月別アーカイブ: 2024年6月

間もなく電子書籍出版。行動が生み出した大きな一歩。

近いうち、電子書籍を発表する。年初の能登地震で、その時期が大きく遅れてしまったのは事実だ。

しかし昨年大みそかのブログで打った通り、コツコツと用意をしてきた。

まずプロトタイプとして、『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」女性護身術』を上げた。どのような形であれ、まずその内容を公開できるくらいまで整理整頓して出すことが重要だった。

そこで初めて、具体的な欠点が見えてくる。このWEB上フリー護身術講座を開いたおかげで、目安がたった。どのようにまとめたらよいのかが分かってくるのだ。

自費出版するお金は全くない。

複数社に企画書を出しても、相手にされない。

SNS利用したり、時にノウハウ本を真似てトライしてみたり、相談してやってみたりしたが、「○○だから売れない、だから○○なら売れますよ」といったアドバイスを受けて自分の意図と違うことでチャレンジしても、やはり結果は出なかった。

出版コンサルタントは、「あなたの○○は××だから売れない」「売れる人の本は○○を実行している」といって、相談料をせしめるが、そんなことをやってみたところで、自説を曲げられ、全く面白くもない。

売れることが目的にすげかわってしまい、自分の努力だけで積み重ねてきたノウハウまでも否定され、全くもって面白くないことに気づいたのだ。

そんな愚に気づき、私は年末、改めて行動をし直すことを決意した。

己の努力だけで得てきたノウハウを信じ抜くことから始めた。

そのノウハウだけを頼りに、とにかく形にした。それは不完全ではあるだろうが、ノウハウは、惜しみなくつぎ込むことができる。やっていて、本当に楽しかった。自分が発表したいものの内容に、一切妥協しなくていい。それがとてつもなく心地よかった。

人を守る護衛武術である。命がかかっているんだ。だから、研ぎ澄まされたノウハウに、削るところなんてない。出版をするために、蓄積のノウハウに嘘をついて迎合し始めた途端、私はその積み重ね自体を失うことになる。

「清朝宮中内囮護衛武術「八卦掌」から学ぶ、弱者生存の護身技術」

題名の大まかなイメージである。

何度となく失敗を繰り返し、やっと反応が良くなってきた題名だった。しかしまだ不完全のようである。

いつも思うが、「誰でもできる」類のものは、多くの人がとりあえずチャレンジするため、最初はまず、うまくいかない。人に言えば、「それ言った通りだ」と言われる。

しかしたいがいの場合、言った人間は何もしてないで言ってる。だから全く気にならない。なぜなら、自分はすでに行動して、失敗という名の貴重な経験をしているからだ。

これから、実際に出版という形で練習をしていく。目標は、紙での商業出版だ。それも自分の希望の通りの内容でだ。節を曲げての出版なんぞ何の意味もない。

紙での商業出版も、しょせんは通り過ぎる目標に過ぎない。目的は、全国各地に、この弱者使用前提護衛武術を学ぶことができる環境を用意し、誰もが取り返すための技術を学ぶことができる機会を創り、いじめ撲滅の大きな力となること。

引き続き進んでいこう。

八卦掌水式門富山本科イメージ

夏は護衛官武術家の血が騒ぐ・・そんな風に感じてみよ

どうせ拳法をやっていくならば、誰かを守るためにやってみよ。

どうせ拳法をやるならば、誰かを守り切ることができるくらいまでになってみよ。

これは、今でも私が弟子らに言う言葉である。

「ボディーガードでもあるまいし」と思われるだろうが、私は常にド真面目に、そのように考えて練習してきた。

自分のため、よりも、人のため、大切な人のため、とした方が、断然やる気が湧いてくる。

大切な人たちのことを考え、その人たちに、ほんの少しでも、苦しい想いや悲しい想い、痛い想いをさせたくない

多くの人は、きっとそのように考えるだろう。子供がいたり、配偶者がいたり、家族がいたり、恋人がいたりする人なら、共感もしてくれると思う。

以前、夏祭りに関する話をした。護衛官らの夏、だ。

今年も、8月に、護衛官の任務を授かった。毎年恒例ながら、私はこの任務を授かると、がぜん練習に気合が入る。わたしにとっては、この日、この時期こそが、最も身体をピークに持っていく時期だ。最高のパフォーマンスで護衛の任を遂行するために。

護衛の依頼者も八卦掌第7世の掌継人で、もはや護衛もいらないのかもしれない。しかしこの時期、ずっと任を授かっていたために、これが恒例行事となった。

おおげさだろうか?子供じみてるだろうか?

