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遠隔地生(通信選択)科|弱者生存「単換掌理」の護身術・八卦掌を全国へ伝承するために

「遠隔地生(通信併学)科」の基本は、「愛知へ来訪した門下生に対する指導料の優遇」となります。本科における遠隔地一回定額制などに比べ、遠隔地生科では、来訪時に受講できる最大5のコマを、2,200円で受けることができます。遠隔地生とは、愛知県在住以外の正式門下生のことです。

優遇制度を基本として、希望者のみ通信での併学をしてもらいます。補助的技術と、対面指導学習でイメージを固めた技術のみ、一人練習(姿勢確保の基礎練習・対物利用の対人想定練習)の仕方を指導する動画にて各自練習してもらい、練習成果を動画に撮影し、指導部に提出し、動作の確認を受けます。

通信講座『人・自分を守るための第一歩。護衛護身武術「八卦掌」基本講座』の運営を通して、多くの改善点が判明しました。どの技術が通信でも指導可能で、何が対面での指導でないと伝わらないのか明確になりました。

そのうえで、現時点で門に在籍する遠隔地門下生の方にご協力いただき、対面指導と、動画添削による通信指導の並行運営を試し、指導の形を模索し、判明した点と問題点が浮き彫りになりました。

これらの経験・試行錯誤を通して、「通信講座」という形ではなく、「本科」と同じく、「遠隔地生(通信併学)科」という独立のコースとして新設し、全国の有志へ昔日の「生存」第一の八卦掌を伝えます。

通信教育だけでは、八卦掌第7代を公認する技術レベルまで高めることが難しいと判断した上で、遠隔地生科を設置して、愛知本科来訪時の指導料の負担を減らします。

遠隔地生の大きな課題である、指導者による学習動作の確認を、通信併学を通して補います。通信併学は、動画の撮影と動画のネット上へのアップという技術的な作業が必要となるため、遠隔地生科の必須項目から外すことで、遠隔地生科が、遠隔地在住者であれば誰でも利用できるようにしました。

通信講座入口

1.遠隔地生科について

遠隔地生科概要

「遠隔地生(通信併学)科」の基本は、「愛知へ来訪した門下生に対する指導料の優遇」となります。

動画撮影・動画アップロード等の作業が難しい、もしくは対面指導のみ受けたいと考えている方が過去に多くいらっしゃったため、従来の遠隔地通信併用科から遠隔地科に変更することとなりました。

本科における一回定額制などに比べ、愛知本科の来訪時に2,200円で1週間の間追加料金なく受けることができるのが、本制度の特徴となります。

(例:月曜日に来県したら、日曜日まで2,200円で授業を受けることができる)

遠隔地生とは、愛知県在住以外の正式門下生のことです(富山県氷見市に 富山本科 がありますが、開催が現時点で少ないため、富山県の方も遠隔地生科に申請できます)。

優遇制度を基本として、希望者のみ通信での併学をしてもらいます。

対面指導学習で直接学び、イメージを固めた技術のみ、一人練習(姿勢確保の基礎練習・対物利用の対人想定練習)の仕方を指導する動画にて各自練習してもらい、練習成果を動画に撮影し、指導部に提出し、動作の確認を受けます。

2.遠隔地生科の開催場所

対面指導はどのように行っているか

対面教程における指導は、愛知県刈谷市における刈谷総合運動公園の屋外芝生広場にて開催します。中国拳法の伝統的観点と、移動遊撃戦拳法ゆえの場所の確保の難しさより、指導は屋外にて行います。

屋外ですので、日焼け対策・暑さ寒さ対策・熱中症対策等は各自忘れずにしてきてください。

対面指導練習日時

第2・第4日曜日の午後9時30分~

※参加の際は3日前の24時までにメールにて連絡をいれる事前連絡制です。メール内容は「○○です。○日練習に参加します」と簡潔で大丈夫です。

※日曜日は、午前中は愛知本科を開催しています。遠隔地生のカリキュラムは、愛知本科生のそれとほぼ変わりませんが、違う点もあります。愛知本科の指導中ゆえに優先させるため、遠隔地生科の履修課程に沿えない点が少々ある点はご了承ください。

遠隔地生科・通常門下生(本科指導料優遇制度のみ)

遠隔地門下生の履修課程は、通常の通学本科生と同じ内容となります。遠隔地生ゆえに愛知本科生と内容が異なることはありません。

指導内容は、対多人数移動遊撃戦の八卦掌の中核技法となります。定期的に通うことができないため、中核技法に絞って重点的に指導をしていきます。

よって愛知来訪時は、愛知本科の練習会に参加するのが望ましいでしょう。遠隔地生は、参加する際、事前に「shiroikukmoajisai@gmail.com」に連絡したうえで参加する手順となっております。

