愛知本科の細部説明(練習場所・練習日時・料金体系)
現在、愛知本科では、新規の募集を終了しています。
.愛知本科・練習日時
・第2・第4日曜日直近の金曜日 18時30分~20時30分
・第2・第4日曜日 10時00分~12時30分(午前部)・13時45分~16時15分(午後部)
※本科参加者が極めて少なく練習開催が行われない状態が続いた際・月謝制門下生が一人もいない状態になった際は、定期開催を停止する。
2024年9月開催日
9月6日(金・18:30~20:30)
9月8日(日・10:00~12:30、13:45~16:15)
9月20日(金・18:30~20:30)
9月22日(日・10:00~12:30、13:45~16:15)
9月27日(金・18:30~20:30)
2024年10月開催日
10月11日(金・18:30~20:30)
10月13日(日・10:00~12:30、13:45~16:15)
10月25日(金・18:30~20:30)
10月27日(日・10:00~12:30、13:45~16:15)
水式門・愛知本科で習う八卦掌は、清朝宦官護衛武術だった「転掌」技術体系の八卦掌
- 指導するのは、弱者使用前提・対武器・対強者・対多人数想定の、清国末期成立当時のままの八卦掌「清朝末式八卦掌」
- 単換掌の術理と順勢掌の術理に沿った両掌理を常に意識し、敵の力とぶつからない「斜め後方スライド撤退戦」対敵身法を徹底する
- 移動しなが斜め後方へ手を出すだけの「勢(せい)」を利用したシンプル攻撃スタイル
- 八卦刀術重視~単換・順勢の両掌理に沿った主要八卦刀術を修行初期段階から学習。「身の周りの物で戦う」をリアルに追求する。
「転掌」=弱者使用前提・対武器想定・対強者想定・対多人数想定の、宦官護衛官武術
現在八卦掌には、大きくふたつのスタイルがあります。それは流派の違いではなく、戦闘スタイルの違いです。
ひとつめは近代の八卦掌のスタイルです。対多人数ではなく対一人を想定して、敵の眼前(すぐそば)でめまぐるしく変化攻撃をする接近戦変則攻撃スタイルの八卦掌。
あとひとつは、八卦掌成立当初のままに、徹底した移動遊撃戦で常に間合いを取り続けるスタイルです。単換掌理の理のもと、去りながら攻撃をし、順勢掌理の理のもと、一気に近づいて攻撃し去る、というスタイルの八卦掌です。弊門の八卦掌は、まさにこちらの昔日のスタイル・対多人数遊撃戦の八卦掌を指導する門となります。
敵側面変化攻撃メインの近代八卦掌スタイルだけでも、練習時間に1万時間以上を費やした代表だからこそ、昔日の移動遊撃戦スタイルにたどり着くことができました。
昔日スタイルも「気軽にすぐに楽に」できるものではありません。しかし当スタイルを展開するうえで求められる技術は、誰でもできるものばかり。天性の柔軟性や筋力、反応能力の速さなど、才能によって左右される要素は必要ありません。倒すのではなく、生存することだから。
つまり弊門で指導する八卦掌を練習していけば、身体的要素に劣る「弱者」であっても、自分や大切な人を守ることができる可能性が生じるのです。
単換掌の術理と順勢掌の術理に沿った両掌理を常に意識し、敵の力とぶつからない「斜め後方スライド撤退戦」対敵身法を徹底する
当門で指導する清朝末期成立当時の昔日スタイル八卦掌では、斜め後退スライドの「単換掌の術理」が技術の中核をなします。
「単換掌の術理」をおおまかに説明するなら、「斜め後退スライドによって敵の力とぶつかるのを避け、スライドで敵を引き込み移動しながら不意に攻撃をしていく」理となります。以下の連続動作写真をみてください。
斜め後ろに後退スライドしながら敵の攻撃の到達を遅らせつつ、防御のための老僧托鉢式(下連続写真1~4)。写真3で後ろ足を上げながら、すでに後方へ自分の身体をスライドし始めます。
老僧托鉢の手で敵に対しけん制しながら肩を入れつつ方向を転換していきます(下連続写真5~7)。この際、敵は我の差し出している手に気を取られているため、我が方向を転換したことに気づくのが遅れることになります。ここで敵の身体にかかっている追撃の慣性が強いほど、敵は進行軌道とタイミングをわずかにずらされ、「すかされる」「スッと抜かれる」感覚となるのです。
敵を引き込んでけん制攻撃(下連続写真8~9)。この攻撃は、あくまで「虚打・きょだ」となります。虚打とは、見せかけの攻撃、倒すつもりのない攻撃、という意味です。倒すつもりの実打(じつだ)と対局をなす打撃です。多人数戦において実打は、旋回先にいて眺めている敵です。その敵に対し、順勢掌理の斬り込み攻撃の実打を放ちます。