ここまで人を守るために考えぬかれた護衛武術を追い求めていると、自然とそのような考えも湧いてくる。何より、血が騒ぐ。

守りたい。確実に守り切りたい。まだこの部分が甘い、もっと磨けば、より確実に、守ることができる・・・そんなふうに、よりリアルな緊張感の中で練習もできる。

私は、託されている。これからもずっと、守っていって、と託されている。その人も私に護衛を依頼してくれて、練習する意味を与えてくれた。その人の子も今、それを理解し、必要なあるない関係なく依頼してくれて、私に練習する意味を与えてくれる。

「私には大切な人などいない」と言うならば、周りをみてごらん。

皆、誰かにとって大切な人。

嫌悪感を抱くような「嫌な奴」に対してまで、そんなことを無理に感じる必要もない。しかし君が「いい奴だなあ」とか、惹かれる人に対して、もしくは「素敵な人だなぁ」「すごい奴だなぁ」と感じる人には、「この人も誰かにとってかけがえない人」と考えてみると、何かあった時に、「ちからになってあげたい」「まもりたい」と思うことができる。

だから誰にも、「守るべき人」は存在する。

そして何より、君自身も、誰かにとって大切な、かけがえのない存在だ。

天涯孤独の人でも、自分は「自分」にとって大切な存在なのだ。

生存し続けようとすることは、生物の本能である。人間はその本能に、生きる意味や、楽しいこと、したいこと、大切な人、などが加わって、「もっと生きたい」という気持ちを持つ

そんな気持ちを持った自分のために、練習をしてごらん。大切な君自身を守るために、練習をしてごらん。

八卦掌は護衛武術だ。一定時間生存して敵を引きつけ、時間稼ぎをして守るべき人を守る囮(おとり)護衛の武術だ。

一定時間生存するための技術を徹底的に磨き、まず自分を守り切るスキルを得てごらん。

そうすると、世界が変わる。嫌な要求・いわれなき言動に対し、「おかしい」「受け入れられない」「納得できない」「それは嫌だ」と考えるようになり、それが態度にはっきりと表れ、ごく自然に、「NO!」ということができるようになるから。

そうしたら自分の気持ちに正直になり、立ち向かうこと。相手を倒す必要なんてない。ただただ、移動し続けて、翻弄してやればいい。君は現実的な方法で護身を果たすことができ、よってたかってかかっても捕まえることすらできないいじめ側連中の権威は失墜するから。

もし君が、いじめられている・暴力にさらされている大切な人を守るなら、その磨きぬいた移動攻防の技術で、ぞんぶんに我に気を引きつけ、引きずり回し体力を奪い、そのうえで電撃的に襲い掛かれ。

単換掌(もしくは推磨掌転掌式)と双換掌(もしくは陰陽魚掌転掌式)、順勢掌理による単招式(平穿掌・双按連捶・一按一捶・遊歩連捶)、転掌刀理による棒操法だけでいい。

いじめや暴力から我が身を守る方法は、いじめ護身部~取り返すための技術解説最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術にすべて書いてある。

今年の夏は、かけがえのない誰か、かけがえのない自分を守るために、時をすごしてみないか。

君にとって「誰かを守る」という映画の主人公のような生き様は、決して非現実的な話ではないのだ。

今この瞬間から、受け入れられないものと戦うために武術を始めた時点で、それは確実に現実的なものへと変わっていく。

花火の下で、海で、うだるように暑い市街地の一角で、夏祭りの灯りがともる中で、心に熱い想いをもって、大切な人・大切な自分と過ごそう。

後に続く護衛官らよ。今年の夏も、「誰かにとって大切な人」を守る任務を任せたぞ。

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己のノウハウだけで勝負する講習会に最高の価値を感じる

2024年6月16日の講習会を終えて、充実した気分でこの時を過ごしている。

講習会で心掛けていることは

  • 練習することで積み重ねてきた己のノウハウのみで勝負すること
  • 講習会では、必ず何かしらの成果を得て帰ってもらうこと
  • 人が来なくても、全力を尽くして準備し、遂行すること

