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遊撃八卦双短棒「八式」解説:八法に歩法を付けて、遊撃戦へ導く

(このページは、2022年2月9日に更新しました。)

遊撃八卦双短棒・八式は、遊撃八卦双短棒の基本である八法を、遊撃戦へとつなげるための単独練習であります。動作は大きく行うが、技に入る前の無断な動作(振りかぶり等)は無くすこと。

歩の進め方は3パターンのみ。八式だからといって、8パターンもあるわけではありませんので、初学者にも取り組みやすい。しかし練習することの効果は大きい。是非とも取り組んでほしいと思います。

注意点も3つのみ。動作は大きく行う。技に入る前の無断な動作(振りかぶり等)は無くす。移動しながら技を繰り出す。難しく考えず、繰り返して練習してみてください。練習することで、あなたの遊撃戦能力は大きく向上するでしょう。

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「八式」~遊撃八卦双短棒・八法に機動力を与え、遊撃戦へとつなげる

遊撃八卦双短棒の八法を、遊撃戦へと効率よくつなげるための練習方法「八式」について、このページで説明しをしていきましょう。

動作はシンプルなので、動画を見ながら真似てみてください。歩のパターンは以下の3パターンのみです。8パターンもあるわけではありませんので、安心して取り組んでみてください。

  • 横移動
  • 身体前交差歩
  • 身体後交差歩

この3つの歩法を、繰り返し練習します。まっすぐ前方への移動歩法は、遊撃戦八卦掌ではあまり出てこない歩法であり、かつ、これらの3つの歩法の変化の域を超えないため、練習の中には含めません。

なぜ3つだけなのかというと、歩法のパターンはいくつもあり、それを全部型としてカバーしようとしたら、あまりに数が多くなりすぎ、型の練習の負担が増えるからです。

※まっすぐ前方や、まっすぐ後方(この動きはほとんどない)へ移動しながらの八法は、各人の戦闘スタイルによる頻度によって、練習量を調整します。私はほとんどこの二つを行わないため、五型の練習中や徒手八卦掌の中で練習するのみです。

よって、重要な練習、といえども、取り組む歩の進め方は、基本的に3つだけをパターン化して練習します 。右方向へ3パターン(横移動歩・身体前交差歩・身体後交差歩)、右打ち、左打ち。左方向へ3パターン、右打ち、左打ち、で行います。

進行方向側の足を行きたい方向へ横スライドさえながら打ち、もう片方の足を少し寄せて胸前双棒の構えになるパターン。

進行方向と反対側にある足を、身体前方でクロスさせてななめ前方向へ移動しながら打つパターン。

進行方向と反対側にある足を、身体の後方へ移動させながらクロスさせ打つパターン。

このシンプルな練習を何度も繰り返すことで、胸前双棒の構えから素早く身体を機動させることができるようになります(以下で触れる即応能力の向上)。そしてあらゆる方向へ移動しながら、棒を振ることができるようになります

足を身体の後方へクロスさせながら打つことは、大変な無理を要求されるかと思われるかもしれません。しかし、この苦しい態勢で打つ練習は、どんな状況下でも棒を打って相手にプレッシャーを与える能力を高める練習となります(遊撃戦基本姿勢の強化)。

八式練習を行う際のポイント

八式練習を行う目的を説明します。この2点をしっかりと意識して練習をしてください。

  • 前振り動作を行わないで技を行う
  • 移動しながら行う

「前振り動作を行わないで技を行う」について

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これが最も大事なことです。定歩単式練習に慣れてしまうと、動作の精度は高くなるが、敵の最初の攻撃に対処する能力(以後『即応力』)が下がることがあります。これは、定歩単式練習であるがゆえ、その場に「居着」いた状態で技を行うクセが、知らないうちについてしまうからです。

よって、八法の練習だけでなく、この八式を練習することで、動きながら八法を行うことがことができるように練習すると同時に、前振り動作を行わないで、すぐに技に入ることができるようにします。前振り動作を行わないと動けない、ということは、その場に居着いているからです。