移動しなが斜め後方へ手を出すだけの「勢(せい)」を利用したシンプル攻撃スタイル
「半斜穿掌」。対多人数遊撃戦で、私が最も多用する技です。順勢掌理に基づく代表的な技となっています。順勢掌理の理に従い、通り抜けながら打ち、かつ、打つ直前の半斜により、当たらなくてもそのまま移動の速度が落ちないように、離脱することができます。
「半斜穿掌」に代表される当門八卦掌の各技の特徴は、「遊撃戦身体移動を止めることなくできる技」です。移動遊撃戦では、手を出してそこに移動推進力をのせて攻撃するだけのシンプルなもの。シンプルな攻撃を当てるためには、敵の意表を突く勢いである「勢(せい)」が必要です。孫子の兵法における「勢」と同じです。
半斜穿掌を見ますと、敵の側面に一歩踏み出し一発目の穿掌を打ち込み、扣歩で身体をもう一歩側面に移動させながら、とどめの穿掌放つ、というものです。
体格などのフィジカルに恵まれた相手は、練習においても、向き合って構えた状態で戦う方法ばかりを練習してます。向き合って構えた状態から戦いを展開する方が、フィジカル優位性を活かすことができるからです。それは、こちらが不利な条件が「相手が複数」という場合においても同じことです。
身体を止めて構えて応戦したら、体格や体重、年齢などの要素で不利なこちらは、フィジカル優位を活かした力任せの攻撃によって圧倒され、ねじ伏せられる。複数人を相手にする際止まって構えて応戦したら、周りを囲まれ、片方の敵を相手にしているうちにもう一方の敵に身体をつかまれ、動きを止められ、袋叩きに遭う。
動画中には悪い例(0:49~)も説明されています。中途半端な身体移動での攻撃は、敵の攻撃しやすいゾーンから抜けることができず、次に来る敵の力任せの連続攻撃の餌食となります。多くの中国拳法家が、自身のスタイルに徹しないで、総合格闘技選手やキックボクシング選手の前で日頃練習してないボクシングスタイルで構えて待ち、畳みかけられています。
転掌刀術重視~単換・順勢の両掌理に沿った主要八卦刀術を修行初期段階から学習。「身の周りの物で戦う」をリアルに追求する。
徹底した移動遊撃戦に加えて、弱者が強者に勝ち、護身護衛を達成するために弊門では、常に武器(主に刀)を用いて理を説明します。
.そして単換掌理・順勢掌理を一通り習った直後から、両理を用いて「八卦刀術」を練習していきます。つまり、90センチ程度の棒の移動操法を大変重視しているのです。
両理に基づく基本の形が無意識レベルで可能となったら、あとは手に棒をもって、相手(木)の間隙をぬって駆け抜けます。刀使用時も移動を止めず、技法は簡素に徹し、叩く(斬りつける)・出す(押し出し当てる)動作に遊歩発力による移動推進力を乗せて大胆に当てることで、防御と攻撃を連動して行います。。
当てることの難しい突きではなく、移動しながら叩く・押し当てる動作の方メインとすることで、初学者でも扱いやすく威力も出しやすい技術体系としています。その技法を武器術の最初とすることで、早い段階で身の周りの道具で戦うことができるようになります。
八卦掌水式門・本科の履修課程(カリキュラム)
仮入門教程
- 基本功「回肩功・伸肩功・肩回し功」
- 推磨式基本功(劈・推・拍・平穿・撩陰)
- 基本功「穿掌の打ち方の基本」
- 基本歩法1(扣歩・擺歩・退歩の連動練習)
- 基本歩法2(斜め後方スライド身法)
- 走圏(基本姿勢走圏・対敵イメージ走圏)
代継門人科
仮入門教程を修了し、技法に成熟し対敵能力が一定以上に達したと判断した者には、「八卦掌第7代」を公認(第三者からの問合せに対し「拝師正式門弟」と回答すること)します。
- 斜め後方スライド撤退戦対敵身法(単換掌の術理)
- 前敵スライド回避攻撃対敵身法(順勢掌の術理)
- 基本歩法(扣歩・擺歩・扣歩擺歩連動練習)
- 螺旋功(龍玉遊掌・左右螺旋功・分開旋掌・翻身旋掌)
- 推磨式基本功(劈・拍・推・平穿・撩)
- 単招手(翻身拍打・進歩穿掌・双按連穿・遊歩連穿・平穿掌)
- 双換掌
- 定式八掌転掌式(下搨掌・陰陽魚掌・托天掌・推磨掌・仙人観棋掌・叉子掌・指天画地掌・白猿献果掌)
- 転掌刀の主要型(八卦大刀ではない90センチくらいの棒使用)
- 対多人数移動遊撃戦基本身法
掌継人科
代継門人科を修了した方には、水式門本部が「八卦掌第7代掌継人」と公認(第三者からの問い合わせに対し、正式に指導許可を与えた「伝承活動可能門弟」であると回答すること)します。
