講習をご検討の皆様へ~実戦直結の走圏練習法が理解できるため「やる気」が高まる講習内容
当講習に興味をもっていただき、ありがとうございます。皆様の疑問や知りたい点を解決するため、当ページで詳しく講習内容と指導する技術内容を説明していきたいと思います。お申し込み、もしくは今今後の独習の際の参考になさってください。
走圏を練る目的は、主に以下に3つとなります。
- どのような態勢・状態からでも「手を出すことができる」もと(軸)となる「基本姿勢」の習得
- 「ながら打ち」のための無意識レベルの運足技術の獲得
- 対敵間合い取りのためのイメージ構築と身体操作法獲得
基本姿勢を習得することによって、遊撃戦時の慣性の中でも技を放つことができるようになります。
対敵イメージの構築によって、単換掌理系技を繰出す際の「引き込みから転換」のタイミングと、順勢掌理系技を繰出す際の「引きながら斬り込み」のタイミングを、歩きながらわずかな半斜・ずらしで調整することができるようになります。「歩きながらわずかな半斜・ずらしで調整」の作業は、ただ歩いているだけでは難しく、そこには、独特の力の発し方による身体操作技術が必要となります。それが「発力法」です。
「発力法」は、「遊歩発力(ゆうほはつりょく)」・「扣擺発力(こうはいはつりょく)」・「翻身発力(ほんしんはつりょく)」の3種類におおかた分類されます。
単招式練習のような、明確な転身打撃の動作による発力法の習得も有効ですが、やはり八卦掌は、歩き移動しながら打つ拳法。よって動作が固定しがちな単式技の中で練るよりも、走圏の中で発力法を練ることの方が実戦想定志向が強い練習法となるのです。
講習では、まず基本姿勢を学習します。次にその姿勢を意識しながら、接触対人練習を通して仮想敵と相対し、後ろを取り、もしくは崩し、流す練習をします。そして最後は、離れた状態で敵との間合い、理合いを図る意識を練りましょう。
間合い・理合いの調整能力は、基本姿勢ができていることからくる安定性と、歩きながらとどこおりなく行われている発力法によって向上します。
講習の内容と流れ
- 到達点の先にある「単換掌理」とは?
- 基本姿勢の作り方~空胸抜背・沈肩墜肘・虚嶺頂勁・収臀の4要求
- 下搨掌の姿勢要求の意味と下搨掌使用例(用法)
- 下搨掌の対人練習で、力の伝え方、逃がし方を学ぶ
- 「叉子掌」~まず攻撃の意識から。分け入って入る過程で体感する三発力法
- 対敵のイメージを最も持ちやすい「推磨掌」~後方からの圧力を逃し、敵の背後を取る攻防一体の発力法
- もう一度下搨掌~手を合わさない状態で敵の出方に身体を合わせる。単換掌理への橋渡し走圏。
「基本姿勢の習得」詳細~どのような態勢でも手を出すことができるために
「基本姿勢」練習の目的とは?
基本姿勢の練習は、移動遊撃戦時の土台(軸・拠点)となるための場所を作成するために行います。
走圏を練る際真っ先に学ぶのは、下丹田周りを身体軸として確立するための「基本姿勢」です。基本姿勢をとり、その姿勢を維持して歩き続けることで、「下丹田周りだけが安定していればどんな態勢からでも手を出し敵に圧力を加えることができる」状態を実現させることができます。
そして軸が安定することで、発力のイメージに多くの意識を費やすことができ、軸の上に発力技法を積み重ねていけるようになるのです。
基本姿勢の構築は、下搨掌(かとうしょう)という姿勢を利用して練習します(この姿勢にも、攻撃防御の意味がある)。基本姿勢の構築で求められる主な身体要求は、以下の4つです。
- 空胸緊背(くうきょうきんばい)
- 沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)
- 虚嶺頂頸(きょれいちょうけい)
- 収臀(しゅうでん)
各「基本姿勢」とり方の説明
空胸緊背(くうきょうきんばい)
- 手→肘→肩の順に腕を内転させ絞ることで背中を丸める(広背筋付近を広げる)
- 胸を空にする(肘、肩を内に絞れば、自然と胸はくぼむ。この「くぼむ」こと「空」とする。)
- 指を均等に開き、全指を伸ばしきる(硬い強固な指先を作るための基礎トレーニング)
沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)
- 肘を下げる
- 肘を下げることによって自然に肩も下がる
- 形意拳の三体式でよく言われる要訣だが、下搨掌でも積極的に採り入れたい
収臀(しゅうでん)
- 片足を前に出す(若干内また気味に出す)。おしりを起点に逆三角形となり、前方のある点にむけてお尻がせまくなっていく状態
- 膝を開かない(磨脛・まけい)
- 足は泥の中を進むようにし、スッ、スッ、と出し、つま先を引きずらないでショウ泥歩で進める
虚嶺頂頸(きょれいちょうけい)
- 頭を自然に上げ、あごを少し引く。後頭部のてっぺんから糸が出ており、それが上にかるく引っ張られている状態。
- 頭を円の中心に向ける
「対敵イメージ走圏」詳細~引き込み旋回戦法単換掌理の「引き込み戦法」の始まりとなる
対敵イメージ走圏は、ルール無用の実戦における「生存」のための間合い取りに必須
今日共に学習していく走圏対敵イメージは、対多人数遊撃戦を主眼においた昔日の八卦掌であれば、当然に持っているイメージです。しかし近世では