愛知県在住門下生に比べ、学習の歩みに時間はかかりますが、じっくりと腰をすえて取り組む気持ちで臨めば、大きく遅れることはありません。安心して学習を進めてください。

中国拳法伝統門たる弊門では、参加した門下生ごとに、指導者が個別に指導しながら回る方式を採っているため、遠隔地生の参加できる科を極力制限しないように心掛けています(ただし女性専用教室では、男性は参加不可)。

愛知本科は、毎週金曜日(本科・18時30分~)・第2、第4日曜日(本科・9時30分~)に開催されています。

日曜日は、メイン開催が午前中ではあるが、午後も補講目的で時間を空けているため、遠隔地生は、第2、第4日曜日に参加するのがよいでしょう。金曜日に来県し、日曜日午後まで対面指導を受けて帰郷する方もおられます。※土曜日は休講日。

3.遠隔地生科(来県時料金優遇制度のみ利用門下生)料金体系

年会費・入門費

なし

月謝

以下の料金を、当日指導者に現金でお釣りのない形で手渡すこと。なお、領収書は発行しない。

一般

一来県時参加料(4回まで):2,200円(税込)

中学生以上18歳未満

一来県時参加料(4回まで):1,100円(税込)

4.遠隔地生科(通信併学指導利用門下生)料金体系

以下の金額を翌月分として、下記振込先に、毎月末日までに振り込むこと(振込手数料は各自負担)。振込が確認できない際は、次月における対面指導参加・動画投稿・動画添削はいたしません。

※諸事情で振り込むことが出来ない場合は、必ず「shiroikukmoajisai@gmail.com」まで連絡をいれること。振込・連絡もない状態で次月の10日を過ぎた場合は、退門の意思表示があったものとみなします。

年会費・入門費

なし

月謝

毎月の振込手数料の負担を考慮し、月謝を本科・護身術科より200円割り引いてます。なお、社会情勢変化に伴う振込手数料の変動があっても、この金額は変更しません。

一般

毎月:5,300円(月謝分4,820円+消費税相当分480円)

※初回対面指導参加月について~初回対面指導参加日所属月から月謝が発生します。初回対面指導参加日までに必ず振込をしてください。

中学生以上18歳未満

毎月:3,100円(月謝分2,820円+消費税相当分280円)

※初回対面指導参加月について~初回対面指導参加日所属月から月謝が発生します。初回対面指導参加日までに必ず振込をしてください。

指定口座 振込先情報

銀行名  :三菱UFJ銀行

支店名  :知立(ちりゅう)支店 店番号 412

預金種別 :普通口座

口座番号 :1213489

口座名義人:ミズノ ヨシト

5.入門と入門手続き・退門手続き・休止手続き

弊門では入門を希望する方に必ず体験をしてもらいますが、遠隔地生科においては遠隔地より来園の場合が多いため、申込みフォームとメールによるやりとりにおける申込者の対応で「仮入門」を決定しています。

仮入門となった方は、対面指導にお越しいただきます。その際、ネット上よりダウンロードした入門誓約書を持参していただきます。参加時、指導者にお渡しください。

誓約内容は、遠隔地生科・愛知本科・富山本科・護身術科の門下生の皆さん全員に、例外なく遵守していただいております。誓約内容を守らぬ者に対しては、新参・古参を問わず厳しい対応で臨んでいます。

遠隔地生科では、入門資格を満たし、かつ、同科入門時誓約事項を守ることを誓約し、入門時特記事項を理解した者で、入門審査を通った者のみ本入門を認めています。初日対面指導後、メールにて、本入門を認めるか否かのメールをお送りします。

弊門は、人を殺傷する意図の含まれた昔日の八卦掌を伝える伝統門であるため、「誰それ構わず技術を伝える」というスタンスは採っていません。なお、審査不合格に対する苦情は、一切受け付けていませんのでご了承ください。

1.「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」の内容

1.入門資格

以下の条件を満たした方が、体験入門を受け、かつ入門を申請することができます。

  • 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
  • 2)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
  • 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
  • 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
  • 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方

2.入門時誓約事項

体験入門後、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。

  • 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
  • 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
  • 3)通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと。
  • 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
  • 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
  • 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
  • 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
  • 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。

3.入門時特記事項

  • 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
  • 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
  • 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「常識的な礼節」と「思いやり」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
  • 4)弊門の通信併用科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
  • 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。

