特別な身体的才能がいらないからである。
バク転する技術も要しない。深淵な持久力もいらない。
人間が、うまれてからの努力で手にすることができる範囲の能力(後天的獲得能力)だけで、八卦掌の達人条件身体能力を確保できるからである。
膨大な筋力も必要ない。動じない精神力も要しない。練習の過程で身につける程度の精神力で十分だからである。
君の練習次第なのだ。
八卦掌的にいうならば、八卦掌の達人としての最低現の要素は、すでに君に備わっている。あとは自分のおもわくどおりにその要素を利用するだけ・・・なのである。
君は、水式門の いじめ護身部~取り返すための技術解説 部分の技術を、まず始めてみて試すといい。頭でかんがえていても仕方ない。行動をし体験することで、いじめ護身部にて説明された、歩き方 すらまともにできないことが分かるだろう。
君が体格に恵まれているならば、いじめ護身部に書かれた内容は不要となろう。弱き立場にて何度も強者の思惑にほんろうされた記憶があるならば、この成立当時の『転掌』技術を学ぶ価値が大いにある。
水式門の伝承する原初八卦掌(楊家伝転掌式八卦掌)では、特に大事な者は以下の点である。
- 基本姿勢
- 対敵イメージ移動
- 翻身旋理と刀裏背走理を土台とする単換掌の術理
- 単換掌の術理を前に現れた敵に応用する順勢掌の術理
これらを、難しい言葉を使わないで、いじめ護身部で示した。
ちゃんと膝部分(足部分)もさらして演じているため、大いに参考にしてほしい。
足部分(膝周辺部分)の使い方は、移動武術の極意といってもいい。もし足部分を示さないで「指導動画」と言っている者があるならば、そこの道場は止めておいた方がいい。
転掌式の八卦掌は、習う技術が少しである。しかしエッセンスのみの技法である。