- 中国散打(組手)においても階級制が採り入れられたこと
- 技を使う場が、戦場やリアルな路上格闘ではなく、一定ルールのある他流試合になったこと
- 対多人数戦でなくなり対一人戦がメインとなったこと
による、状況・到達点の変化から、眼前対一人攻防の八卦掌となり、「後退流し動作による離脱戦法を主眼とし、間合いを取り、常に転戦し移動推進力の勢(せい)を利用して戦う」スタイルよりも、「敵の側面での巧妙な変化攻撃によって意表を突き巧みに戦う」スタイルに主眼が移り、対敵走圏の練習意義も薄らぎました(もしくは走圏の練習目的が変わった)。
対敵イメージ走圏における発力法は、対多人数遊撃戦を採る八卦掌のメイン掌理である「単換掌理」「順勢掌理」を行う際に身体をコントロールする力であり、「勝利」よりもとにかく「生存」するための身法であるため、昔日の八卦掌をする者であれば、必ず経験・会得する必要のある練習法です。
対人練習であるからこそ、敵の圧力を受け、それをいなし(逃し・流し)、返す(発する・放勁する・発勁する)ができるのです。示し合わせてテンションを強くすれば、じっくりといなすため長い時間(実戦や単独練習では、速い動きの中で行う傾向が強いため身体で力の変化をじっくりと感じるのは難しい)の中で力の流れや変化を体感できるため、理解が深まるのです。
三発力(発勁)を意識した身体操作・運足
「三発力法」とは、以下の3つです。
- 遊歩発力(ゆうほはつりょく)
- 扣擺発力(こうはいはつりょく)
- 翻身発力(ほんしんはつりょく)
発力には、他門派における「発勁(はっけい)」に相当する「敵への力の伝え方」と、遊撃戦時の慣性を克服し八卦掌の3身法の動きを助ける「操身法」があります。本日は両方の方法を駆使して練習していきます。
遊歩発力
対多人数遊撃戦では、敵のいないところに移動して、その途中で近寄って来る敵に向かって斬り込み、直前で半斜して通り抜けながら攻撃する攻防が多く用いられます(「順勢掌理」系攻防)。
後方から敵が迫っている場合、その敵の攻撃を身体操作でコントロールしいなしながら、とらえられる瞬間に転掌し離脱けん制攻撃をして去ります(「単換掌理」系攻防)。この身体操作も、主に遊歩発力が用いられます。
通り過ぎながら敵を打つ際は、足を交差させて(交叉歩・こうしゃほ)横移動をすることで速度を落とさずに敵側面を斜めに横切っていきます。その際に、前進するベクトルと、側面に押し広げるベクトルを上手く対抗させてそこから生じる張りの力を突く動作に加え、より大きな威力とするのです。
-->扣擺発力
扣歩によって生じた身体のねじれを、擺歩で展開・解消し、その際の展開力を敵に伝えるものです。
身体を転身する際の速度を速めるためにも当然に扣擺発力は用いられます。主に単招式(単繰手)を通して練習していきます。
翻身発力
初学の際、内回りの身法(内転翻身法)は、敵に一瞬背を向けて転身する転身動作(外転翻身法)に比べて速度が出しにくい身法となっています。内転翻身法の速度を速め、身を翻して攻撃する際の動きを助ける際の身体運用方法として翻身発力が用いられます。
八卦掌最大流派の程派では、単換掌で翻身発力動作による転掌動作・旋回攻撃動作が見られます。
三発力(発勁)を意識した対敵イメージの走圏
走圏では発力法中における「敵への力の伝え方」の方をメインで意識して練習します。一歩一歩歩くたびごとに、遊歩発力・扣擺発力・翻身発力によって力を伝えている意識をもって歩くことで、対敵を想定した充実した練習ができるようになります。
走圏で練る際の姿勢である下搨掌は、敵に向き合っているイメージを持ちにくい形であり、初学者には力を相手に発しているイメージが持ちにくくなっています。そこで、3発力を発しているイメージが割と持ちやすい推磨掌(すいましょう)・叉子掌(さししょう)も利用して練習するのです。
この感覚は実際に受けてみると分かるため、弊門の練習・講習会・出張講習などでは、私がすべての生徒さんに直接、最も発しかつ受けやすい推磨掌を利用して、多くの時間を割いて説明しています。
受け、発する感覚を体感してもらった後、各自がイメージをもって、単独練習をしていきます。下搨掌では、上図、推磨掌・叉子掌では、下図のイメージをもって歩いていきます。
単独練習で、力を受け、流し、かつ発するイメージをリアルに持つことができるになったら、次は実際に人と手を合わせ、適度なテンションを掛けあってじっくりと「受ける・流す・伝える」をふたたび、体感していきます。「体感→単独練習でイメージ構築→体感」を繰り返します。
対敵イメージの走圏は、そのまま八卦掌の神髄「単換掌理(たんかんしょうり)」につながる
「受ける・流す・伝える」のイメージを持ちながら練習する単独・対人の練習は、そのまま単換掌理の「引き込み」のイメージを構築する作業となるため、実戦直結の意欲をもってトライしてみてください。
下のイラストを見てください。単換掌の流れを示しています。
八卦掌の2大戦法の筆頭であり、対多人数遊撃戦時に「生存」の可能性を高めるカギとなる攻防身法理「単換掌理(たんかんしょうり)」では、対敵走圏で練った、敵をいなし、我の後方へ回らせても回らせきらせない(言い換えると「後方へ回り込むイメージ」)イメージが、理を発する出発点となります。
