八卦掌水式門についてのよくある質問集(Q&A)」カテゴリーアーカイブ

八卦掌水式門の指導内容や入門手続き、教授料、カリキュラムなど、門下生様や入門検討者様から問い合わせの多かった質問をQ&A形式で紹介。

本科と護衛護身科、私はどっちがいい?

本科と護衛護身科、私ならどちらのコースがいいのでしょうか?という質問を受けることがあります。

明日護衛護身科の内容が大きく変わってリニューアル開講するため、この記事をあげます。

どちらがいいのか?どちらも八卦掌なので、八卦掌にこだわりたいと思っているだけなら、どちらでも問題ないということになります

多くの人は、実戦か伝統か、護身として使えるか、実際につかうことができるのか、キレイに型を演じられるようになるか、そして付随してダイエットにもなるか?など、特定の目的に興味が向いています。

その興味の向いている方向性に沿って決めるのがいいでしょう。

いろいろな例をとって考えてみましょう

「将来的に、人を守るための術を身につけていきたい」場合

例えば、将来は警察官や警備員など、人を守る仕事に就きたいと考えている人。その人がいますぐ保安職に就く場合で、短期間でスキルを手にしたいのなら、護衛護身科の方が向いていることになります。

その人が保安職に就くのが先の場合(2~3年先)や、すぐにではなく、じっくりと実力をつけていきたいなら、本科でよいでしょう。

本科では、八卦掌技法を行う身体を作るためある程度の時間をかけますが、それは実際の場面で役立たないことを学ぶわけではありません。

相手の様々な攻撃に対抗しつつ、プレッシャーを与え続け得る土台を作るためです。相手は様々な攻撃をしてくるでしょうが、内情をよく観察すれば、仕掛けてくる攻撃はある程度パターン化できます。

格闘技や武術を練習してい居ない、もしくは経験があっても未熟な者・今は練習していない者の場合、違う攻撃をしているように見えても、実は変化の域を超えていないだけで、ほとんどパターンは同じです。

その場合に対抗手段としては、目まぐるしく我を移動させて翻弄する八卦掌の移動遊撃戦で十分対抗できることになります。本科では、徹底した移動遊撃戦を実現するためのプログラムが組んであるため、時間的猶予があるならば、本科をおすすめするのです。

「今まさに、大切な人を守る必要性がある」場合

今まさに、大切な人を守る必要性がある場合。例えば、家族・恋人・友達が、変質者やストーカーに付きまとわれている場合など。しかるべき相談機関への連絡などの対応のほかにあなたが選択する方法の一つは、護衛護身科で学ぶことでしょう。

私が中学生の時がそうでした。同級生に対するいじめがあり、ケンカ自慢のいじめ連中にいざというとき対抗するために、身を守る術が今すぐにでも必要だったケースでした。

本科では着実な実力をつけることを目指しますが、ある程度の時間をかける必要があります。護衛護身科では、インプットではなく、いきなりアウトプットからのスタートとなるため、護衛護身五型の型がその人にとってやりやすいものであれば、割と短期間で身体の変化を実感できるようになります。

護衛護身科では、短期間(1~3カ月くらい)で一通りの対抗手段を身につけることができます。後はそれを有事に備えて繰り返すのみです(一通りやるだけではダメだから)。

「対抗する手段は一通り学んだ。あとはできる限り精度を上げるのみ」と、迷いも無くなり、自信も湧いてきます。この自信、精神論云々ではなく、本当に大事なことです。

組手や散手をやることの大きな意義の一つが、組み合う際の恐怖を克服し、戦いのスイッチを入れることができるようにするため。一人のみで練習する者に、組手を行う機会はほぼ無く、実戦速習型のひたすらな繰り返しで自信をつけるしかありません。

「人を守りたいという考えはないが、護身術を学びたい。どうせなら伝統武術を学んで強くなりたい」場合

人を守りたいなどと大それた考えはないが、護身術を学びたい。しかしどうせなら伝統武術を学んで強くなりたい。そう考える方がおられるなら、それはまさに護衛護身科のコンセプトに合致するため、護衛護身科をおすすめします。

手軽にできる護身術の最大の欠点は、練習にのぞむ際のモチベーションの維持の難しさです。

護身術は、単純シンプルで有効なものでしっかり練習すれば効果はありますが、自分を守る目的以外のものがありません。今まさに迫っている危機に対抗するためのみ技法であり、それ以外も目的(奥深い技術体系や、形として見えるスキル)がないからです。

護衛護身科で指導する「護衛護身五型」は、当然に八卦掌技法で構成されており、「着実」より「速習」に焦点を当てて履修課程を変えただけのものであり、八卦掌そのものです。

よって護衛護身科を学ぶということは、護身術を学んでいると同時に、伝統中国武術を学んでいることにもなるのです。水野が勝手に技を生み出し、それを教えているのではありません。

