双按連捶・動作解説
第二の型・双按連捶は、以下のつの基本技で構成されています。
- 1.双按(そうあん)
- 2.半斜連捶(はんしゃれんすい)
- 3.平穿掌(へいせんしょう)
- 4.遊歩連捶(ゆうほれんすい)
- 5.崩捶(ほうすい)
前半に、型の中心的な主役である双按と連捶が入ります。
2回の按の後、我の身体を敵の斜め横を通過させながら、相手の顔付近を捶で打ち続け、通過後すかさず転身平穿掌します。
後半は、胸前換手でも行った遊歩連捶を行い、最後の崩捶へとつなげます。
崩捶は腰からまっすぐ前方へ打ち出す空手の正拳突きのような軌道ではなく、小さい半円を描いて少し下へ抑えつけながら前に出す軌道を描きます。
1.双按(そうあん)
「胸前抱式(きょうぜんほうしき)」の構えをとります。
1回目の按を始動。
胸前抱式の構えの状態から反応するならば、そのまま右手を下げて相手の突きや、前に出ている手を抑えてしまいます。
しかし遊撃戦渦中では、ほとんどのケースで手が下がっている(上げていると一層息が上がりやすくなるのが大きな原因)ため、胸前抱式の状態から下げて按を行う練習は、現実的ではない練習となります。
よって一回の按の時は、少し手を上げてそこから確実に敵の手を抑えつける練習を繰り返します。ワンモーション入りますが、遊撃戦の現実に即した練習であり、決まった形(抱式)からの技の繰り返しにこだわることで身体が固まる弊害を防ぐこともできます。
これは、対多人数遊撃戦において(もしくは相手が複数人ではない場合でも)水式門が特定の「構え」を指導しない大きな理由となっています。
上に挙げた手を下げて1回目の按を行う。その際、右足を斜め前に移動させることで身体を斜め前に移動させる。
対多人数遊撃戦八卦掌における入り身の代表的アプローチである「半斜翻身」の身法です。半歩斜めに出ることで、自身を敵が定めている攻撃照準からほんの少しずらします。
半斜することで、当然に敵はその動作に対する反応をする必要(例えば、少し目線を変える等)が生じ、敵の思惑を少し狂わせることができるのです。
フィジカルに勝る敵の強烈な一撃を緩め、もしくは避けるための最重要の要訣となります。
2回目の按。
左足を進めつつ、腰横に添えてあった左手を、半円を描きながら素早く前に出します。
1回目の按に比べて高い位置を抑えるのは、敵の肩付近を抑え込むことも想定しているからです。
肩を抑え込むことのメリットは、抑え込む的(まと)が大きいため、按が成功しやすいことです。
差し出されている腕を抑えるのと違い、今まさにこちらに向かってくる突きを上から抑え込むのは至難の技です。
よって、2回目の按では、腕の付け根周辺の肩部分を狙って按を行います。
身体流(しんたいながれ)の慣性が激しい遊撃戦渦中においては、攻撃照準はある程度幅を利かせておく必要があります。
双按のメリットは、動作がシンプルで行いやすく、かつ抑え込む際、腕も使って抑え込むことができる点。ワイパーのごとく払って抑え込むことで、敵の手がこちらの到達するのを妨害します。
2.半斜連捶(はんしゃれんすい)
敵の手(腕・身体)を2回の按で抑え込んだら、一気に連続した捶(すい・掌底突きのこと)にて通過します。
1回目の捶は、身体の移動する方向とクロスした斜め前を目掛けて放ちます。八卦掌の代表的な攻撃方法たる、半歩斜めに移動しながらの歩き打ちの開始です。
走圏や定式八掌をやり込んだ方ですと、ここでの進歩を大きくなり、大きな力を伝えることができます。初学者でも、しっかりと足を進めながら斜め打ちを何度も繰り返し練習することで、身体移動の力を手に伝えることができるようになります。繰り返しが必要です。
1回目の捶の完了。完了といえど、当然ここで動作は止めません。右足着地と同時に右手の捶も到達するため(同時着地の要訣)、すかさず左手を出し始めます。
2回目の捶を打ちながら転身し、次の平穿掌へとつなげていきます。
2回目の捶は、左足扣歩に伴う転身始動の直前に行います。
捶を打った放った瞬間に、左足を扣歩し、向きを変え始めます。この動作は、遊撃戦八卦掌における敵側面変化を支える代表身法である「外転翻身」です。外転翻身は動作が大きく、初学者でも力伝達において大きな手ごたえをを感じることができる翻身技法であるため、早い段階で習得しておきましょう。
左足扣歩によって、身体(特に股部分)に身体螺旋がかかった状態となります。この状態は「縮(しゅく)」の状態であり、そこから次の「展(てん)」へとつながり、力が発せられます。
2回目の捶から平穿掌までの間に動作の途切れはありません。一気に平穿掌を放つまでつなげる練習を重ねる必要があります。
4.平穿掌(へいせんしょう)
左手を、捶を放ち切った場所から胸前までもってきます。
左足扣歩が着地する瞬間に、右足を上げ、擺歩にて身体を引き続き転身させ続けます。
前動作における「縮」の状態から、右足を擺歩することで身体を「展」開していきます。この時身体螺旋が展開によって解放されるのですが、その勢いを次の平穿掌に乗せるのです。
胸前にあった右手を側面敵の後頭部側面(もしくは後頸部側面)を手刀で打ち付けます。
「縮」によって身体のよって生じていた身体螺旋を、右足擺歩と平穿掌を打つ動作によって解き放ちます(展)。解き放たれる際の反動と身体移動による重さを、手刀にうまく乗せましょう。
扣歩によって生じた身体螺旋を、擺歩と、擺歩に付随する各種技法で解消し、その解消される際の力を併せて敵に相手に伝える一連の身体操作は、八卦掌における典型発力(門派によっては発勁)の一つとなります。
八卦掌の発力動作は、このように小さいものが大きいため、身体の各部位に「張り」を持たせ、張った強い状態で敵に身体部位をぶつけることで威力を補っています(平穿掌は、八卦掌の中では威力ある部類にはいる技法)。
5.遊歩連捶(ゆうほれんすい)
平穿掌を放ちきったあと、間髪を入れず左手を、平穿掌を放った腕の上部まで上げ、遊歩連捶を始動させます。遊歩連捶は、胸前換手や回身斧脚でも行う重要技です。当ページにて五型に初めて触れる方は、 胸前換手 のページに記載した遊歩連捶の解説を必ずお読みください。
1発目の捶。
拳を用いる門派の経験者は、ここで縦拳を用いて突くのもいいでしょう。手指を鍛えた八卦掌の熟練者は、射程距離の長い穿掌を打つこと多いです。
