転掌八卦門の開門にあたって、伝統門の矜持を保つためにいくつかの刷新を図ることにしている。
もっとも重要なことが、幽霊門人の排除である。コロナ禍以前の、純然たる伝統門に戻すため、現在正式門人であれど何らアクセスや練習会等に参加しなくなって、練習をしていない者は、門人としての身分を止めることにした。
門人については、練習し続けることを誓約事項としているため、門に所属しているだけで練習しているかどうかも分からない者に、転掌八卦門の門人の立場をそのままスライドさせることはできない。
八卦掌水式塾・八卦掌水式門の本科開催時代をふくめると、十数年の期間中、ゆうに数十人に及ぶ。その時に門人となり、弊館が北陸へ移転後何らアクセスしていない者は、転掌八卦門の門人としての立場を無条件にスライドさせることはない。転掌八卦門においては、各自の定期的な練習こそ、最大の門人の資格要件であるため、転掌八卦門でも門人としての立場を維持したい者は、決意と今の技術のレベルと示すことである。
金銭面と手間の面を理由に来ないのであれば、もはやその者は、この門に価値を見出さなくなった者である。それは悪いことではない。しかし弊館では、その様な者を引き留めることはないし、指導もしない。
練習しているかどうかは、私は一目見て分かるものだ。長年にわたり多くの人間を見続けているが、拳法に真摯に向き合っている者は、ごくわずかであった。圧倒的に、女性の方が多かった。転掌八卦門では、練習しない者に門人としての立場を認めることはない。
先ほども言ったが、口だけでなく、行動と練習の成果で見せることを要する。私が出向くこともない。その時の弊館本部にて、その成果を見せて欲しい。そしてこの場所に来たら、真摯に転掌の練習に没頭することを求める。各人が取り組んでいる武術について、その要素を練習時間中に押しとおすことは認めない。そのようなことは、家に帰ってから行えばよいのだ。