である。

本日は、清朝末式八卦掌の刀術たる「転掌刀」の主要型を伝授する講習会であったため、主要型たる「陰陽上斬刀」の型練習だけは、必ず伝えようと考えていた。

陰陽上斬刀を理解するためには、徒手における転掌式たる「陰陽魚掌」または八卦掌に大基本の一つ「双換掌」を理解してもらわなければならないため、そこに多くの時間を割いた。

本日は、参加者の方が、八卦掌の術理を再現することが上手だったため、陰陽魚掌ではなく、双換掌を指導した。

刀術講習会を開くに当たり、参加者さんが後日、なんらかの形で習った動作を復習する際のよりどころとなる場を作っておきたかった。そのため、八卦掌水式門の武器の解説のカテゴリーの中に、転掌刀術主要型の説明ページを事前に作っておいた。

清朝末式八卦掌刀術「転掌刀」解説

これらを全部準備するために、講習会を開く前は大いに忙しい。ましてや、現在私は愛知における拠点を失っているため、効率が悪く大変である。

しかし、講習会を開くにあたっての上記心掛けを思い出し、向き合ってきて、なんとか間に合わせることができた。

全力で用意することと、自信をもって独学できるツール(型)を持ち帰ってもらうことは、講習会に来てくれた方への、感謝の気持ちである。これからも、各講習会ごと、感謝の気持ちを、言葉だけでなく、事前準備と成果で表したい。

私は、八卦掌修行初期、独学で学ぶことの不安さを身をもって体験している。最初にして最大の対面指導恩師・楊先生に教わった時、とても嬉しく、不安の多くから解放され、安心した。その感動と安心感を味わってもらいたいのである。

心掛けている事項の最初に挙げた、「練習することで積み重ねてきた己のノウハウのみで勝負すること」について。

これは、私が講習会を開くにあたって最も意義を感じている事項である。

講習会というものは、私にとって、己の名で告知し、己のノウハウで指導することでなければ、開く意味がないものだと感じている(有名先生を招いて開く講習会を、意味のないものと言っているのではないことに注意)。

私は、清朝末期成立当時の『転掌』だった頃の八卦掌「清朝末式八卦掌」を、ほぼ己の研鑽だけで確立し、発表している。

私が清朝末式八卦掌を、先生から習ったのは、中学生から高校生にかけてのわずか2年少しだけだ。あとは皆、自分でトライ&エラーを繰り返し、単換掌と双換掌・勢掌(順勢掌)の型と、それに連動した武器術の動きだけを頼りに、術理の真髄を探り当ててきた。

期間にして、35年以上の積み重ねである。もはやここまでくると、他人の説く理論や技術に頼る必要もない。単換掌・双換掌・勢掌と武器術に、己の練習からくるノウハウが積み上げられすぎた。

人の説く身体操作法やコツというものは、たいがい経験してきたのだ。今更、名前が知られているからという理由だけで、有名先生を招くことは、己のノウハウを伝えるうえで効率を悪くするだけである(その先生にも失礼にあたる)。

そして、中国国内の先生らの示している八卦掌は、そのほぼ全部が、近代格闘術八卦掌、つまり強者使用前提・対一人・他流試合用の格闘技的八卦掌だ。中国語の本を取り寄せて研究しても、皆近代格闘術八卦掌である。

私は講習会では、清朝末式八卦掌の真髄を最低限の形ではあるけれど、本門生以外の人にも伝えたい。清朝末式八卦掌を日本国内で最も知っているのは間違いなく私である(※国内にもいるかもしれないが、発表してない時点で教えていないのも同じである)。

日本の中国武術指導者の開く講習会は、有名先生を招く者が多い。人を多く集めることができるからである。日本の中国武術愛好家は、先生の動きで実力を判断しない。習った先生の肩書で先生の実力を判断している。だから中国の有名先生を招くだけで、人が来やすくなる。

私はそれは嫌である。上手く実行するための最も練習時間を要し、かつ最も実力を上げるうえで効率的だった「スポンジ支柱を指第一関節部分だけで打つ練習」を、誠実にアップする。当然、再生速度を加工なんかしてない。人が撮影した、人の眼から目線の後退スライド動画も、全神経を集中しての一発撮りである。