2発目の捶の始動。
遊歩連捶を打ち終わるまで、歩を止めることはありません。
2発目捶の完了。完了ですが、止まることなく次の崩捶へと動作は続きます。
さきほども触れましたが、「遊歩連捶」は、移動しながら歩き打つ、遊撃戦八卦掌の代表的な技法となるため、「胸前換手」・「双按連捶」・「回身斧脚」の型に組み込まれています。
歩きながら打つことは、簡単そうに思いますが、慣れが必要な動作となります。最初は力をうまく伝えられずもどかしいものです。何度も繰り返すことで、目標物がなくとも力を込めて打つことができるようになります。遊歩しながら敵に力を伝えることは、遊撃戦八卦掌の最重要発力であるため(「遊歩発力」)、しっかりと練習しましょう。
5.崩捶(ほうすい)
2発目の捶の位置から、右手を半円を描きながら胸前までもってきます。
動作の意味は、身体の左から向かってくる別の敵の突き攻撃をこの動作で払い、その下から左手による崩捶で不意打ち攻撃する、です。
右手による払い動作の下から、崩捶を始動させます。
両者の腕の下から始動させることで、不意打ち効果が高まります(腕上部まで上げて、両者の腕の上から滑らせて打つパターンもあります。臨機応変に対応していきます)。
崩捶動作完了。
腕を突き出す際は、若干半円を描いて、下に押しながら突くイメージで放ちます。主な攻撃目標は、敵側腹部、下腹部正面、頸部となります。
流派によって異なりますが、形意拳の崩拳の打ち方のイメージです。
崩捶完了時、三尖相照を確認します。
つま先上部に膝頭を置くことで股間が閉じ、急所を防御することにつながります。
単繰手における 進歩穿掌 の練習のおいては、歩きながら打つ練習の中でこの姿勢要求を満たすことができるように練習します。
進歩穿掌は、後述する半斜三穿の基礎でもあるため、確認しておくとよいでしょう。
「双按連捶」の対人想定練習(用法練習)
双按連捶は、手技による連続した突き攻撃がメインの型のため、敵に接近することが前提となります。よって日頃より、間合いを意識した練習が欠かせません。
動画中のスポンジ支柱を使った練習は、攻撃時の通り抜ける位置や攻撃間合いを測るうえでは大変有効な練習方法です。相手からのプレッシャーを体感するのが難しい欠点を補って余りあるメリットがあります。
スポンジ支柱などが無い場合は、ジムにおけるサンドバッグ、電信柱、大木を利用すると良いでしょう。固いものを打つ際は、ゴールキーパー用のグローブなどをして掌底を保護してください。
※慣れない者が保護グローブ無しで固い目標物を打ち続けると、掌底を痛めるのみならず、身体内部への衝撃による過度の筋肉痛や体調不良を招きます。
双按は、初学者でも行いやすい動作であるため、メイン防御技となりえます。
双按動作に慣れてくると、2発目の双按にて敵の肩部を掌底突きすることで、大きく態勢を崩すことも可能となります。
第五の型「半斜三穿」と動作がよく似ていますが、双按連捶はあくまで移動遊撃戦における「通り抜け技」の一つです。
「半斜三穿」は遊撃戦八卦掌においては珍しく、こだわって倒すことを目指した型であるため、目指すべきところが違います。
よって双按連捶を用いる際は、胸前換手・回身斧脚使用のさいと同じく、攻撃が当たらなくてもこだわらず、どんどん次へと移動していきましょう。勢いを止めずスピードを維持し、止まってこちらをうかがっている敵がいたら、その勢いを利用して駆け抜けながら攻撃をしていきます(止まって様子を見ている敵が最も脅威が少なく、かつ攻撃も当たりやすい)。
弱者生存の護衛護身術を極めたい方へ~昔日(清王朝末期頃)の八卦掌を伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法
1.「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)の八卦掌を追求し指導する、国内でまれな八卦掌家
八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。
八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。
八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。
先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。
「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。
単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。
「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。
相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。
よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。
私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。
単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます。
2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場
八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。
水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。
特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。
よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。
水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。
先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。
