私んちの、オカモトタロウ

ジョン・バリーの「ある日どこかで」という映画のテーマ音楽が大好きなんだわよね。

知ってる?「ある日どこかで」は、私が生まれる前の映画「スーパーマン」に出てた、クリストファー・リーヴ主演の映画。内容を言い出すと、長いし、私がここで言っても、何も感動しない。見て初めて、感動を覚える映画なんだわよ。

主人公は、時空を超えた恋愛を経て、幸せを獲得する寸前で、時空によって引き裂かれる。本当は再開してたんだけど、気づかないまま、しかし、それがきっかけで主人公は時空を超え、その人の若い頃に旅立ち、恋に落ち、引き裂かれる。

主人公は、もう巡り逢うことが出来ないヒロイン(ジェーン・シーモア)のことを思いつめすぎて食事も摂らなくなり、憔悴。薄れゆく意識の中で、先に旅立ったヒロインと、再開を果たす。

命を落とすくらい衰弱してまで想い詰めて、その果てに、人生を棒に振ってしまうくらいまで、進み続けた主人公。それが私の心を打った。そこまで想いつめる人って、ほとんど見たことない。

その映画のサントラを聴こうとすると、Youtubeの広告がガンガン流れる。おおよそ、お金儲けの話だったりする。関連動画では、生き方についての動画。人生について、悟りについて、願望実現について・・。今って、あふれんばかり。しかし内容は、みんなおんなじ。つまり、これ作ってる人って、悟りも、何かを成すこともしないで、ただ視聴回数が稼げるから作ってるってこと。当然、心に響かないわ。

いっつも思うんだけど、あのような動画って、人と違う、革新的な思考法を説きながら、よくよく聞いていると、「しかし○○ということではありません」とか、「それは周りを無視した行動をしていいというわけではありません」なんて、「社会の常識」的な考えや横やりが入る。

何言ってるの?偉業を成し遂げた人間なんて、社会に迎合なんてしていない。皆とことん、自分の道をまっすぐ進むために、大きな危険をおかしている。破産やホームレスなんて当たり前。人間づきあいが全くダメで、周りの人間からダメ出しをされまくっていた、とか、そんな現代でいうところの「ダメ人間」ばかり。

願望実現・引き寄せ法則・自己啓発動画に、現代社会的な修正が入る、ということは、この動画を作っている人間が、現代社会の枠を飛び出てない、ということ。だってあの手の動画って、作成者がまったく見えない。何を成したうえで、あのような悟りについての動画をつくっているのか分からない。

オカモトタロウって、いるよね。芸術は爆発だ!で有名の、作家・岡本かの子の息子さん。私が生まれた直後に亡くなった、天才。リアルタイムで見てみたかった。なぜなら、この人、本で言ってることが、とっても共感できるから。このひとって

「迷ったらダメな方を」

って言う。その内容をみてみると、本当にダメな方を選べ、というの。全部を敵にまわす。命の危険すら生じるような、ダメな方へ。「こっちに行ったら世間のすべては反対する」ほどダメな方へ、行くことを、自ら宣言している。本当に、現代社会の常識に言わせたら、「そっちだけはだめ」という方へ行くことの重要性を、堂々と言っている。ダメな方へ行った方が、生命の活力が「モリモリっ」と湧いてくるからいい、みたいなことを言って。

これなのよ。これこそが、過去の偉大な業績を成し遂げた人間たちの通った道なんだわよ。成功してない時はきっと、まわりからボロカスに言われていたと思う。多くの人に笑われ、あいつはダメだ、あいつは終わった、と言われていたと思う。周りに迷惑をかけ、わずらわしく思われていただろうね。

エセ成功の法則提唱者どもは、間違ってもこのような道は選ぶまい。動画ですでに、そう言ってるし。この連中の動画の通りに行動したら、まちがいなく凡人決定だわね

私の身近にいる困ったさんは、オカモトタロウそのもの。ありえない選択をする。100人中99人が選ばないような道を歩んできた人だった。私はそれを、ずっとそばで見ていたから、同じような反応・コメントをし、同じような場所に誘ってくる、スマートさを気取ってるもやしバカどもが、つまらなくてたまらなかった。

人の見てるところで、格好つけてるんじゃないわよ。本当のすごみは、人の見ていないところで積み重ねることで生じるの。そしてその積み重ねは、あまりに膨大な時間の中で、ずっとずっと、行われてるものなのよ。だから、誰も対抗できないのよ。気づいた時には、この人は、圧倒的な時間の積み重ねのアドバンテージを持っているから。なぜ自分がまける?と食ってかかって言ってきたもやしバカがいた。かなうわけないでしょ。あんたが、気晴らしや、店での無駄遣いをしている間にも、この人はフィールドに立ち続けていたのだから。私はいっつもそれを、見てきたからわかる。言いようのない、そこに「在る」ことから出る雰囲気は、この人からしか感じたことが無いのよ。

何を思ったか、口説いてきた合気道の師範は、ふわふわしていて、軽く感じた。同じ武術家とは思えない。絡んできた、何かの武術の連中は、まるでゴロツキだった。気高さのかけらもない。すべてを備えているのは、、このタロウしか、私は知らない。

また今回も、オカモトタロウだった。多くの人がきっと、「何やってんの!」って言うような道を、いっつも震えながらも選んだ。私は歓迎するわよ。そして当然の行動だよね。自ら、原点として君臨し続けることを選んだ人だから。この人は、源泉として行動し、源泉として、今この時に「在る」のだから。私が、まっさきに支持する。

私もワクワクしていた。これからどうなるか。来年の今ごろ、どこの星の下で、この人と練習しているのか。諸行無常の生き写しのような、このタロウと一緒にいると、先が見えなくて、本当に楽しい。空(くう)こそ、すべてなり。私はこの人から、空の実例を学んだ。

ありがとう。ずっとこれからも、支持してあげるから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です