斜め上からの撮影は、横から撮影するよりも遅く見えるが、その位置からみる方が、学習者が動きを理解するうえで役立つため、斜め上からの動画にこだわっている。

そして・・・短パンの薄着で撮影し、脚・膝の使い方を明快に示す。最も重要な八卦掌真髄「斜め後方スライド」時の膝の動きを明確に分かるようにしている。

※指導動画と言いながら、脚の動きを見せてない動画が多すぎる。私はそのような不十分な動画だけは、極力避けたいと心掛けている。

有名先生の名で開かないから、いつも参加者はごくわずかである。一人も来ないのも当たり前にある。しかし、一人でもいいから、絶滅しかけの弱者使用前提武術・清朝末式八卦掌の真髄を伝えたいのだ。

就労生だった楊先生の教えてくれた、攻撃すら斜め後方スライドして行う生存第一の原初八卦掌。董海川先生に習った南方出身の弟子によって福建省に伝わり、田舎ゆえに他流派の影響をうけず、成立当時のままで奇跡的に残りつづけ、弱者使用前提の武術を必要としていた遠く離れた日本の少年に伝わったのだ。

その日本の少年は、自身の弱さゆえに大切な人を守る約束を果たせず取り返しのつかない悲しみを生み、それゆえ、後方スライドする原初八卦掌に並々ならぬ意義を見出した。

これは運命である。奇跡であると確信している。我が人生における最大のミッションが、この奇跡の出逢いによって、与えられた。弱者使用前提の囮護衛の武術を世に広め、昔日の八卦掌を蘇らせ、弱者が泣く現実に一石を投じる。

この奇跡の前に、人を呼んで開くことが意味がないことが分かるだろう。一番わかっているのは、水野義人だ。だから開くのは、指導するのは、水野義人が実行する。当たり前のことである。

・・・・外は激しい夕立の後である。湿気と熱さの中、心はさわやかである。

今回も、講習会を開くにあたっての決意に、忠実であり続けることができた。この達成感は、なんとも心地いい。

また7月6日(土)に、富山県小矢部市にて、清朝末式八卦掌における護身技術の講習会がある。この三週間、全力を尽くしたい。

志のある者、真に弱者護身に興味のある者は、小矢部市のクロスランドに集まって欲しい。

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どん底・逆境の道に入って、新たな可能性が見えた

いま私は、かなりの逆境にいる。生活拠点を失っている。

しかし、悲愴感はない。なぜなら、すでにかなり前から、この時に備えて、事前準備をしてきたからだ。

仕事量を増やす選択は全くなかった。拳法を磨く時間がそがれるからだ。それは私のようなプロにとって、最も避けるべきこと。

技術があるから後進に指導する立場でいることができる。後進は、貴重な時間を使って水式門の指導の場に来るのだ。それなのに、己を磨くことに甘さを持つ指導者であるならば、なんとも申し訳ないじゃないか。

前にも、逆境時、動画でメッセージを送ったことがある。今回はそれ以上に厳しい。そもそも、動画を編集する時間的余裕、空間的余裕がない。本ブログ記事も、少しづつスマートフォンで下描きをして、このパソコンに送信し、一気にアップしている。

しかし、本拠地がなくとも、何とかなるのだ。トイレも、水も、日本国内である以上、公園や公共施設、買い物時のショッピングセンターで、済ますことができるからだ。

いま私が焦点を合わせてるのが、練習と、サイトの更新作業と、清朝末式八卦掌の研究である

練習が最も気を遣う。今は一年で最も準備が必要な時期だ。練習による体温上昇を抑えるための氷水入りのクーラーボックスの準備、6時間以上の練習・研究を乗り越えるための6リットルの経口補水液、そして、着替えウェアの洗濯準備である。

風呂は、氷水で練習後、しっかりと身体を拭けば何とかしのぐことができる。寝ることもである。未明から練習をすれば、夜間に車を停める不審行為を避け、涼しい時間に練習できる。

ここまで工夫するなら、いっそのこと、朝から晩まで仕事すればいいだろうと言われる。しかし6時間でも足りない練習研究時間は、今の私の最も必要な時間なのだ。

何十年とやってきて、今こそ研究練習が最も必要だと、心から感じる。一時の安心のために、その貴重な時間を食いつぶすことは考えられない。

私も、拠点を失った瞬間は、その苦しさから「道を違えたか!?」と思った。しかし冷静になると、そうでもないのだ。拠点が無くても、このようにブログを打つこともできる。全国の志ある者に、メッセージを送ることができるのだ。