2.入門手続き

手順1:問い合わせ

遠隔地生科問合せフォームで申請します。15歳未満の方は、こちら のフォームから申請してください。

弊門指導部は申請者からの回答を確認後、承りのメールを申請者宛に送信します。必要な場合、申込者に対し複数の補足質問をすることがあります(名前や住所に不明な点がある場合等)。

手順2:仮入門の審査と決定

フォームの回答姿勢・申込者からの回答メール等を参考にして仮入門の決定をいたします。仮入門を認められた方は、入門誓約書をダウンロード・印刷し、必要事項を記載ください。

※入門誓約書のダウンロード・印刷等が出来ない方は、shiroikukmoajisai@gmail.com までにご連絡ください。

仮入門決定日の翌日もしくは問合せメール承りの翌日より、3カ月過ぎても、初日参加メール等何ら連絡無き場合は、入門意思・弊門に対する興味が無くなったものとして、仮入門を取り消し、以後の申込み・参加をお断りさせていただきます。事前に意思確認はいたしませんのでご注意ください

手順3:初回参加

参加希望日の3日前の24時までに、shiroikukmoajisai@gmail.com に参加希望メールを入れ参加します。その際、持参した入門誓約書を、当日最初に代表もしくは指導担当者まで提出してください。

無料体験ではないため、各料金体系の決まりに沿って指導料をお支払いください。指導料を振り込まない者、もしくは練習開始時前までに指導料を支払わない者には、例外なく指導せず以後の参加を認めません。

手順4:本入門の審査と決定

初日対面指導参加後、弊門指導部が「本入門」の入門審査をし、入門意向の再確認と審査結果を記したメールを申請者宛に送信する。

入門を認められ入門意向の変わらない方は、その旨を返信をしてください。

手順5:第2回名以降の参加方法

入門許可者は、都合の良い日を選び、参加希望日の3日前の24時までに参加メールを入れ、第2回目の対面指導に参加すること。

指導料支払いは、初回参加日に準じ、その都度誠実におこなうこと。

3.退門手続き

八卦掌水式門メールアドレス:shiroikukmoajisai@gmail.com 宛に退門の意思を示すこと。

月の途中で退門しても、その月の月謝の日割り返還は行いません。

退門後、再度入門する際は、再び審査が必要となります。

4.休止手続き

八卦掌水式門メールアドレス:shiroikukmoajisai@gmail.com 宛に休止の意思を示すこと。

月の途中で休止しても、その月の月謝の日割り返還は行いません。休止中、月謝の支払いは免除される。

再度、練習会に参加するためには、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛に休止修了の意思を示すこと。

通信講座入口

6.通信併学指導制度利用の遠隔地生とは~特徴とメリット

弊門指導活動開始時より、どの技術が、対面対人指導でないと伝わらないか、を考えてきました。

幾多の経験で分かったことですが、通信補助学習だけで完結する技術は、(水式門が指導する技術の中では)「無い」ということ。以下の箇条書きのとおり、補助的技術であっても八卦掌技法に精通した指導者の、術理に沿った、対面指導時間が必要となります。

そこで弊門では、八卦掌成立当初に伝わっていたシンプルな技法のみを厳選し、指導を展開する方針としました。 通信併学制度を利用した門下生の方は、帰郷後、「解説+動画+撮影添削課題動作」によって、主に型の修正などの補習をします。

通信併学制度利用遠隔地生となった門下生は、「遠隔地生用ページ」中の「補助技術動画」・「中核技術動作復習動画」を利用して通信学習できる

通信併学制度利用遠隔地生は、「通信併学制度利用遠隔地生ページ」にて、対面指導において習った中核技術の復習動画を閲覧し、そのうええ添削指導を受けることができます。

「自身のYoutubeチャンネルを作成→撮影した動画を非公開動画としてアップ→アップロード通知フォームにて指導部に報告→添削とアドバイスの指導を受ける」

が一連の通信併学の流れとなります。

「通信併学制度利用遠隔地生ページ」では、講習会・無料閲覧ページでは公開することが難しい、もしくは公開することに適しない内容の動画を公開していますので、積極的に利用し学習をしてください(第三者への漏えいや、無断転載については、厳正に対処します)。

なお、提出動画は、対面指導において習った技術のみとなります(正確な技法・術理は、例え詳しい動画を見たとしても、それだけでは理解できないため)。

通信併学学習用動画は、対面指導で指導を受け、かつ対敵イメージの固まった技術の動画のみ。人を使ったデモンストレーション動画は使用しない。

実戦のリアルさを再現できず、誤伝の可能性もあるため、人を使った使用例解説動画は使用しない

先ほども触れましたが、動画を見ただけで完結する中核技術は(水式門が指導する技術の中では)ありません。補助技術であっても、八卦掌に精通した指導者(掌継人格の門弟)の対面指導による術理に沿った指導が必要となります。