護衛護身の型は、短期間に移動遊撃戦を学ぶためのものであり、型に習熟したら、当然に個々で変化をしていくもの。

「型ではこうなっているけど、自分はここでこうした方がやりやすいぞ。」・・・自然とそうなります。その時は、その感覚に従ってください。そうすることで、一段と「強く」なっていくのです。

変化した先で行きついたものが、水野の教えた型と大きく(まったく)違っていても、それが八卦掌を出発点にしたものであり、かつ当門で学んだ者が八卦掌を名乗ることを希望するならば、水式門では当然に八卦掌後代を名乗ることを公認し、バックアップします。

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八卦掌は護身術として使えるか~八卦掌は護身護衛専門拳法。

水式門で教えている八卦掌は護身術として使えますか?

このようなことをたびたび聞かれることがあります。形を変えて聞かれることもあります。水式門の八卦掌は護身法としての役割を果たし得るか・・・

水式門の八卦掌は、護身術として使うことができます。そもそも、護衛護身のためにだけ考えて練習し、工夫してきたため当たり前です。

試合で勝つため、や、健康増進のため、美容・ダイエットのため、という視点で練習や工夫をしてこなかったから、護衛護身の目的以外の成果について、「効果あります」と安易にいうことはできません

試合での勝利・美容・健康・ダイエットで成果を挙げるためには、それに見合ったカスタマイズが必要です。それを考えてこなかった当門の八卦掌について、これらの成果がでることをうたうのは不誠実だと考えています。

八卦掌は、ルールのある中で用いることを前提としていない武術です。これは、試合形式の格闘技を馬鹿にしているわけではない。

格闘技は、フィジカルの優位性を除かれた極めてフェアの条件の中で、己の技術とか精神力でのみしのぎを削る、苛酷で壮烈な世界。あの世界で戦う格闘家らの肉体が皆研ぎ澄まされているのは、その壮烈さの現われです。

八卦掌水式門には、初学者向けにふたつの道があります。

八卦掌の従来からの履修課程にのっとり、着実に八卦掌体から構築していく「八卦掌基本科」過程。

今まさに必要とされる方に、土台の構築に不完全さを残すのを前提として「典型攻防」を通して、典型基礎に絞って学ぶ、短期速習問題集形式の「八卦掌式護衛護身法」過程。

どちらの科でも、習うものは八卦掌。八卦掌式護衛護身法でも、他の拳法要素は入っていません。

私ごとき中途半端に習ったものを八卦掌に組み込み、門下生に押し付けるなどもってのほか。練習すればするほど、その奥深さに魅入られ、新しい自分の拳法など創始する意欲も失くしてきました。

奥深さとは、八卦掌の持つ、弱者のための実戦での戦闘性です。体格差などの優位性で支配される敵前攻防を徹底的に避けるためのいさぎよい技術体系に、多人数の暴力による敗北からスタートした私は、心底魅せられてしまっています。

これは盲目になっているのではなく、柔道などの他武道を経験したうえで改めて感じている本心です。

体格がいい。筋力に自信がある。若いため、身体がどれだけでも動く。フィジカル面での優位性がある人であれば、眼前攻防主体の武術・格闘技でも、当然、護身護衛の成果が得られるでしょう。

しかしそれらの優位さを持ち合わせていない者。私のように、背も低く、体重も軽い方などは、是非とも八卦掌を練習してもらいたい。

このブログでも、八卦掌の基本動画を、今まさに挙げている最中です。それらを学習に役立てて欲しい。

当門で指導する、対多人数遊撃戦八卦掌は、護衛護身を実現することを第一に考えている八卦掌。そのほかの効果は、護衛護身の実戦力を追い求めていく過程で、自然とついてくるもの。そのようにとらえてください。

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水式門には、「拝師制度」があるのですか?

八卦掌水式門が門下生を「八卦掌第7代」と「水式門第2代掌継人」と公認するには、掌継人の候補となる必要があります。

当該門下生が基本科を修了して遊撃戦本科に進み、かつ、本人が掌継人となることを希望し、その後、遊撃戦本科で一定の技術レベルを得た場合に、代表が面談のうえ人格を見定めたうえで掌継人の候補とします。

掌継人の候補となるのに、特別な儀式を行うことはありません。また、金銭的な負担を強いることもありません。

掌継人となった後、八卦掌水式門が公認したと証する「公認証書」を発行する際、発行事務手数料として2,200円(税込)をいただく程度です。

八卦掌水式門では、門外不出の秘伝などはなく、かつ、当門の中核技術である対多人数遊撃戦技術は、基本科の早い段階から習い始めます。よって、門下生の選別をして門下生ごとに教授内容を変える意味があまりありません。

皆さんは早い段階から対多人数遊撃戦技法を学び、身体で覚えしまいましょう。

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