護衛官刀術講座(1)~現代に作られた常識を捨てよ

護衛官は、どんなことがあっても、自分自身を一定時間生存させなければならない。

「自分自身を?護衛対象者じゃないの?」と思うだろう。

護衛官であるからこそ、自分自身が生き残っていなければならない。もちろん「逃げろ」ではない。敵の近くに居ながら、かつ生き残るのである。

必ず生き残らなければならない理由はひとつだ。それは、自分が倒れたら、もう誰も守る人が居なくなるからである。

転掌八卦門で伝えられている刀術は、宦官(かんがん)が考案し、宮女(きゅうじょ)が確立したものである。彼ら彼女らは、一定時間生存することで、囮(おとり)護衛を果たした。一定時間、敵を去りながら対処し、しかし離れ過ぎず適度に敵に圧力を与え自分に釘付けにし、仲間の救援を待ったのだ。

必ず生き残り続ける必要がある理由が分かっただろう。

水式館が開いている講習である「警備職護衛術指導|過剰防衛を避け施設を守る護衛官刀術講習」では、警備員を相手にした、警護術を指導している。それは、大きく言うならば、身の周りの棒を使った、棒による護衛術である。

護衛のための刀術は、警備員・警護人・警察官・海上保安官などの保安業務に従事する者だけの技術ではない。物騒な出来事が、身の周りで起こり得る現代日本だからこそ、誰もが知っておきたい技術なのである。

ここでは、主に文で、護衛官刀術を身に付けるための方法を述べていこう。

まず、私たちの頭の中に植え付けられた常識を捨てることである。

刀を自分の前に置き、向き合って構え、戦闘開始。何度も合わせ合ったのちに勝利する。そのイメージを崩すことである。このイメージは、余りに多くの場面で、当たり前にように見られるため、私たちの頭の中で、イメージから常識ひと変貌してしまった。

向き合って構えることは、一般人には恐怖過ぎるスタイルである。

向き合って構える、とは、防御は刀ですることが前提、を意味する。一般人は、一回やそこら刀の攻撃を受けることができても、その後は続かない。襲撃者は、ひたすらがむしゃらに我を傷つけるつもりで襲ってくる。

テレビで何度も剣でかわすのは、それがフィクションだからである。殺陣だからである。昔日(戦国時代の剣術)の剣術の間合いは、10メートル近くあった。それくらい、離れて戦っていたのである。なぜか?斬られないためである。

テレビアニメや時代劇の間合いは近すぎる。理由は、繰り返すが、「フィクション」だから。現実世界で戦う際には、我々は距離をとるべきなのである。それは命を守るための常識であった。

私たちは、このような当たり前の常識に、誰も気づかない。なぜなら、戦った経験がないからである。

試しに、スポンジ棒なんかで、斬り合ってみて欲しい。互いにすぐに、斬られてしまう。棒でさばくのは限界があるからだ。斬られないためには、間合いを空けることだ。

今日の講座では、君の頭の中に入り込んだ常識を取り払ってもらう作業をしてもらった。護衛官刀術を身に付けたいなら、今後も読んで欲しい。

護衛官刀術は、誰もが習って損のない技術である。日本では、拳銃の所持は違法である。脅威はナイフなどの刃物だ。そして我々は、刃物に対抗するために、刀術を身に付けることが、最大の対処法となるのである。

「警備職護衛術指導|過剰防衛を避け施設を守る護衛官刀術講習」では、対象者が警備職となっているが、受講者は誰でもいいのである。

もし君が、貴女が、護衛官刀術に興味があるなら、本講習や、刀術講習会に参加してみて欲しい。真実の宮女護衛官刀術を教えよう。

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