君の理念は、本当に君だけが考え出したものなのだろうか。
何を当たり前のことを・・・と思うかもしれないが、自分の理念、意外と人の意見を丸写しのものが多い。極端な場合、偉人やインフルエンサーの言葉をそのまま利用している例もある
人間が10人十色なので、同じ考え方をする人はほぼいない。性格を見ているとわかるのだが、本当にいろんな考え方をしている。そのような状況で、考え方や生き様が顕著に表れる「理念」なるものが、同じなはずがない。
他人からの借り物の理念では、本当の苦境に立った時、その苦しみを乗り越えることができない。
理念が完全オリジナルであれば、それに伴った決断がなされ、現状がそれに見合ったものになる。そこで生じた苦境も、己自身の選択した結果であると考えることができるため、あきらめもつく。
なぜ人はくじけるのか?その答えの一つは、このような借り物の理念であるケースが多いからだ。自分オリジナルの理念では、人に笑われるのではないか、そう思って、皆、理念ですら、人の顔色をうかがったものとしてしまう。
私が以前ブログ記事であげた、ジェダイの騎士を目指す少年、彼の考え方を大いに参考にしてもらいたい。彼は心の底からジェダイの騎士を目指していた。そして今も。
人から「創作の中のもの」とか「妄想はよせ」などと言われても、彼は曲げない。ジェダイのように・・・ではなく、「俺はジェダイになるんだ」と言い切るその考えを、私たちは真剣に学びたい。
夢・理念・理想・目標・・・・・これらは掲げれば、辛いことだらけ。掲げた直後の高揚感は甘美で心地よいが、世間の扱いは極めて冷たいもの。冷たい仕打ちを受けるたびに、心が折れそうになる。
そんなとき、ふと苦しさから、「逃げてしまおうか」と思う時がある。私のように、かけがえのない理由を持つ者にすら、その「魔の時」がくる。
そんな時、どう乗り越えてきたのか。次から次へ押し寄せる、冷たい重い波を乗り越えてきた原動力は、たった一つ、オリジナルな理念一つだけだった。
「今度こそ、大切な人、誰かにとって大切な人を守り切る。もう絶対失敗をしない。誰も苦しませない。強くなったら、あの時の佐藤金兵衛先生なような本を書いて、強くなりたいと願う人にその術を伝える。」
この100%オリジナルな理念が、私を支えてきた。その都度、理念形成にかかわった人の涙や苦しみの姿が、私を奮い立たせ、その場に押し止まらせたのだ。
大切な人を守る手段として、あらゆる方法を考えた。柔道を習った。警察官を志した。社会保険労務士や法曹職を目指すべく、法律の勉強もした。労働組合を立ち上げ、不当な使用者と闘った・・・・・」
それら多くの手段を講じ、全力で臨んできた。しかしこれらはすべて、社会に受け入れられるためのフィルターが入っており、私の心の底からの理念と異なっていた。その結果、行き詰るたびに耐えきれなくなって挫折を繰り返し、笑われ続けてきた。
のたうち回り、自信を失い、人からあざとく笑われ続け、ふらふらになりながらたどり着いたものが、やはり先ほど触れた中学生の時の志だったんだ。
大切な人だけでなくすべての人がいなくなり、一人になった時、そこにあったものに気づいた。
今この記事を読んでいる君は、あなたは、私よりも若いかもしれないし、年齢を重ねているかもしれない。しかしそれは全く関係ない、と言っておこう。
どの年齢、どの立場の人であれ、軌道を修正し、再起を期すための再スタートは、いまこの瞬間がベスト。今こそ、このときこそ、再スタートにふさわしい。
まずあなたの理念を思い出してもらいたい。その理念は、あなたがだれに遠慮するのでなく作ったものですか。そこからすべてが動き出す。
スマホやパソコンでこの記事を見ている人で、強くなりたいと願っている人がいるならば、さっそく私のサイトで説明されている型や基本功を試しにやってみよう。その分だけ、君は、あなたは強くなる。
授業などの拘束時間にこの記事を見た人は、自由になった時、真っ先に採る行動を考えてみよう。そしてそれをメモか何かに筆記して、自由になった瞬間、それを実行するんだ。
くじけそうなあなたを救い、行動する気持ちを奮い立たせ、かつ継続させてくれるのは、たった一つのモノだった。
心の底から湧き上がった、利得や建前・しがらみを超越した、完全オリジナルの理念。