動画環境の発達により、門下生の練習している動き・フォームは分かるため、姿勢要求を守ることで上達を図ることができる技術は、補助学習以外のものでも積極的に通信補助学習に盛り込んであります。

しかし、Youtube等でよく見かける、人を使った使用例解説動画は、デモンストレーション的意味合いが強く、かつ技術習得の参考となるのが少ないため、使用しません。 中核技法の誤った流通を招き、八卦門技術に思わぬ誤解を与える可能性、技法の漏えいのよる門派の価値の失墜を招くからです(※すでに八卦掌は、多くの門外の人間によって誤解や誇張を含むイメージ動画が作成され横行し、誤解されている)。

打ってもよいスポンジ支柱を使って「打ち抜く」動作を示すことで、実戦のリアルさを再現している

人を使った動画は、八卦掌で最も大事な、「打ち抜く」動作を示すことができません(遊歩発力による一連の押し広げるような発力を示すことができない)。 よって、多少分かりにくくても、弊門動画でよく見かけるスポンジ支柱などの目標物を使って、実際に「打ち抜く」ことによる押し広げるがごとくの発力動作を示しています。

人を使った用法動画は、受け手と動作を示し合わせれば、いくらでも流麗で無駄のない攻防を演じることができます。しかし実際の攻防では、相手の技術が未熟でも予想以上の抵抗をしてくるため、技はなかなか決まらず、流麗な攻防になることは少ないのです。 人を使った動画でも、スポンジ支柱と同じく、相手の実戦時のリアルな抵抗を再現できないのです。ならばせめて、「打ち抜く」動作を通してリアルな戦闘を再現しようと考えました。

移動遊撃戦に徹していれば、相手の抵抗は少なくなります(相手が抵抗・反撃するときには、我はその場を去っているから)。「激しい移動遊撃戦の動きである滑歩状態の中で、八卦掌の発力をしっかり意識しながら歩き打ち抜き、去る」練習動画を掲載し、対多人数移動遊撃戦の渦中の中の動きを示し、イメージをもってもらい、練習していただきます。

7.遠隔地生科において通信併学を利用する方へ~学ぶ際の準備・流れと注意事項

遠隔地生科で学ぶ際の準備・流れ

手順1.Youtubeチャンネル開設と非公開設定

通信併用科にて補助学習教程を利用して学習を進める際は、まずYoutubeに受講者様自身のチャンネルを用意してください。※開設が難しい方は応相談。

対面指導を受けた各教程ごとに用意されている通信補助学習の動画と、説明を参考にして、練習を進めていきます。※動画が掲載された通信補助学習解説ページは、通信併用科門下生限定のページにあります(入門時メールにて教程1のパスワードを通知します。その後、教程修了ごとに次の教程のパスワードを通知します)。

動画を見て、対面指導で受けた技術アドバイスを思いだし復習をしながら、動画の技術習得を目指します。一通り学習するまで、2週間ほどの学習が必要となります。

対面指導で受けた技術に関わる提出課題動画を御自身のチャンネルにあげていただきます。

手順2.動画のアップとアドバイス

アップしました動画は各動画とも必ず「非公開」設定にしておいてください。非公開設定としますと、特別に閲覧できる者はメールアドレスの登録が必要となります。八卦掌水式門のメールアドレスを登録しておいてください。

八卦掌水式門メールアドレス:shiroikukmoajisai@gmail.com

メールアドレスを設定すると、八卦掌水式門だけが門下生非公開ページで門下生のアップした該当動画を見ることができるようになります

動画を非公開でアップし、水式門のメールアドレスを登録する設定が済みましたら、通信併用科生専用ページにある動画のアップを知らせるフォームより、練習成果動画をアップしたことを連絡していただきます。

指導部(水野)が受講者様のチャンネル内の非公開動画を見て、メール(もしくは門下生Youtubeチャンネルコメント欄)にアドバイスコメントをします。

手順3.アドバイスを受けての練習

アドバイス等を参考にして、初回以降は最低でも3日程度練習していただき、再度成果動画をアップし、通信併用科生専用ページにある動画のアップを知らせるフォームより、アップしたことをご連絡ください。

動画を見て、修正箇所やポイントを再びアドバイスします。

手順4.教程内すべての履修が終了したら次教程へ

一定レベルまで習熟したと判断するまで、このやり取りを繰り返します(併用科の門下生の動画投稿が集中した際、弊門指導からの添削メールが遅くなりますのでご了承ください。熟達するまで回数制限なしで指導します)。

