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遊撃八卦双短棒・五型「滑地遊棒」:動作・用法の解説

(このページは、2022年3月12日に更新しました。)

遊撃八卦双短棒の五型「滑地遊棒」の動作解説していきます。

滑地遊棒は、自身が対他人数遊撃戦の身体ターン方法として多用する動作を元に編成したものです。攻撃をやめない前方の敵に対処しながら後方敵へも対処しなければならない場合の緊急時の動作を学ぶ型であります。

徒手の場合、最後は変叉掌や平穿手刀、穿掌で打ったりしますが、双短棒においては基本的に逆袈裟斬りで打つことが多くなります。逆袈裟斬りの方が、次の敵にスムーズに身体を向けていくことができるからです。

後方敵への攻撃は、必ず「逆袈裟斬り」を行う勢いを利用しながら、間髪を入れずに追随して行います。

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遊撃八卦双短棒・五型「滑地遊棒」:動作解説

この技は、前方の敵が攻撃をやめない状況下で後方から敵が迫る来る場合、を想定した緊急時の技です。

実は対多人数戦では、このような「緊急時」のシチュエーションこそ普通であるため、双短棒の典型戦闘スタイルを集めた五型で、頻出型として「滑地遊棒」を採り入れました。

「胸前換棒」「双按穿棒」「双劈幕棒」の基本型は、「回身双棒」を学習するまで、八卦掌でいう「定歩」のように、カチッとした動きで練習する型となっています。しかしこの「滑地遊棒」に関しては、回身双棒の学習を学ぶことを待たずして、多方向への敵を意識した対多人数遊撃戦要素を持った型と意識して練習していきます。

回身双棒を学んで、回身と移動に棒の操作をうまく連動させることができるようになったら、縦横無尽に動き回るように変化させていきます。まさに自由闊達に動きまわる棒が、地面を滑りながら打ち動く遊子のように。

方向転換時には、何からしらの八法技を打ちながら、後方の敵へも何かしらの八法技をくらわす。遊撃八卦双短棒の一つの特徴である、対多人数遊撃戦を専門に学ぶ型です。

型中では、「水平斬り」→「大劈」→「逆袈裟斬り」しながら「撩」、となっていますが、実際にはこの順序にとらわれないのは想像のごとくです。その時の状況に応じて逆袈裟斬り前後の技の組み立ては変わります。

前方と後方の敵を同時に対処する場合の緊急技としては、やはり「逆袈裟斬り」+「○○○」というパターンが最も対応が速くできると考えています。

動画中でも解説していますが、後方敵への(けん制)攻撃は、逆袈裟斬りで振り下ろす勢いを利用しながら行います。つまり動作の初動時期がほぼ同時、ということになります。

遊撃八卦双短棒・五型「滑地遊棒」:用法解説

対多人数遊撃戦における緊急時の逃げ技(エスケープテクニック)であります。

具体的なシチュエーションを挙げますと、前方の敵に打ちかかった瞬間に、間髪を入れず後方から敵が襲ってきた・・・そのようなケースを想定しています。

いじめ等対暴力五型の「翻身拍打」の原型となった型です。動画中では、逆袈裟斬りの後の、後方敵へのけん制攻撃が「撩」となっていますが、「拍」でもいいですし、「穿棒」でも構いません。

大事なことは、逆袈裟斬りをする際の、頭上から体側の斜め下へ振り下ろす勢いを活かして後方へ振り向く勢いを大きくし、大きな打撃力を後方敵へ与えること。

その際、互いの力のベクトル方向が違う方向へと向かっていることを活かし、二つの力のベクトル方向が違うことによる力のねじれから螺旋の意識を発し、それを後方へ放ちながら攻撃するイメージを持つことです。