昔日の八卦掌(体格や人数の制限のない、戦争時に使われていた八卦掌)における単換掌の型は「斜進翻身法と遊歩発力で敵を引き込みつつ、深追いさせてから敵の攻撃を受けつつ斜め後ろ後退スライドして転じ入り身をし、前に出てくる敵に虚打(けん制攻撃)をして離脱後、旋回して他敵に対応する」の動作となります(下イラスト参照)。
八卦掌における2大戦術練習型は単換掌と順勢掌ですが、単換掌でも順勢掌でも、円軌道に沿ったいなし・ながし・回り込みの意識は核心部分なので、ぜひ本日何度も体感し、明日からの練習に活かしてもらいたいと思います。
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講師紹介
水野義人:護衛護身武術「八卦掌」指導者。八卦掌水式門代表。八卦掌6代目。
弱者生存の護衛護身術を極めたい方へ~昔日(清王朝末期頃)の八卦掌を伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法
1.「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)の八卦掌を追求し指導する、国内でまれな八卦掌家
八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。
八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。
八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。
先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。
「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。
単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。
「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。
相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。
よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。
私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。
単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます。
2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場
八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。
水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。
特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。
よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。
水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。
先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。
水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。
ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません。
指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度にはわけへだてなく厳しいですよ)。
審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます。迷ってるあなた、ぜひいっしょに仲間になりませんか。先生の温かい指導で、いっしょに強くなりましょう。
3.入門と入門手続き
八卦掌水式門は、殺傷技術を伴う昔日の武術を伝える伝統門となります。普及に際し、技法が悪用されるのを防ぐため、伝える者の人格を考慮する責任と義務があります。
入門資格を満たしており、かつ、入門時誓約事項を守ることを誓約し、入門時特記事項を理解した者が、審査を通過した場合に入門が認められます。
1.入門資格
以下の条件を満たした方が、体験入門を受け、かつ入門を申請することができます。
- 1)中学生以上の方 ※18歳未満の未成年者は保護者の同意が必要
- 2)(※遠隔地生通信併用科のみ)愛知県以外に在住で、本科・護身術科に定期的に通うのが困難な方
- 3)弊門指導の八卦掌を、師伝に従い誠実・素直に学ぶことのできる方
- 4)指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の人に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接することのできる方
- 5)他門派・他流派に対し尊重ができ、非礼な態度をとることのない方