一定レベルまで習熟したと指導部が判断したら、各通信補助学習教程に対する修了と、次の動画への移行をメールにて通知をしますので、次の通信補助学習へすすんでください。

遠隔地生通信補習併科で学ぶ際の注意事項

遠隔地生の方も、本科通学生と同じ学習内容となります。

【教程1】の対面指導内容は、八卦掌技術の根幹であるため、必ず一番最初に受講し指導を受けてください。対面指導を受けに初めて本部での練習に参加する際は、練習に何度も参加できるように時間に余裕を持ってくること(日をまたいでも良い。応相談)。弊門としても、極力指導に応じます。

帰郷後は、対面指導で受けた技術の動画に限って学習をしてください。螺旋功などの補助技術でも同じです。動画中の動作と説明文を参考に練習し、対面指導で習った提出課題動作を撮影し、、提出し、添削指導を受けてください。※対面指導で習った動作の全てを一括して提出する場合、返信に時間がかかりますのでご了承ください。

指導部からのアドバイスを元に、再度、該当の通信補助学習を練習します。指導陣の考査をクリアしたら、次回の対面指導を受けに来県してください。

通信補助学習の動画が掲載されている通信併用生専用ページの解説は、一般向け公開ページの説明内容と異なります(門下生限定の内容のため、奥伝を含めた一層踏み込んだ内容となっている)。よって当ページの動画・テキストは、無断で転写・転載・公開しないこと。情報の漏えいには厳格に対処いたします。

動画の提出は、一週間につき1回までとします(※対面指導で習った動作の全てを一括して提出してもよい)。過密による返信の遅れを防ぐためです。

履修課程の細かい内容(順序・指導内容・技名称など)は、遠隔地生科が発展途上の科であるため変更することがありますのでご了承ください。

8.通信併学の履修課程(カリキュラム)

各技術・術理ページごとの構成~指導動画+解説+提出課題動画

遠隔地門下生の方には、本部来県時、教程に沿った指導をしていきます。

遠隔地生は、各動作において修了の認可を得るまで、練習→撮影→提出→添削指導→練習→・・・を繰り返します。

対面指導を受けた動画についてすべて認可を受ける前でも、来県して対面指導を受けてもらって構いません(その場合は、その対面指導の時間中において、課題動画のテーマとなった動作と、新たな動作の指導をします)。

八卦掌水式門における中核技法は、あくまで、走圏基本姿勢・対敵イメージ走圏・単換掌理対敵身法・順勢掌理対敵身法・定式八掌転換式です。これらの技法・術理の習得を最優先にして、遠隔地生科門下生には指導をしていきます。

カリキュラム詳細~学ぶ技術・術理

  • 基本歩法(扣歩・擺歩・退歩)
  • 基本歩法(扣歩・擺歩・退歩の連動練習)
  • 中盤整体走圏(下搨掌)
  • 上盤等速走圏(下搨掌)
  • 対敵イメージ走圏
  • 単換掌理・内転翻身斜め後方スライド(足と簡単な手技のみ)
  • 単換掌理・外転翻身斜め後方スライド(足と簡単な手技のみ)
  • 単招式「遊歩連穿」で学ぶ斜進翻身法・遊歩発力
  • 単招式「平穿掌」で学ぶ外転翻身法と扣擺発力
  • 単招式「翻身拍打」で学ぶ内転翻身法と翻身発力
  • 基本功「回肩功・伸肩功・肩回し功」
  • 基本功「穿掌の打ち方の基本」
  • 単招式「進歩穿掌」と回身老僧托鉢式
  • 老八掌・単換掌(定歩)
  • 老八掌・単換掌(単換掌理滑歩)
  • 単換掌理対敵身法の動きと理論
  • 推磨式基本功1(劈・推・拍)
  • 推磨式基本功2(平穿・撩陰)
  • 基本功・螺旋功(龍玉遊掌・左右分掌・分開旋掌・翻身旋掌)」
  • 定式八掌・各姿勢(下搨掌)
  • 定式八掌・各姿勢(托天掌)
  • 定式八掌・各姿勢(推磨掌)
  • 定式八掌・各姿勢(仙人観棋掌)
  • 定式八掌・各姿勢(叉子掌)
  • 定式八掌・各姿勢(指天画地掌)
  • 定式八掌・各姿勢(陰陽魚掌)
  • 定式八掌・各姿勢(白猿献果掌)
  • 定式八掌・下搨掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・托天掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・推磨掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・叉子掌の転掌式(外転・内転)
  • 定式八掌・仙人観棋掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・指天画地掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・白猿献果掌の転掌式(内転・外転)
  • 定式八掌・陰陽魚掌の転掌式(内転・外転)
  • 順勢掌理対敵身法の動きと理論
  • 単招式「風輪劈掌」
  • 単招式「双按連捶」
  • 単招式「三穿掌」
  • 単招式「撩陰掌」
  • 単招式「滑歩外転」
  • 老八掌・順歩掌(定歩)
  • 老八掌・順勢掌(定歩)
  • 老八掌・劈手掌(定歩)
  • 老八掌・三穿掌(定歩)
  • 老八掌・下搨掌(定歩)
  • 老八掌・双換掌(定歩)
  • 老八掌・背身掌(定歩)
  • 老八掌・順歩掌(滑歩)
  • 老八掌・順勢掌(滑歩)
  • 老八掌・劈手掌(滑歩)
  • 老八掌・三穿掌(滑歩)
  • 老八掌・下搨掌(滑歩)
  • 老八掌・双換掌(滑歩)
  • 老八掌・背身掌(滑歩)

