翻身拍打・動作解説
第四の型・翻身拍打は、以下の4つの基本技で構成されています。
- 1.分開擺脚(ぶんかいはいきゃく)
- 2.転身拍掌(てんしんはくしょう)
- 3.翻身拍打(ほんしんはくだ)
- 4.滑歩外転(かっぽがいてん)
胸前抱式から手を回し敵の膝付近を擺歩で狙って蹴り(分開擺脚)、着地と同時に捶を打ち続けざまに後方へけん制の拍を放ち(転身拍掌)、八卦掌の発力の一つである翻身発力を用いながら側面へ拍を放ち向きを変え(翻身拍打)、大きな円を駆け抜けます(滑歩外転)。
滑歩外転にて大きな円を駆け抜け、最初に胸前抱式の構えをとった場所に戻ったら、今度は左右反対の動作で分開斧脚をして以後繰り返し練習していきます。
1.分開擺脚(ぶんかいはいきゃく)
「胸前抱式(きょうぜんほうしき)」の構えをとります。
右手を下方向に半円を描いて回し、左手は右手の動きに追随させます。
腕の動きに合わせて右足を、右斜め前に進ませます。
右手を開いた箇所から、今度は上方向へ半円で戻し、胸前で左手とクロスさせます。
クロスした場所から、左手を左前に大きく展開させ、身体を左方向へと開きつつ、右足を身体に寄せつつ高く上げます。
足を上げる高さは、最大で自分の腰の高さまでとします。あまりに高く上げてしまうと、身体移動が必要以上に止まるうえに、蹴りの速度が遅くなり、敵に手で抱えられてしまう危険性があるからです。
しっかりと左手で払いきった後、擺歩にて擺脚(はいきゃく)を放ちます。左手の払いと擺脚は同時に行わず、少し擺脚を遅らせて始動させます。擺脚の破壊力を増し、身体を安定させるためです。
擺脚で蹴り押す目標攻撃部分は、敵の膝頭部分。回身斧脚の際と同じく、足裏の前方部分(指の付け根から土踏まずの間の、高くなっている部分)で蹴り押します。
あくまで擺歩で蹴るので、足をまっすぐ立てて蹴るのではなく、斜めにして押し出します。踵が先行しないように注意しましょう。
擺脚を放った瞬間、すばやく足を曲げ、敵の身体から離します。蹴りが不発に終わった際、敵の足を取られないためです。
擺脚した足を下げながら、前に身体を移動させていきます。足を前方へスライドさせながら、捶を放ち始めます。
足の着地と同時に、捶を打ち込みます。
擺脚で敵の意識は下半身に向いているため、ここでは敵の顔面部を下から上に突きあげるように捶を打ち込みます。
上下の攻撃は、一般に言われれてるほど成功するものではありません。しかし蹴り技で膝より下を攻撃し敵の意識が下半身へ下がっている場合は、積極的に次の動作は上半身を狙ってみましょう。
2.転身拍掌(てんしんはくしょう)
捶を放った後、後方に控えているであろう敵へのけん制の意味を込めて、拍を放ち始めます。
対多人数遊撃戦では、例え後方に敵がいない場合でも、積極的に転身攻撃動作を組み込みます。
転身攻撃動作は、その勢いを利用して今いる場所から素早く身体を移動させることも可能にします。
転身拍掌。拍を放つ瞬間に、先ほど敵に放った捶の腕は、下に「按」動作で下げます。
この際、按をする手に視線は注ぎません。遊撃戦八卦掌では、敵に対する最後の動作について、目をそらした状態で行うことを多用します。
視線を注ぎながら行うと、次の敵に向かう際の動作がワンモーション遅くなり、その差で不覚を取ることがあるからです。
3.翻身拍打(ほんしんはくだ)
右手をひるがえしながら、その動作に引っ張られるようにして身体全体を移動させていきます。
右手をひるがえしながら手の甲にて、敵の顔面部をはたくつもりで拍打します。その際、身体を下から斜め前上方へ展開する勢いを、拍にのせていきます。
この動作は、八卦掌の代表的な発力方法(翻身発力)であり、老八掌や八母掌においても、単換掌で方向転換する際に登場します。
拍打して上に上がった手を、手刀部を前にして自身の身体の前方へ置き、大きな円を駆け抜け始めます。
八卦刀において、刃部を前にして斬りながら敵の間を駆け抜けるイメージを持ちましょう。
4,滑歩外転(かっぽがいてん)
手刀部を前に出しながら、大きな円を駆け抜けます。
遊撃戦渦中では、手に乳酸がたまるのを防ぐため、手を下げて駆け抜けることが多いでしょう。
自身の顔面部分の防御に不安を感じるかもしれませんが、動きを止めず駆け抜けているだけで十分な防御となっているため、必要以上に心配する必要はありません。
格闘技の攻防で両手を前方へ出して構えているのは、大きな移動をせずその場で攻防するゆえに的となることもあるため、最初から前に出して不意打ちなどを防いでいるのです。
駆け抜ける身法は、遊撃戦八卦掌の三大身法の一つである「外転翻身」の変化形と言ってもよいでしょう。
通常の外転翻身の円軌道は小さいですが、ここでは大きく回り込みます。
遊撃戦八卦掌では「敵の集団の外へ外へ」の身の処し方が基本であるため、翻身拍打における滑歩外転で今いる場から身をひるがえしエスケープする技法は大変重要です。
大きな円を駆け抜ける動作は、脚に大きな負担がかかる苦しい動作であり、日頃から練習して準備をしておく必要があります。
眼前攻防における多敵対応技術である「横歩き移動」攻防は、多くの敵相手には限界のある対応方法です。滑歩外転によって敵の集団を大きく取り囲むようにして移動する方法は、持久力が必要な苦しい技ですが、苦しいながらも行えるようにしておくと、複数の敵を遊撃戦の渦中に引きずり込み疲労させ、転倒や息切れによる自滅をもたらすことができます。
※多くの場合、格闘技経験者であっても遊撃戦戦法は行わないため、格闘中に走る動作が入ると、慣れない動作ゆえにすぐに息が切れる。
大きな円を一周し、さきほど胸前方式の構えを取った場所にたどり着いたら、再び分開擺脚へとつなげます。
5.分開擺脚(ぶんかいはいきゃく)
一周し終えると同時に、手刀状態で前に出していた手を、敵の攻撃を払うつもりで胸前から外へかき分けていきます(八卦螺旋功「分開旋掌」の要領)。
かき分ける動作が完了しきった後に、擺脚を放ちます。
6.転身拍掌(てんしんはくしょう)
転身拍掌の後、再び翻身拍打へとつながっていきます。何度も繰り返し行います。
先ほども触れましたが、翻身外転の動作は、脚と心肺に負荷のかかる厳しい動作です。最初はゆっくりでもいいので何度も行い、動作に慣れておきましょう。