最初のうちは、動作の速さは求めません。精度よりも、前振り動作なしで行う練習をします。技の連携は、八法・八式と、五型の練習で自然と養われるため(各人の心地いい行動パターンが作られるため)自然と速くなります。

『移動しながら行う』について

遊撃戦へとつなげるうえで、私が最も苦労した点は、移動しながら技を行う、という点でした。

八卦掌を行う前では、歩法で移動して、着地すると同時に一気に技を行う、という行動パターンが身についていました。これですと、移動の最中に技を行うことができず、その瞬間には相手に何もプレッシャーを与えない状態を作ることになります

また、このような技の過程に慣れると、相手に動作を見切られる可能性が高くなります。

歩を進めながらの攻撃(特に動作の小さい手技攻撃)は、相手にとって反応しづらいものであるため、少なくとも八卦掌においては、大変重要とされています。

この練習ポイントは、すでに単繰手や老八掌にておいて常識的な心掛けですが、もし八卦双短棒を、これらの2大基本を経ないで練習したならば、この点は常に心掛けてください。

弱者生存の護衛護身武術を極めたい方へ~清王朝末期頃の昔日の八卦掌を国内で唯一伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法

1.弱者生存第一の「単換掌の術理」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)のままの八卦掌を国内で唯一追求し指導する、稀代の八卦掌家

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。

石川県・遠隔地門下生

八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。

八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。

先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。

「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。

単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。

「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。

相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。

よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。

私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。

単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます

2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。

水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。

特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。

よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。

水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。

先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。

水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。

ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません

指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度や乱暴なふるまいには、ベテラン・初心者関係なく厳しいですが)。

審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます

迷ってるあなた。水式門には、積み重ねるならば、弱者と言われる者でも高みに達することができる技術体系があります。先生の温かく熱心な指導で、「守る」強さを手にしてみませんか。

3.入門手続き

八卦掌水式門の正式門下生となるためには、個別指導科における近代八卦掌コースを除いたすべての科において、仮入門期間(体験入門日から一カ月経過もしくは体験入門を含めた3回の練習参加)を経る必要があります(指導内容が他人を傷つける技術を含むため)。この期間を経過した後、入門を希望する方は、以下の手続きに従い、入門申請をしてください。

手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加

各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。

手順2 本入門希望者は、「本入門申請フォーム」より、本入門申請をする

体験入門を含めた仮入門期間経過後、本入門を希望する方は、各科共通の 本入門申請フォーム より、本入門申請をしてください。本入門を認めるかどうかの判断をさせていただきます。

「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」については、こちら にて必ず目を通し、理解したうえで本入門申請をすること。

「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」

本入門申請意思受領後、本入門審査を経て、結果のメールを送信します。本入門許可者には、入門案内のメ―ルを送信しますので、メール文中に記載されている弊門指定の銀行口座に初月指導料を振り込んでください。

※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。

※本入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。

手順3 「入門誓約書」のダウンロード

下のリンクにて「入門誓約書」をダウンロードし、内容を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を印刷し、必要事項を記載の上、本入門後の初回練習時に持参する。

「入門誓約書」のダウンロード

※ダウンロードができない方は、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛にご連絡ください。

手順4 練習会に初参加

上記「入門誓約書」を持参の上、グーグルカレンダー記載の希望各科の練習会に参加する。

※「入門誓約書」を必ず持参すること。持参し忘れ2回目の者には例外なく指導しない。ダウンロードができなかった理由で持参出来なかった者は、必ずそのむねを告げること。

※カレンダーが、参加する科のカレンダーであるかどうかを、しっかりと確認すること。

※各科とも、参加希望日の前日の24時までに、に、参加メール「例文:○○です。○○日参加します」とメールを入れること(場所変更の可能性があるため)。

八卦掌水式門富山本科イメージ