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老八掌・順歩掌:攻防の渦中に投げ・関節・引き倒し技を行う型

(このページは、2021年12月2日に更新しました。)

順歩掌の画像

八卦掌では珍しい関節技を含み、攻防の流れの中で行う投げ技と引き倒し技も学ぶことができる「順歩掌」を解説したい。

他武術では一般的な関節技は八卦掌ではあまり見られない。それは八卦掌が対多人数を想定した武術だからです。しかし順歩掌には、相手の腕をとって自身の肩にのせ固める関節技が型中に明確に含まれている。八卦掌が関節技をどのように行うかの参考資料となる。

片や投げ技と引き倒し技は、いかにも八卦掌らしい動作をもとに行われており(歩く動作の中で行われてるから)、八卦掌の動作の特徴を改めて学ぶことができる。

つまり順歩掌は、進歩穿掌から間髪を入れず関節技を決める動作と、相手の手を取って前方前方向へ思い切り引き倒す動作(千斤墜地・せんきんついち)、そして相手を横方向へ引き回す動作、の3動作で構成されている複合型ということになる。

背身掌や順勢掌などの他の複合型と同じく、特に定歩練習の場合はメリハリをつけてやや大げさに、各動作の意味を確認しながら練習したい。

老八掌「順歩掌」の特徴~対多人数武術の八卦掌で出番の少ない関節技を明確に採り入れた珍しい型

順歩掌・上から見た動作解説

順歩掌には、(当門の)八卦掌であまり出てこない関節技が、型中に明確に含まれています。

それが最初の、進歩穿掌からすかさず身を翻して相手の腕を一本背負いのように背負って自らの肩にのせて相手の腕を固める動作です。

敵前で長くとどまることでしか仕掛けることができない関節技は、対多人数遊撃戦を強く意識した当門指導の八卦掌ではあまり出てきませんが、順歩掌であえて伝承されています。

しかしこの動作も習熟すれば、対多人数遊撃戦の流れの中で行うことも難しいながら可能です。仕掛ける時は思い切り行い、掛けることに失敗したらすぐさま次の行動へと移ります。

敵の手を掴んで自身の方向へ下前方向へ引き倒す「千斤墜地」は、その後に続く横方法への引き倒し動作とセットにして行うのが一般的です。

敵の手をつかんで引っ張り、敵の態勢を大いに崩す技は、八卦掌では大変重要です。

態勢を崩された相手はしばらく戦列に戻ることができません。戦列に戻ることができない=その場にいないのと同じ、ということになります。なるべく短い敵前滞在時間で敵の頭数を減らしたい対多人数戦専用武術がたどり着く境地。つまり千斤墜地などの相手の腕や手首等を掴んで態勢を崩す技は、八卦掌における理想技となります。

老八掌「順歩掌」の動作解説

敵の腕を背負い自身の肩にのせて固める動作

順歩掌・動作解説

進歩穿掌を打つ際、同時に前に進めますが、この場合は前に進めた足を穿掌が打ち終わると同時に扣歩させ、敵の腕を取る動作へと移ります。

敵の腕を下方向から柔道の一本背負いのように背負う感じで。敵のてのひらが天に向いている状態で腕を取るのが、関節を決めるうえで不可欠ですので、そのような状態で腕を取ることを意識します。

背負う動作をしながら、敵の前面に背中で体当たりするように思いきり身を翻します。その時、敵の腕を自身の肩の上にのせるようにイメージします。

敵の腕を自身の肩の上にのせるイメージを持ったら、次は、敵の腕をつかんで下に少し引き下ろすイメージを持ちます。つまり肩に敵の腕を乗せ、テコの原理で腕を固める(へし折る・関節を破壊する・関節を痛めつける)のです。

敵の手を掴んで上から自身の前下方向へ思い切り引き寄せ崩す動作(千斤墜地・せんきんついち)

敵の腕をとって固めるイメージをしたらすかさず、今度は眼前に敵がいて、その手首を掴んでいる状態を想定しましょう。

つかんでいる手を敵の前面下方方向へ思い切り引き落とします。この動作を「千斤墜地」といいます。千斤もの重いものを敵前面下方へ思い切り落とし込むイメージで行います。そうでないと、敵を我の望む方向へ引き落としたりするこはできません。

ゆっくり引き落とす動作では、引き倒そうとしていることが事前に分かってしまい、激しい力の抵抗を受けます。一気に、対応できないくらい不意な状態で行うからこそ、敵は態勢を大いに崩され、しばら戦列から離れる結果となるのです。

敵の手をつかみつつ横方向へ引き回し、脚を引っかけて倒しつつ上方から劈を打つ動作

千斤墜地の姿勢における後ろ足を、横方向へスライドさせます。

足をスライドさせながら、敵の手首を掴みつつスライド方向へ引き回すことをイメージしましょう。

後ろ足をスライドさせたら今度は前足の移動です。前足は敵の身体の前に出ている方の足を引っかけるようにイメージで蹴り上げます。

すかさず自身の頭の上方から、態勢が崩れた相手を倒すイメージで劈を放ちます。

老八掌「順歩掌」の用法解説

「敵の腕を背負い自身の肩にのせて固める動作」の用法

順歩掌・用法解説

順歩掌に採り入れられた関節技を仕掛ける際は、八卦掌が対多人数想定武術であることを念頭に、流れの中で行うように練習します。

関節技を仕掛ける際は、背負う相手の腕の手のてのひらが、上を向いていること。でないと当然相手の腕を固めることができません。

流れの中で型どおりに技をかけ、決めることが難しいものです。よって掛からなかった場合は、固執することなく次の敵へと向かっていきましょう。

実戦八卦掌をより深く学んでみたい方へ。代表・水野より。

代表・水野の写真

順歩掌に実際に取り組んでみていかがでしたでしょうか。総合型ゆえの的の絞りにくさを感じたと思います。じっくりと練習していきましょう。

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