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9.八卦掌水式門で指導する八卦掌の特徴~動乱の清朝末期に人を守った対多人数想定遊撃戦の八卦掌

特徴1:指導するのは、清朝末期の動乱時の護身護衛術だった、昔日スタイルの対多人数想定の遊撃戦八卦掌

現在八卦掌には、大きくふたつのスタイルがあります。それは流派の違いではなく、戦闘スタイルの違いです。

ひとつめは近代の八卦掌のスタイルです。対多人数ではなく対一人を想定して、敵の眼前(すぐそば)でめまぐるしく変化攻撃をする接近戦変則攻撃スタイルの八卦掌。

あとひとつは、八卦掌成立当初のままに、徹底した移動遊撃戦で常に間合いを取り続けるスタイルです。単換掌理のもと、去りながら攻撃をし、順勢掌理の理のもと、一気に近づいて攻撃し去る、というスタイルの八卦掌です。弊門の八卦掌は、まさにこちらの昔日のスタイル・対多人数移動遊撃戦の八卦掌を指導する門となります。

※表は、近代と昔日の両スタイルを比較したものであり、近代スタイルを批判したものではありません。各スタイルごと、長所・短所があるのは当然です。

敵側面変化攻撃メインの近代八卦掌スタイルだけでも、練習時間に1万時間以上を費やしたからこそ、昔日の移動遊撃戦スタイルにたどり着くことができました。

昔日スタイルも「気軽にすぐに楽に」できるものではありません。しかし当スタイルを展開するうえで求められる技術は、誰でもできるものばかり。天性の柔軟性や筋力、反応能力の速さなど、才能によって左右される要素は必要ありません。倒すのではなく、生存することだから。

つまり弊門で指導する八卦掌を練習していけば、身体的要素に劣る「弱者」であっても、自分や大切な人を守ることができる可能性が生じるのです。

特徴2:単換掌理と順勢掌理に沿った術理を常に意識し、技を少数にとどめ、対多の過酷な戦況に、シンプルさで勝機を見いだす

当門で指導する清朝末期成立当時の昔日スタイル八卦掌では、斜め後退スライドの「単換掌理」が技術の中核をなします。

「単換掌理」をおおまかに説明するなら、「斜め後退スライドによって敵の力とぶつかるのを避け、スライドで敵を引き込み移動しながら不意に攻撃をしていく」理となります。以下の連続動作写真をみてください。

内転・外転両翻身斜め後方スライド運足技術練習

斜め後ろに後退スライドしながら敵の攻撃の到達を遅らせつつ、防御のための老僧托鉢式(下連続写真1~4)。写真3で後ろ足を上げながら、すでに後方へ自分の身体をスライドし始めます。

老僧托鉢の手で敵に対しけん制しながら肩を入れつつ方向を転換していきます(下連続写真5~7)。この際、敵は我の差し出している手に気を取られているため、我が方向を転換したことに気づくのが遅れることになります。ここで敵の身体にかかっている追撃の慣性が強いほど、敵は進行軌道とタイミングをわずかにずらされ、「すかされる」「スッと抜かれる」感覚となるのです。

敵を引き込んでけん制攻撃(下連続写真8~9)。この攻撃は、あくまで「虚打・きょだ」となります。虚打とは、見せかけの攻撃、倒すつもりのない攻撃、という意味です。倒すつもりの実打(じつだ)と対局をなす打撃です。多人数戦において実打をくらわす相手とは、我の旋回先で我の攻防を眺めている敵です。その敵に対し、転身展開による勢の速さを保ったまま、順勢掌理の斬り込み攻撃の実打で急襲するのです。