遊撃戦八卦掌すべてにおいて言えることですが、動作や技法に習熟しマスターしたからといって、息が上がらなくなるわけではありません。日頃より息が上がっている状態で練習をして、息が上がっている状態でも遊撃戦戦法を採ることができるようにしておくのです。
「翻身拍打」の用法・対人想定練習
滑歩外転で脚に負荷をかけ、実戦において最も効果的な「アウトラン・エスケープ」を身につける
目標物を使った対人練習では、通り抜け攻撃後、敵集団の真っ只中に斬り込んでいくのではなく、敵集団の外へと身を進めるイメージを持って練習します。
実際の散手等で試してみるとわかるのですが、滑歩外転で外へ向かうと、追ってくるのは今攻撃した敵ではなく、後方や側面で見ていた敵となります。
対多人数遊撃戦において最も脅威なのは、こちらの移動に追随してくる敵。その敵に後方から攻撃されたり、つかまれることが最も怖いのです。
私が多人数戦において失敗したのも、ある時は後方から椅子を使って我の足を攻撃した敵、ある時は、投げ飛ばした敵の後方側面から殴りかかってきた敵でした。その時の私の状態で共通していた点は、「その場に止まっていた」こと。後方から迫る敵にとって「動かない的」になっていたことです。
多敵の渦中に斬り込むことは、敵を処する回数が増えることにつながり、脚が止まりがちとなり、的になる可能性を高めます。
滑歩外転は心肺をあおり、脚に多大な負担がかかります。過攻撃後、ほぼまっすぐ敵集団に向かう方が身体に負担が少ないため、日頃の練習でもアウトラン・エスケープ練習を避けがちとなります。
しかし事前に準備し外へ逃げることに慣れておけば、眼前の敵以外の敵が、我の向かう方向に控えていても、向きを変えることができます。多くの場合、敵は走り回っている敵を追いかけて攻撃することに慣れていませんので、移動をし続けることは大きな防御となるのです。
円転後の急速旋回を採り入れ、攻撃と防御を同時に行う練習をする
翻身拍打の滑歩外転動作練習中に採り入れてもらいたいのが、駆け抜けながら、向きを変えること。急速旋回、と書きましたが、それほど大きな旋回でなくてもよいのです。
動画中の一回目の滑歩外転は、大きな外転ですが、再度敵に近づいた際、少し向きを変えながら入り身をし、サイ掌を放って逆円方向へ進んでいます(八の字旋回)。急速旋回ではありませんが、向きを変えることで多くの敵は追随を止め、動きを止めて様子をうかがおうとします。
さきほど「こちらの移動に追随してくる敵」が最も怖いと言いました。では、最も脅威でない敵は?それは、動きを止め我を待ちかまえてタイミングよく攻撃を決めようとする敵です。
自身の攻撃を当てるうえで最も難しいのが、激しく動いている敵。横方向から当てるのも難しいが、突然向きを変え勢いそのままに攻撃をしてくる敵は、当てるのはもちろん、その攻撃を防ぐのも難しいのです。
よって、滑歩外転を練習することの目的は、以下の3点となります。
- 1.眼前敵攻撃後、翻身し敵集団外へ旋回しながら移動する「アウトラン・エスケープ」を身につけるため
- 2.大回り移動で、遊撃戦において最も脅威となる「追随して攻撃してくる敵」を移動遊撃戦の渦中へ引きずり込みつつ防御すること
- 3.目まぐるしい移動遊撃戦を展開する能力を身につけることで、実戦において、動きを止めて待ちかまえる最も脅威の少ない敵を作りだすことにつなげるため
最初からうまくいかなことですが、繰り返すことで移動速度もキレがよくなり、息が上がりながらも八の字旋回などが可能となってきます。敵は移動遊撃戦の渦中に入り込むと、格闘技熟練者と言えど長く持ちません。そこにフィジカルで劣る私たちは活路見いだすのです。フィジカルの不利を事前の準備で補うのです。
弱者生存の護衛護身術を極めたい方へ~昔日(清王朝末期頃)の八卦掌を伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法
1.「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)の八卦掌を追求し指導する、国内でまれな八卦掌家
八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。
八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。
八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。
先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。
「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。
単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。
「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。
相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。
よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。
私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。
単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます。
2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場
八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。
水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。
特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。
よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。
水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。
