遊撃戦色が一層強まった新しい「八卦掌護衛護身五型」

護衛護身科の再開講、そして10月30日(日曜日)の愛知県講習会、11月6日(日曜日)の富山県講習会で五型を主役にして八卦掌の攻防を説明する機会を得て、「八卦掌護衛護身五型」の閲覧数の増えています。

間もなく開かれる愛知・富山の講習会では、五型を一気に伝える機会を得たたため、参加を迷っている人は、とにかくにも参加し、五型を通して遊撃戦八卦掌の攻防技術に触れてもらいと思います。

身近な人からも、内容について質問があるため、ここで改めて説明しましょう。新しい五型は、従来のものと何が変わったのか。

  • 遊歩連捶(ゆうほれんすい)の動作を加え、定式八掌で練る、力を伝えながら歩く練習を五型に採用した
  • 穿・推・捶・拳を選ぶことができるようにした
  • 五型の型を、原形となった鴛鴦鉞の単式にほぼ同化させ、五型に慣れたらすぐに武器をもって練習することができるようにした

これらの変更点について、説明しましょう。

◆遊歩連捶(ゆうほれんすい)の動作を加え、定式八掌で練る、力を伝えながら歩く練習を五型に採用した

歩きながら打って相手に力を伝えることは、遊撃戦の八卦掌における一大発力(発勁)方法です。

今までは、五型の一部の型(双按連捶)でのみ練習していましたが、新しい五型では、すべての五型で「遊歩連捶」を加え、移動発力の動作を練習できるようにしました。

◆穿・推・捶・拳を選ぶことができるようにした

手法に限定感のあった従来の五型に比して、今回は、自由性を持たせています。これは、五型を練習する者のユニークな経歴に配慮したもの。

例えば、弾腿や少林拳・空手などの、拳を用いる武術を練習したことがある方に配慮して、拳を用いても練習することができるようにしています。

掌で相手をつかんで攻防を展開する技でなく、シンプルに敵の側面を通過しながら攻撃する技メインとしたものです。

掴む動作から展開する技は、かなりの習熟度を要し、私のように長いこと柔道に取り組んできた者でも成功させるのは容易ではありません。遊撃戦渦中で相手をつかむことはなお難しいため、新五型では、通過戦法に活路を見いだしています。

掴む動作に固執しなければ、掌でなくても対応しやすくなります。それによって、拳や手刀に得意感を持つ練習者に、一層のやりやすさを感じてもらえるようになりました。

◆五型の型を、原形となった鴛鴦鉞の単式にほぼ同化させ、五型に慣れたらすぐに武器をもって練習することができるようにした

五型の原型となった、子母鴛鴦鉞の単式技法型に、五型を内容を回帰させました。これは、「徒手習熟、即武器習熟」の理念を実現させるための大き対策です。

五型習熟で、鴛鴦鉞練習なし習熟、とはもちろんなりません。しかし、ほぼ同じ型を用いることで、徒手と武器の橋渡しが極めて効率よくなりました。

五型を一通り練習した後、もしくは一型ごとに、鴛鴦鉞、そして双短棒を練習してみるとよいでしょう。きっと徒手の技術に一層の深みが出るはずです。

・・・・2022年の講習会も、富山はおそらく11月6日が最後(あくまで予定)。ましてや今回は、五型を一気に解説する講習会内容であるため、武器直結の実戦技法を知りたい方は、是非ご参加ください。

愛知で、富山で、参加を待っています。

ホームぺージのトップへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です