特徴3:移動しなが手を出すだけの「勢」を利用したシンプル攻撃スタイル。移動推進力を利用するため、止まらない。

「平穿掌」。対多人数遊撃戦で、私が最も多用する技です。順勢掌理に基づく代表的な技となっています。順勢掌理の理に従い、通り抜けながら打ち、かつ、打つ直前の半斜により、当たらなくてもそのまま移動の速度が落ちないように、離脱することができます。

「平穿掌」に代表される当門八卦掌の各技の特徴は、「遊撃戦身体移動を止めることなくできる技」です。移動遊撃戦では、手を出してそこに移動推進力をのせて攻撃するだけのシンプルなもの。シンプルな攻撃を当てるためには、敵の意表を突く「思った以上に伸びてくる」勢いである「勢(せい)」が必要です。孫子の兵法における「勢」と同じです。

平穿掌の流れは大変シンプルなもの。敵の側面到達直度わずか斜め後方へ半歩スライドし、そこで我の手を敵の手に当てるなどし、少し方向を変えた場所から、身体の移動ごと平穿掌を押し当てます。

体格などのフィジカルに恵まれた相手は、練習においても、向き合って構えた状態で戦う方法ばかりを練習してます。向き合って構えた状態から戦いを展開する方が、フィジカル優位性を活かすことができるからです。身体を止めて構えて応戦したら、体格や体重、年齢などの要素で不利なこちらは、フィジカル優位を活かした力任せの攻撃によって圧倒され、ねじ伏せられる。

それは、こちらが不利な条件が「相手が複数」という場合においても同じことです。複数人を相手にする際止まって構えて応戦したら、周りを囲まれ、片方の敵を相手にしているうちにもう一方の敵に身体をつかまれ、動きを止められ、袋叩きに遭ってしまいます。

動画中には悪い例(0:49~)も説明されています。中途半端な身体移動での攻撃は、敵の攻撃しやすいゾーンから抜けることができず、次に来る敵の力任せの連続攻撃の餌食となります。多くの中国拳法家が、自身のスタイルに徹しないで、総合格闘技選手やキックボクシング選手の前で日頃練習してないボクシングスタイルで構えて待ち、畳みかけられています。

八卦刀術重視~単換掌理・順勢掌理に沿った八卦刀基本技法を両理学習直後から修練し、道具使用による護身力を強化

徹底した移動遊撃戦に加えて、弱者が強者に勝ち、護身護衛を達成するために弊門では、常に武器(主に刀)を用いて理を説明します。

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そして単換掌理・順勢掌理を一通り習った直後から、両理を用いて「八卦刀術」を練習していきます。つまり、90センチ程度の棒の移動操法を大変重視しているのです。

両理に基づく基本の形が無意識レベルで可能となったら、あとは手に棒をもって、相手(木)の間隙をぬって駆け抜けます。刀使用時も移動を止めず、技法は簡素に徹し、叩く(斬りつける)・出す(押し出し当てる)動作に遊歩発力による移動推進力を乗せて大胆に当てることで、防御と攻撃を連動して行います。

当てることの難しい突きではなく、移動しながら叩く・押し当てる動作の方メインとすることで、初学者でも扱いやすく威力も出しやすい技術体系としています。その技法を武器術の最初とすることで、早い段階で身の周りの道具で戦うことができるようになります。

10.八卦掌水式門沿革

2018年4月 婦人部のカンフー教室を指導する。

2019年6月 婦人部での指導活動は終了するも、その中の生徒が数人引き続き指導を受ける。

2019年11月 師より本格的な指導活動の勧めを受け、地元愛知県にて、婦人部出身の生徒数名と、会社員時代から共に練習してきたテコンドー出身の生徒とともに、「八卦掌水式塾」を立ち上げる。

2020年1月 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、流行下での活動内容の変更を強いられる。しかし、生徒の感染リスクを考慮し、愛知県で緊急事態宣言が発令されたことをきっかけに、塾の活動を、10月まで休止することを決定する。

2020年11月 活動を再開するも、年末年始のコロナ感染第2波の影響を受け、再度2021年2月から4月まで活動を休止。

2021年5月 生徒・親族の強い希望もあり、屋外練習限定、接触練習中止の条件のもと、指導活動を再開。

2022年1月 師より国内梁派道場での再学習を求められる。しかし追い求めてきたスタイルではない近代八卦掌スタイルの梁派伝人を目指すのではなく、清朝末期八卦掌成立当時の八卦掌を追い求める決断をし、シンプルかつ実用第一主義の八卦掌を伝える国内で数少ない、八卦掌専門道場として活動を本格化させる

