いた極めて異色の存在となっています。
先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理・たんかんしょうり」と略して指導しています)」に徹している点です。
「単換掌の術理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない斜め後方へスライド移動しながら対敵対応をする、「相手次第」を排し「自分次第」にシフトした術理です。
間合いを取り、敵と力がぶつからない場所へ移動しながら「去り打ち」することを正当な戦法としているため、女性やお子さん・お年を召した方にとって極めて現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。
単換掌の術理を理解するには、修行の初期段階に、術理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。
『八卦掌は「勢(せい)」が命の武術。前に向かってひたすら進み続けることで勢を維持せよ。後ろ敵は勢があれば追いつけない。横敵には単換掌の術理・斜め後方スライドで対応せよ。電撃奇襲をすることで、守るべき人に手を出させない、囮(おとり)護衛による中国産護衛護身武術なんだ』は先生の「口癖」化した説明ですね。
相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生を試し打ちをしながら自ら身体を動かして学んでいきます。 先生は、「私の技を受けるのが最も上達する近道となる。しっかりと見てイメージを作り、独り練習の際、そのイメージを真似するんだぞ。」と語り、常に相手になってくれます。 それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生はいつでも技を示してくれます。相手もしてくれるし、新しい技を指導するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るのです。
よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。
私も石川県在住時は遠隔地門下生でした。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。
単換掌の術理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、日本国内では水式門だけです(それか、公にしていません)。
弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない護身術や八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら、弱者が生き残る可能性を生じさせる八卦掌中核技術を、明快に学ぶことができます。
2.八卦掌水式門は、仮入門制の有る純然たる「伝統門」道場
八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5世(梁派八卦掌第4世伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する仮入門制(仮入門期間中の人柄・態度を見て本入門を判断する制度)を、入門希望者すべての方に例外なく適用しています。もちろん私も仮入門期間を経て本入門しました。
水野先生が指導する八卦掌は、綺麗ごとのない護衛護身武術。一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。
特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。他者への思いやりに欠ける人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。
よって各科に掲載された「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は本入門を認め、受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。
水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。
先ほども触れたように、他者への思いやりに欠ける人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。
水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ仮入門制を設けて応募を敬遠されたとしても、他者への思いやりに欠ける人間に伝えてしまう事態を避けることを重視しています。
ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。仮入門制はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません。
指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度や乱暴なふるまいには、ベテラン・初心者関係なく厳しいですが)。
仮入門期間を経て本入門となった正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる清朝末式八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に、真剣に教えてくれます。
迷ってるあなた。水式門には、積み重ねるならば、弱者と言われる者でも高みに達することができるシンプルで明快な技術体系があります。先生の温かく熱心な指導で、「守る」強さを手にしてみませんか。