- 転掌刀
- 遊身大刀
- 双身槍
- 双匕首(双短棒)
- 清朝末式老八掌
- 対多人数移動遊撃戦応用身法
- 対人約束散手
- 楊家連身藤牌(※希望者のみ)
参加希望の方は、 申し込みフォーム にて必ず事前に連絡の上、練習場所までお越しください。※連絡なしでの来訪者はお断りさせていただきます。
入門手続き
入門に際して~殺傷技術を伝える伝統門ゆえ、「仮入門制」採用で社会的責任を果たす
八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。全国各所の本科入門に際しては、以下の要件を満たす者に、「申請時簡易選考」・「仮入門修了時選考」を経て本入門が認められる「仮入門制度」が採用されています。
- 仮入門期間を常識的な態度・練習姿勢で向きあった者
- 入門資格を満たしている者
- 入門時誓約事項を守ることを誓約した者
- 入門時特記事項を理解し、了承した者
申請~本入門までの流れ
八卦掌水式門の正式門下生となるためには、個別指導科における近代八卦掌コースを除いたすべての科において、仮入門期間(清朝末式八卦掌を始めるうえでの初歩の初歩の土台を練習する期間)を経る必要があります。
※八卦掌水式門の全国の本科では、無料体験入門というものがありません。初日から仮入門という形で八卦掌の基本功を始め、その期間中の練習姿勢・人格を見て、本入門選考の参考にします。
手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加
以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ練習参加を申請する。
手順2 本入門希望者は、「本入門申請フォーム」より、本入門申請をする
仮入門期間経過後、本入門を希望する方は、各科共通の 本入門申請フォーム より、本入門申請をしてください。本入門を認めるかどうかの判断をさせていただきます。
「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」については、こちら にて必ず目を通し、理解したうえで本入門申請をすること。
本入門申請意思受領後、本入門審査を経て、結果のメールを送信します。本入門許可者には、入門案内のメ―ルを送信しますので、メール文中に記載されている弊門指定の銀行口座に初月指導料を振り込んでください。
※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。
※本入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。
手順3 「入門誓約書」のダウンロード
下のリンクにて「入門誓約書」をダウンロードし、内容を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を印刷し、必要事項を記載の上、本入門後の初回練習時に持参する。
※ダウンロードができない方は、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛にご連絡ください。
手順4 練習会に初参加
上記「入門誓約書」を持参の上、グーグルカレンダー記載の希望各科の練習会に参加する。
※「入門誓約書」を必ず持参すること。持参し忘れ2回目の者には例外なく指導しない。ダウンロードができなかった理由で持参出来なかった者は、必ずそのむねを告げること。
※カレンダーが、参加する科のカレンダーであるかどうかを、しっかりと確認すること。
※各科とも、参加希望日の前日の24時までに、に、参加メール「例文:○○です。○○日参加します」とメールを入れること(場所変更の可能性があるため)。
退門手続き
申請退門
退門を希望する方は、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛に「退門します」とご連絡ください。
※一度退門したら、再度入門する際は、仮入門からの入門手続きとなる。
※メール内容は、「退門します」の一言を告げるだけでよく、理由を付ける必要もない。なお、質問等には一切答えないので了承すること。
※月謝制本科生が、月途中で退門した場合でも、月途中精算や払い戻しは行わない。
自然退門
最後の練習参加、もしくは連絡から、一年以上何ら音沙汰もない者は、自然退門とし、門下生の地位を失う。