中国拳法八卦掌伝承系統図

11.八卦掌水式門代表・水野義人プロフィール

八卦掌水式門代表・水野の写真

八卦掌水式門・代表・水野義人(活動名:水野式人)。

学生時代、同級生へのいじめと暴力がきっかけで、大切な人を守りたいという思いから武術を志す。地元書店にて佐藤金兵衛師範著の「中国拳法 八卦掌」と巡り会い、映画「武林志」(映画名はのちに知った)を観た経験もあいまって、10代中ごろより八卦掌の修行を自分一人で始める。その後、地方の小教室にて、十路弾腿・形意拳・太極拳などの中国拳法を学ぶ。

大学の時、中国拳法の練習と並行して地元愛知の柔道教室で柔道の練習にも力を入れる。卒業後しばらくは資格試験の勉強のため、勉学と拳法の練習という2足のわらじを履く状態であったが、29歳の時、梁振蒲伝八卦掌門に入門。家庭の事情による中断を経るも、再度師事し、現在に至る。

 2019年、師より指導者として活動することを許していただけたことを受け、地元愛知県で「八卦掌水式門」を設立。梁派の継承かで揺れるが、自身の練習の果てにたどりついた「遊撃戦八卦掌」の伝習活動を通して、「実戦武術を学ぶことで大切な人を守りたい」と願う人のために貢献することを誓い、今日に至る。

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通信講座入口

弱者生存の護衛護身術を極めたい方へ~昔日(清王朝末期頃)の八卦掌を伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法

1.「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)の八卦掌を追求し指導する、国内でまれな八卦掌家

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。

石川県・遠隔地門下生

八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。

八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。

先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。

「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。

単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。

「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。

相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。

よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。

私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。

単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます

2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。

水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。

特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。

よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。

水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。

先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。

水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。

ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません

指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度にはわけへだてなく厳しいですよ)。

審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます。迷ってるあなた、ぜひいっしょに仲間になりませんか。先生の温かい指導で、いっしょに強くなりましょう。

3.入門と入門手続き

八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。普及に際し、技法が悪用されるのを防ぐため、伝える者の人格を考慮する責任と義務があります。

入門資格を満たしており、かつ、入門時誓約事項を守ることを誓約し、入門時特記事項を理解した者が、審査を通過した場合に入門が認められます。

1.入門資格

以下の条件を満たした方が、体験入門を受け、かつ入門を申請することができます。

  • 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
  • 2)(※遠隔地生通信併用科のみ)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
  • 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
  • 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
  • 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方

2.入門時誓約事項

体験入門後、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。

  • 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
  • 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
  • 3)月の最初の練習会日に、必ずお釣りのない形で、現金にて月謝を支払うこと(※通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと)。
  • 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
  • 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
  • 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
  • 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
  • 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。

3.入門時特記事項

入門の際、また入門後に守っていただく具体的な約束事項となります。※入門申請時、必ず目を通し、ご理解の上、ご応募ください。

  • 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
  • 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
  • 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「他者への思いやり」「常識的な礼節」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
  • 4)弊門各科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
  • 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。

※中学生以上~15歳未満の方は、拳法学習の志望動機をいかんで参加の可否を決定します。必ず本人が、15歳未満向けコースがある科における、希望する科の申込みフォームに、志望動機等必要事項を記載の上、お申し込みください。保護者の意向による参加・入門申請は認めません

4.入門手続き

八卦掌水式門に入門するためには、愛知本科・富山本科・八卦掌護身術科・遠隔地生科・支部指導員候補生科ともに入門審査を受ける必要があります(指導内容が殺傷技術を伴う武術であるため)。以下の手続きに従い、入門申請をしてください。

手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加

各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。遠隔地生科入門希望者のみ、フォーム申請後、メール補足質問によって参加を認める仮入門制度を採用しています。

手順2 入門希望なら、誓約書の郵送

体験後、入門を希望する方は、体験入門時に手渡された「入門誓約書」を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を代表水野宛の住所に郵送する。

手順3 審査結果の通知と、初月月謝支払い

誓約書が水野に到達後、審査開始。審査後、入門審査結果のメールを送信します。入門許可者には、入門案内のメールとして送信しますので、メール文中に記載されている水式門代表の銀行口座に初月指導料を振り込む。

※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。

※入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。

手順4 練習会に初参加

グーグルカレンダー記載の練習会に参加する。※参加ごとに、開催日の正午までにメールにて簡潔に「○○です。本日参加します。」とだけメールをすること。

 

八卦掌水式門富山本科イメージ