八卦螺旋功解説4「左右分掌」:護身護衛武術「八卦掌」基本講座

左右分掌は、左右へ肩を入れながら螺旋をかけて身体を絞ることで、螺旋のテンションと感覚を股や足などの各部位に掛け、実感させる螺旋功です。

動作は単純ですが、ねじりながら腕を伸ばす動作は意外と難しく、速く行うと腕が曲がったりするなど、各螺旋功の中で出来るようになるまで最も時間のかかる螺旋功となります。

典型用法としては、(1)穿掌で突いたあと後方の敵へのけん制攻撃をする(2)突いた腕を引かずそのまま相手の腕をつかみ走り去りながら引き倒す、などの例があります。

左右分掌・動作解説

まず両足を肩幅より大きい幅で並べて立ち、腰を落とし、その状態から一方にねじっていきます。

ねじりきったら、ねじりきった状態をいったん戻してねじりを解消し両腕を伸ばした状態にし、そこから反対方向へねじりこんでいきます。

自分一人で自分の身体をぞうきんで絞るがごとくねじりこんでいきます。

ねじって螺旋をかける時は、肩を入れることでねじる動作を後押ししてねじります。

肩を入れながら伸ばすことで、もう片方の腕も自然とねじれます。その腕にもねじる意識を伝えて螺旋の意識の通った「強い腕」を作っていきます。

左右分掌・用法解説

用法(1):後方けん制

左右分掌で練った身体動作は、穿掌などの突き攻撃後の後方けん制動作に用います。

転身攻撃では、穿掌を用いることが多いのですが、「拍」・「撩」も用いやすいでしょう。

後方へのけん制攻撃後、再度眼の前に居た敵に攻撃しなおす動作も練習しておきましょう。

用法(2):引き倒し

突いた腕で相手の腕や手をつかみ引き倒す動作は、左右分掌の代表的用法です。

突いた腕を引きながら相手の手をつかみ、引き倒しながら後方敵へのけん制攻撃をします。

軟体側へ身体と目線を移した状態で引き倒します。

腕をつかむことができなくても次の敵へと向かっていき、固執しないのがコツとなります。

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