2023年3月19日(日)愛知県刈谷市・同年4月2日(日)富山県氷見市にて、
『「何気なく歩く」走圏から「基本姿勢・発力を磨く」明確な実戦準備のための走圏練習に変える講座』
を開催します。
午前の主な指導内容(午後にかぶる場合があります)です。
- 下搨掌(かとうしょう)を用いた走圏における基本姿勢を作るための姿勢要求とは。
- 下搨掌の姿勢の意味と使用例(用法)を理解する。
- 対人練習用の下搨掌で、使用例を参考にした力の伝え方、逃がし方を学ぶ。
午後の主な指導内容(午前にかぶる場合があります)です。
- 「敵の力を逃し敵に力を伝えること」を意識した推磨掌・叉子掌の姿勢のとり方。
- 推磨掌(すいましょう)と叉子掌(さししょう)の使用例練習。力伝達の意識を実戦的に理解する。
- 推磨掌・叉子掌の対人練習を通して、3発力による意識を明確にし、敵への力伝達意識と伝達経路を体感する。
午前中に走圏の基本姿勢の学習をするため、走圏を独学等で学習している初学者の方も受講できる内容となっております。
講習会の材料として用いる下搨掌・推磨掌・叉子掌の各用法(代表的なもの)について触れるのは、その用法が発力を理解するうえで役立つ知識であり、かつ理解するうえでの前提知識でもあるためです。
拳法の世界ではひんぱんに、「足で打つ・手30足70」という拳諺(けんげん・拳法のことわざのこと)があります。
かみくだいて説明するならば、「手の力や技術で敵を攻撃し力を伝えるのではなく、手・腕をを始めとする上半身を支える下半身の推進力・移動する力を伝えて打つ。手で力を伝える割合は、全体の3割程度である」というような意味です。
移動遊撃戦を展開する八卦掌では、身体移動や翻身・転身によって生じる力で打つのが完全に主役となるため、先ほどの割合が「手10足90」のくらいになると言っても過言ではなくなります。
身体移動・転身・翻身によって力を伝える方法が発力法であり、発力法を練習する具体的な技術解説を、サイト上で対多人数戦を解説するカテゴリー内の遊撃戦渦中で身体を自在に操り敵に力を伝える八卦掌3大発力で紹介しています。
そして我々八卦掌修行者が最初に練習する走圏でも、最重要技術である基本姿勢・歩法と併せて、発力法を練るのです。今回の講習会では、その点をクローズアップし、講習を進めてまいります。
発力法がメインであるため基本姿勢については一通りの学習となりますので、基本姿勢に自信のない方は、事前に弊門サイトにおける基本講座の八卦掌「走圏」マスターのためのヒント:上中下盤・八の字走圏にて基本姿勢を予習しておいてください。
以下に弊門作成の走圏の動画も掲載しておきますので、学習の参考にしてください。