2.入門時誓約事項
体験入門後、入門誓約書に以下の誓約事項に誓約をしてもらいます。誓約できる方に限り、誓約書をご郵送ください。※誓約事項を守ることができない場合、退門させることがあります。
- 1)暴力団員、もしくは反社会的団体の構成員ではないこと。
- 2)八卦掌水式門の活動に関し、社会的な信用を失墜させるような行為はしないこと。
- 3)月の最初の練習会日に、必ずお釣りのない形で、現金にて月謝を支払うこと(※通信併用科の教授料については、前月末までに次月分を、銀行振込にて門指定口座に支払うこと)。
- 4)稽古中は指導員の指示に従い、指導者・先輩・同期入門生・後輩、その他の者に対して、常識的な礼節と思いやりをもって接し、ハラスメント等が発生しない場の構築に貢献し、日本国の法を遵守すること。
- 5)練習中外を問わず、他の門下生に対し、営業・布教・勧誘活動もしくは本人の望まない私的交際勧誘等、他の門下生の迷惑となり、拳法学習と関係のない行為をしないこと。
- 6)他門派・他流派を尊重し、礼節と配慮に欠けた情報発信や、態度をとらないこと。門伝保護・個人情報保護の観点より、弊門、個人、団体が望まない情報を無断で発信・公開しないこと。
- 7)八卦掌水式門が一般的な安全配慮義務を怠った場合でない限り、練習中に負った怪我等につき、その責を門に対し追及しないこと。
- 8)以上の事項に反し門から退門等の処分を受けた際は、その処分につき異を唱えないこと。また違反・不正・不行跡行為によって生じた民事上・刑事上の責任を全うすること。
3.入門時特記事項
入門の際、また入門後に守っていただく具体的な約束事項となります。※入門申請時、必ず目を通し、ご理解の上、ご応募ください。
- 1)弊門指導の八卦掌は「~派」色の薄い八卦掌成立当時(清王朝末期頃)の昔日の八卦掌である(基本功・老八掌の定歩・単式等は梁振蒲先生伝)。よって修行後に程派・尹派・梁派などの著名流派の伝承者の肩書きを希望する者は、他教室での学習を検討すること。※弊門で公認するのは「八卦掌第7代」(「伝人」呼称は、梁派特有の伝承者の呼称。「第○代」とは、八卦門において八卦掌の技法を一通り修め、師から指導を正式に認められた弟子のこと)となる。弊門では、第7代継承後、指導に足りうる技能を持った弟子に対し、「掌継人」弟子として公認し、指導許可を与えたことを明確にしている。
- 2)拝師の儀式は行わないが、「八卦掌第7代」を弊門の名で公認した門下生は、拝師弟子と同じ扱いとする(自己紹介の際、「拝師弟子」と名乗ってよい)。
- 3)上記入門資格・入門時誓約事項・当特記事項を満たすことができない者は、口頭注意の対応をとる。なお改善されない場合は退門処分とする(他の門下生の学習環境・安全を守るための措置)。この処分は、新参・古参を問わず厳格に行う。「他者への思いやり」「常識的な礼節」、そして「他流派への礼節」の資質については特に重視する。
- 4)弊門各科は、児童向け専用教室ではない一般の方が参加する場であるため、学習環境配慮の観点より、保護者・近親者・知人・友人等による見学行為は認めていない。
- 5)中学生以上~15歳未満の方を含め、すべての入門申請者は、必ず本人の意思で応募すること。第三者・保護者の意向による入門申請は認めていない。
※中学生以上~15歳未満の方は、拳法学習の志望動機をいかんで参加の可否を決定します。必ず本人が、15歳未満向けコースがある科における、希望する科の申込みフォームに、志望動機等必要事項を記載の上、お申し込みください。保護者の意向による参加・入門申請は認めません。
4.入門手続き
八卦掌水式門に入門するためには、愛知本科・富山本科・八卦掌護身術科・遠隔地生科・支部指導員候補生科ともに入門審査を受ける必要があります(指導内容が殺傷技術を伴う武術であるため)。以下の手続きに従い、入門申請をしてください。
手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加
各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。遠隔地生科入門希望者のみ、フォーム申請後、メール補足質問によって参加を認める仮入門制度を採用しています。
手順2 入門希望なら、誓約書の郵送
体験後、入門を希望する方は、体験入門時に手渡された「入門誓約書」を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を代表水野宛の住所に郵送する。
手順3 審査結果の通知と、初月月謝支払い
誓約書が水野に到達後、審査開始。審査後、入門審査結果のメールを送信します。入門許可者には、入門案内のメールとして送信しますので、メール文中に記載されている水式門代表の銀行口座に初月指導料を振り込む。
※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。
※入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。
手順4 練習会に初参加
グーグルカレンダー記載の練習会に参加する。※参加ごとに、開催日の正午までにメールにて簡潔に「○○です。本日参加します。」とだけメールをすること。