ネットを見ると、あまりに、不安や危険をあおる記事が多い。逆境になった際は、「頼れる人に相談しろ」とか、「支援金を申請しろ」といったアドバイスばかりだ。

しかし、それは、満たされ過ぎた環境(今まで当然のようにあって、不安すら感じることもなかった、揃い過ぎた環境)を失うことを防ぐための手段だ。揃い過ぎた環境など、その多くが無くなっても、何とかなるのだ。

私は迷わず、「普通に働いてそこそこ拳法と付き合う」道よりも、「とことん拳法と向き合うグランドマスターへの道」を選んだ。

そしてその道を選んだことで、拠点を維持する重荷が消え、身軽となり、新たにできることが見えてきた。そう、全国の有志に、直接、この清末八卦掌を伝える可能性だ。

この可能性を実現するためには、まだまだ多くの困難が待っているだろう。しかし困難など、今更珍しくもない。困難に負けているなら、とっくに私は、朝から晩までアルバイトして、「趣味・八卦掌!」とプロフィールに書いていただろう。

逆境にいる君に・あなたに、「共に行こうぜ」と言えるのは、周りからもあきられるくらいになった自分しか出来ない。

頑張る必要なんてない。君はすでに奮闘してきた。もうとっくに、「辛い人」そのものなんだ。

世間はいつも、「辛い時ほど己を見つめ、出来ると信じよ」とか、「お前よりも辛い人はいくらでもいる」などといって、辛い人の中に加えてすらくれない。

そんなことはない。君が辛いなら、もう十分「辛い人」なんだよ。

そんな中でも、現状を嫌い、取り返したいと願い、君は少しでも前に出た。それってすごいことじゃないか!私は君を、あなたを、心から尊敬する。私も君と同類に見られたいくらいだ。

今、打つ手を止めると、外は曇った田園地帯。誰も居ない。今日も誰も、私を認めることはなかった。でもそれが普通。

三十数年と八卦掌を練習して来て、一体どれだけ、人の称賛を受けたことがあったか?リップサービスなど、いくらでもあった。でもそんなもの、心から言ってないことはすぐわかる。心からの称賛は、ほんんの少しだ。これだけやってきてもその程度。最近は、人に認められることに期待などしなくもなった。

だから君は、君の心の道を進んでいいよ。行こうが行かまいが、人は気にもしてない。なにか言ってきても、言った瞬間からそいつは君をことを忘れ始めるのだから。

そんな人間のことばなど、君の決断の参考に、少しでもしてはいけない。君の心に従え。

わたしもそうした。明らかに、その他大勢の人間、つまり多数派が採らない道の方を選んだ。そして、先ほども言ったが、本当にやりたかったことの道が、少し見えてきた。こちらの道に進まなければ、見えなかった。

応援している。再度言う。君の、あなたの心に従え。苦しむも楽しむも、全て君だけにかかってくる。だから、君の心に従え。人は君のために少しも、苦しんでくれない。君だけが、選択によって苦しむのだ。だから、君だけに、選択権があるのだ。

私もまだまだいじめの戦いのど真ん中に居る。私は進み続けるよ。君も、その道を進むなら、共に進んでいこうじゃないか。

八卦掌水式門富山本科イメージ

7月6日(土)小矢部市開催『「清朝末式八卦掌」における護身技術練習会IN富山クロスランドおやべ』について

かねてより周知のとおり、水式門Web上フリー講座『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』 の対面での練習会を、
富山県小矢部市クロスランドおやべの交流ひろばにて開催します。

※当日は、イベント開催によるクロスランドセンター内貸し切りと、移動遊撃戦指導のため、屋外交流ひろばでの開催となります。

クロスランドおやめ交流ひろばとクロスランドタワー

7月の高気温高湿度の時期での開催のため、各自熱中症対策をしてご参加ください。

『最低限の時間で仕上げる「清朝末式八卦掌」護身術』において、対人練習によって理解すると技術上達に大きな効果を発揮する部分を重点的に指導します。

その部分は

  • 八卦掌の最重要基本技・単換掌を素早く発出するための歩き方
  • 移動遊撃戦における敵のかわし方
  • 斜め後方スライド撤退戦対敵身法の実際の使い方
  • 斜め後方スライドをより洗練させるための、脚の運用方法(翻身旋理・刀裏背走理)