先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。
水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。
ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません。
指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度にはわけへだてなく厳しいですよ)。
審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます。迷ってるあなた、ぜひいっしょに仲間になりませんか。先生の温かい指導で、いっしょに強くなりましょう。
3.入門と入門手続き
八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。普及に際し、技法が悪用されるのを防ぐため、伝える者の人格を考慮する責任と義務があります。
入門資格を満たしており、かつ、入門時誓約事項を守ることを誓約し、入門時特記事項を理解した者が、審査を通過した場合に入門が認められます。
1.入門資格
以下の条件を満たした方が、体験入門を受け、かつ入門を申請することができます。
- 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
- 2)(※遠隔地生通信併用科のみ)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
- 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
- 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
- 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方
2.入門時誓約事項
体験入門後、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。
- 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
- 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
- 3)月の最初の練習会日に、必ずお釣りのない形で、現金にて月謝を支払うこと(※通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと)。
- 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
- 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
- 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
- 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
- 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。
3.入門時特記事項
入門の際、また入門後に守っていただく具体的な約束事項となります。※入門申請時、必ず目を通し、ご理解の上、ご応募ください。
- 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
- 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
- 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「他者への思いやり」「常識的な礼節」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
- 4)弊門各科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
- 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。
※中学生以上~15歳未満の方は、拳法学習の志望動機をいかんで参加の可否を決定します。必ず本人が、15歳未満向けコースがある科における、希望する科の申込みフォームに、志望動機等必要事項を記載の上、お申し込みください。保護者の意向による参加・入門申請は認めません。
4.入門手続き
八卦掌水式門に入門するためには、愛知本科・富山本科・八卦掌護身術科・遠隔地生科・支部指導員候補生科ともに入門審査を受ける必要があります(指導内容が殺傷技術を伴う武術であるため)。以下の手続きに従い、入門申請をしてください。
手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加
各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。遠隔地生科入門希望者のみ、フォーム申請後、メール補足質問によって参加を認める仮入門制度を採用しています。
手順2 入門希望なら、誓約書の郵送
体験後、入門を希望する方は、体験入門時に手渡された「入門誓約書」を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を代表水野宛の住所に郵送する。
手順3 審査結果の通知と、初月月謝支払い
誓約書が水野に到達後、審査開始。審査後、入門審査結果のメールを送信します。入門許可者には、入門案内のメールとして送信しますので、メール文中に記載されている水式門代表の銀行口座に初月指導料を振り込む。
※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。
※入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。
手順4 練習会に初参加
グーグルカレンダー記載の練習会に参加する。※参加ごとに、開催日の正午までにメールにて簡潔に「○○です。本日参加します。」とだけメールをすること。