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八卦掌の基本の種類と、各基本の意義・役割を知ろう!

八卦掌の基本について説明するページです。このページでは、各基本それぞれが持っている、練習する意義と、八卦掌の習得過程における役割について説明していきます。

このページでは、八卦掌における代表的な3つの流派(程派・尹派・梁派)の基本を紹介したいと思います。この3つの他にも多くの流派が存在しますが、さすがに全部を紹介するのは不可能です。多くの流派の元となったこの3派の基本を説明することで、基本解説の代わりとしたいと思います。

同じ八卦掌といえども、流派の始まりとなった人物の武術歴等からその内容や風格は大きく異なっています。しかしその根本はやはり同じ八卦掌ゆえに重なるところがあります。各流派ごとの基本も、原理原則に大きな違いは見られません。

巧みな歩法で多人数を相手に遊撃戦を展開しつつ、眼前の敵に固執することなく、次から次へと技を繰り出しながら移動していきます。八卦掌のこの戦闘スタイルを習得するために、基本が組まれていると考えられます。

当ページの内容を、基本を効率的に練習するための道しるべとして利用していただければ幸いです。

八卦掌の基本一覧

 八卦掌には、大きく分けて3つの門派があります。程廷華(ていていか)の伝えた程派(ていは)、尹福(いんふく)の伝えた尹派(いんは)、梁振圃(りょうしんぼ)の伝えた梁派(りょうは)です。そのほかにも無数の流派がありますが、当ページでは主要門派と言われるこの3つを念頭に書いていきたいと思います。

 各門派ごとに、カリキュラムや技の種類、名称に違いが見られますが、どの流派でも習うものは、以下のものが挙げられます。流派の違いを越えて練られているもの(走圏・転掌・八母掌など)は、まさに八卦掌の基本と言えるでしょう。

程派

 柔らかで途切れない動きによって、投げ技等を多用する程式。普及率も高く、八卦掌を練習する人の多くがこの程式を練習しています。その華麗で水の流れのような滑らかさから、八卦遊身連環掌などと言われたりします。掌は、手を自然に開いた龍爪掌を多用します。

  • 走圏
  • 換掌
  • 転掌
  • 八母掌
  • 連環掌
  • 腿法
  • 六十四掌

尹派

 少林拳の使い手であった尹福さんの八卦掌。それゆえ、穿掌を多用し、ガチッ、バシッと相手を打つ感じのスタイルが多くなります。剛直な八卦掌です。日本では意外と伝承者が多いそうです。掌は牛舌掌を多用します。

  • 走圏
  • 転掌
  • 定勢八掌
  • 羅漢拳
  • 腿法
  • 六十四掌

梁派

 程式と尹式の中間をいくような門派スタイルです。剛直な部分もあれば、柔な部分も存在します。掌は、龍爪掌をやや緊張させた、瓦龍掌です。

  • 走圏
  • 単繰手
  • 定式八掌
  • 老八掌
  • 腿法
  • 六十四掌

各基本の意義と役割

走圏

定勢八掌・定式八掌

 8つのポーズで円周上を回る練習を指します。走圏は普通、下搨掌(かとうしょう)で回るのですが、定式八掌においては、名前の通り、8つのポーズを取ります。以下が8つのポーズとなります。

  • 下搨掌(かとうしょう)
  • 托天掌(たくてんしょう)
  • 推磨掌(すいましょう)
  • 仙人観基掌(せんにんかんきしょう)
  • 叉子掌(さししょう)
  • 指天画地掌(してんがちしょう)
  • 白猿献花掌(はくえんけんかしょう)
  • 陰陽魚掌(いんようぎょしょう)

 1つ目のポーズは下搨掌となっていますが、これは走圏で取り組んできた下搨掌のことです。ここでも一番目になっているということは、このポーズがいかに八卦掌で重要視されているかが分かります。

 各ポーズとも、姿勢に対する要求が厳しく、要求通りのポーズをとると大変な労力を伴います。逆に言いますと、習い始めの段階でこれらのポーズをとって「楽だ」と思うということは、まだ姿勢の要求を満たしていない可能性があります。初心の頃は、上記のポーズのほとんどを、20秒間ですら取り続けることができませんでした。しかし、走圏の練習と併せて毎日少しづつでも取り組めば、必ずできるようになりますので安心してください。

 定式八掌では、八卦掌に必要な「張り・途切れない滑らかな動き・螺旋」の全て練ることができるため、八卦掌を修行する間はずっと練るべき練習とされています。実際私も、定式八掌を習ってからは毎日練習し続けています。

 自身の八卦掌の練習では、走圏の練習が一日の練習時間の8割を占めますが、走圏終了後10分くらいはこの定式八掌を練っています。このタイミングで定式八掌を練ると、走圏の最終仕上げの意味合いも満たし、実に効率よく走圏を終了させることができるからです。

老八掌・八母掌

 八卦掌において、最もよく目にする型です。インターネット動画でもたくさん見ることができるので、多くの人が知っている型だと思います。

 この型を八卦掌の型の基本としてとらえているのは、程式と梁式です。しかし程式と梁式では、その内容(名称・動作)は大きく異なっています。

梁式老八掌

  • 単換掌(たんかんしょう)
  • 双換掌(そうかんしょう)
  • 背身掌(はいしんしょう)
  • 劈手掌(へきしゅしょう)
  • 順勢掌(じゅんせいしょう)
  • 順歩掌(じゅんぽしょう)
  • 下搨掌(かとうしょう)
  • 三穿掌(さんせんしょう)

腿法

 八卦掌は、なめらかな歩法で複数の敵の間や外をトレースしつつ、穿掌その他の手技にて倒していくイメージがありますが、実は腿(蹴り)も多用します。

 八卦掌の腿法の特徴は、高く蹴り上げるような蹴り技がほとんどないことです。相手から見えにくい位置での蹴り技、もしくは、蹴りだとハッキリとわからない蹴り技を多用します。

 基本歩法たる、コウ歩・ハイ歩も、立派な蹴り技となります。コウ歩は、相手の足を引っかける時に使い、ハイ歩は、やや高く足を上げつつ、相手のスネを削り蹴りしたりするときに使います。

 各門派には、多くの場合、「八卦腿法」の名で蹴り技が伝わっており、これらを反復練習することで体にしみこませ、遊撃戦において転身したりする場合に利用しながら手技と蹴り技のコンビネーションを繰り出します。

羅漢拳

単繰手

六十四掌

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