水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。
ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません。
指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度にはわけへだてなく厳しいですよ)。
審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます。迷ってるあなた、ぜひいっしょに仲間になりませんか。先生の温かい指導で、いっしょに強くなりましょう。
3.入門と入門手続き
八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。普及に際し、技法が悪用されるのを防ぐため、伝える者の人格を考慮する責任と義務があります。
入門資格を満たしており、かつ、入門時誓約事項を守ることを誓約し、入門時特記事項を理解した者が、審査を通過した場合に入門が認められます。
1.入門資格
以下の条件を満たした方が、体験入門を受け、かつ入門を申請することができます。
- 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
- 2)(※遠隔地生通信併用科のみ)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
- 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
- 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
- 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方
2.入門時誓約事項
体験入門後、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。
- 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
- 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
- 3)月の最初の練習会日に、必ずお釣りのない形で、現金にて月謝を支払うこと(※通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと)。
- 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
- 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
- 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
- 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
- 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。
3.入門時特記事項
入門の際、また入門後に守っていただく具体的な約束事項となります。※入門申請時、必ず目を通し、ご理解の上、ご応募ください。
- 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
- 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
- 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「他者への思いやり」「常識的な礼節」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
- 4)弊門各科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
- 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。
※中学生以上~15歳未満の方は、拳法学習の志望動機をいかんで参加の可否を決定します。必ず本人が、15歳未満向けコースがある科における、希望する科の申込みフォームに、志望動機等必要事項を記載の上、お申し込みください。保護者の意向による参加・入門申請は認めません。
4.入門手続き
八卦掌水式門に入門するためには、愛知本科・富山本科・八卦掌護身術科・遠隔地生科・支部指導員候補生科ともに入門審査を受ける必要があります(指導内容が殺傷技術を伴う武術であるため)。以下の手続きに従い、入門申請をしてください。
手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加
各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。遠隔地生科入門希望者のみ、フォーム申請後、メール補足質問によって参加を認める仮入門制度を採用しています。
手順2 入門希望なら、誓約書の郵送
体験後、入門を希望する方は、体験入門時に手渡された「入門誓約書」を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を代表水野宛の住所に郵送する。
手順3 審査結果の通知と、初月月謝支払い
誓約書が水野に到達後、審査開始。審査後、入門審査結果のメールを送信します。入門許可者には、入門案内のメールとして送信しますので、メール文中に記載されている水式門代表の銀行口座に初月指導料を振り込む。
※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。
※入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。
手順4 練習会に初参加
グーグルカレンダー記載の練習会に参加する。※参加ごとに、開催日の正午までにメールにて簡潔に「○○です。本日参加します。」とだけメールをすること。