ただ「続ける」ということ

経営コンサルタントやモチベーションコーチらは、ただ繰り返すことを、否定する。

常に考えながら行え、効率を考えながら行え、そして「成功する努力と成功しない努力」とやらを決め、それらをネタに、自身のコンサルタントの成約を狙う。

しかしほとんどの場合、ただ「続ける」だけで十分である。

ネットの自称「コーチ」らは、一万時間の法則を否定する。何も考えずに一万時間やっても成功しない、ということだ。

しかしそうだろうか?一万時間も続けていれば、「何も考えずに行う」こと自体が難しい。必ず何かしらを考える。考えずにはいられない。そして動作も洗練されてくる。それが間違ったやり方でも、間違ったやり方で洗練され、それが真実となるのだ。

とにかく続ければいいのである。難しく考える必要なんてない。間違ったやり方では成功しない、と言っている連中だって、神様ではない。彼らの言っていることが必ず正しい、なんてことはないのだ。間違ったやり方で結構。それを真実にしてしまえばいいのだ。

私は、楊家先代師より中学生から高校生にかけて、転掌の真伝を授かった。しかしそれ以後は、自分一人で模索しながら取り組んできた。私の娘らは、私の伝えるものを頼りに、彼女らなりに、真実にたどり着いた。

私の身体を通して悟ったものが、董海川先師の伝えたものと全く同じである保証などないはずだ。しかしそれこそが口伝である。それこそが伝承である。

宮女開祖は、その技術を直接董海川先師から習った。開祖は、その技術の根幹の変更を禁じたが、末節まで変えることの禁止を、求めなかった。大切なこと、つまり流派のアイデンティティ、ここでいえば、弱者使用前提武術、の点さえ変えなければ良しとしたのだ。

何が真実かは、その人が徹底的に取り組めば、いくらでも真実となるのだ。

自信をもって取り組め。自信をもって続けよ。効率的なやり方なんて、人に教わるものじゃない。自分でやり切って、そののち、あなたの身体が教えてくれる。

これは宮女開祖が残してくれた門諺でもある。明日も、やる気がわかなくても、とりあえず続ければいい。それでいい。それで真実にたどりつく。

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