となります。

攻撃すらも後方スライドしながら打つことによって、敵の攻撃に「当たらないこと」を最善とし、生存の可能性を見い出す、動乱期清王朝末期に誕生した、弱者使用前提の護衛武術が、八卦掌です。

成立当時の八卦掌(弊門では「清朝末式八卦掌」と呼ぶ)は、使用する人間の想定を宦官(かんがん※去勢され宮中内で雑役を行う男性官吏)・女官とし、一定時間移動遊撃戦で敵の攻撃をかわし生存することで時間稼ぎをして囮(おとり)となって囮護衛を実行できるように技術体系が組まれた護衛武術となります。

八卦掌水式門は、八卦掌歴38年の八卦掌マスター・水野義人の主宰する八卦掌専門の伝統門道場です。

その技法は、時に敵の命を脅かすものも含まれるため、指導対象は、仮入門期間を経た正式門弟のみとなります。

富山は八卦掌水式門の発祥地であり、かつ北陸地方の本拠点でもあるため、定期的に、正式門弟以外の一般の方向けに、八卦掌の技法による護身技術を対面指導します(※愛知県でも開催中)。

成立当時の八卦掌は、現在日本国内外で普及している近代格闘術八卦掌と違い、弱者使用前提・対多人数想定・対強者想定・対武器想定であるため、徹底した移動遊撃戦による「生存第一」の理念で全技術・全戦闘理論が構成されています。

弱者が強者相手に、生存の可能性を生じさせる戦い方とはどのようなものか?

弱者でも命を守ることができる技法として、昔日ではどのような方法を考えたのか?

弱い自分でも、自分の命と安全だけは守りたい!

そのように考える方は、7月6日(土)の講習会にて、清朝末期の護衛武術の精華を学んでください。

【開催日・開催時間】
2024年7月6日(土):10時00分~13時00分 ※13時~より変更

【開催場所】

富山県小矢部市 クロスランドおやべ 交流ひろば

※小雨決行。大雨時は中止。開始2時間前までに、メールにて連絡します。

【講習会のタイムスケジュール】

・基本姿勢走圏・対敵イメージ走圏

・斜め後方スライド身法

・指導者と行う、対人想定練習

【参加人数】

先着定員10名まで

【受講料について】

◆受講代金
4,400円(税込)

当金額を当日の練習開始前に、必ずお釣りのない形で現金で、水野にお支払いください。

◆受講料についての注意事項
※必ず申しこむ前に、後述する「キャンセルポリシー」をお読みください。

事前にお申し込みいただいても、講習会開始前までに受講代金をお支払いいただけない場合、例外なく指導いたしませんのでご了承ください。

【応募締切日】

2024年7月3日(水)

※事前連絡参加者がいない場合は、講習会は開催しません。参加希望者は必ず事前にご連絡ください。

※当日に、キャンセルメールをいれず欠席されました申込者様は、次回以降の水式門活動への参加はお断りさせていただきます。

【参加資格】
中学生以上の男女で、清朝末式八卦掌を真摯に学びたい方。

【参加に際しての注意事項】

・公園内での開催となるため、模造刀・木刀の使用はできません。弊門にて、スポンジ棒を用意いたしますので、そちらをご使用ください。

・当練習会に参加するに際しては、募集期間中における事前の申し込みと支払期日までの受講料のお支払いが必要となります。支払期日を過ぎても支払を確認できない場合、例外なくキャンセルとして扱わせていただきます。

・真摯に学ぶ姿勢の参加者を求めます。指導者の指示に従わない者は、それ以後指導せず、帰宅していただきます。

・参加できなくなりましたら事前にメールにてご連絡ください。連絡無しでキャンセルした方は、今後の水式門の活動への申込みはお断りさせていただきます。

・発熱・体調不良・心身故障中の状態の中での無理な参加は、受講生の安全な受講に配慮する立場からお断りしています。

・一般参加者の学習環境配慮と技法のいたずらな漏えいを防ぐため、保護者・知人・親族等による見学行為は例外なくお断りしています。

・本講習は、有料の特別指導であるため、見学目的・無料体験目的での参加はお断りします。

・当講習会内容では、実際に参加者同士が手を交える対人練習が行われますが、屋外で開催するため、マスクの着用は義務としません。気になる方は、各自マスク着用での参加をお願いします。

八卦掌水式門富山本科イメージ