単純な動作ではありますが、遊撃戦の中でたゆみなく攻撃を加えていく八卦掌においては、当型における力の伝え方はひとつの参考となるでしょう。

弱者生存の護衛護身武術を極めたい方へ~清王朝末期頃の昔日の八卦掌を国内で唯一伝える水野先生の道場「八卦掌水式門」入門方法

1.弱者生存第一の「単換掌の術理」に貫かれた成立当初(清王朝末期頃)のままの八卦掌を国内で唯一追求し指導する、稀代の八卦掌家

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門で八卦掌第7代を掌継させていただいた遠隔地門下生のsと申します(先生の指示で仮称とさせていただきます)。代継弟子の一人として、八卦掌水式門の紹介をしたいと思います。

石川県・遠隔地門下生

八卦掌水式門は、成立当初(清王朝末期頃)の「単換掌の術理(単換掌理)」に貫かれた「生存第一スタイル」の八卦掌を指導する、国内で極めて数の少ない八卦掌伝統門です。

八卦掌第6代の水野先生の伝える八卦掌は、敵前変化攻防の近代スタイル八卦掌が主流となっている現代において、対多人数移動遊撃戦による弱者使用前提撤退戦を貫いた異色の存在となっています。

先生の伝える八卦掌の最大の特徴は、やっぱり、「単換掌の術理(水式門で先生は、「単換掌理」と呼んで指導しています)」に徹している点。

「単換掌理」とは、敵と接触を極力さけ、敵の力とぶつからない方向へ移動しながら対敵対応をする術理です。間合いを取り、逃げることを正当な戦法とし、力がぶつからないため、女性やお子さん・お年を召した方にとって最も現実的な護身術となっています(※よって水式門では、私を含め、女性の修了者さんが多いです)。

単換掌理を理解するには、修行の初期段階に、掌理に熟練した指導者による対面での練習を通して対敵イメージをしっかりと構築することが必要不可欠、だと先生は言います。

「単換掌理系の技は、対人走圏で養った移動による間合い取りと、敵の引きつけ引き込み技術、転身技術とで実行する技。現実的で明確な敵のイメージを持って練習しないと、実戦でとまどうことになる」は先生の口癖ですね。

相手の侵入してくる角度や強度、そして敵動作に対する自分の身体の使い方を、先生の技を受け、または先生に試し打ち(!)をしながら自ら身体を動かして学んでいく必要があります。それは初心者には果たせない役割。水式門では、先生がいつも相手をしてくれるし、新しい技を始動するとき、使い方もしっかりと見せてくれるから、一人の練習の時でも、イメージが残るんです。

よって最初から全く一人で行うことは、リアルな敵のイメージが分からない点から、大変難しいものとなります。この問題は、私がこの場で、先生の指導を受けたほうがといいと強くすすめる理由となっています。

私も遠隔地門下生。先生が富山に来たときは、集中的に相手になってもらいました。石川県という遠くであっても、先生の教え方のおかげで、ブレずにここまで来ることができました。

単換掌理に基づいた弱者生存第一の八卦掌を指導する八卦掌の教室は、全国にほとんどありません(それか、公にしていません)。弱者使用前提がゆえの現実的方法で自分を守る武術に興味がある方。力任せの攻撃にも負けない八卦掌を極めたいと思う方は、水式門の扉を叩いてください。水式門なら確実に、弱気が生き残るための技術を学ぶことができます

2.八卦掌水式門は、入門審査を通った者が門下生となることができる純然たる「伝統門」道場

八卦掌水式門代表・水野の写真
八卦掌水式門代表・水野義人先生

八卦掌水式門は、代表である水野先生が、八卦掌第5代(梁派八卦掌第4代伝人)である師より指導許可を受けて門を開いた、純然たる「伝統門」です。それゆえ、入門資格を満たしているかを判断する入門審査(問いあわせ~体験までの態度を見ての総合判断)を、入門希望者すべての方に例外なく行っております。もちろん私も受けたうえで入りました。

水野先生が指導する八卦掌は、護身術であれど、一部に当然殺傷技法が伝えられ、昔の中国拳法と同じく実戦色が強い八卦掌。誰それ構わず指導することはいたしません。

特に先生は、拳法を始めた動機も真剣。自分を律することができない人間に伝えてしまい、それで人が傷つけられてしまう事態を招くことを、心から心配しています。

よって、以下で掲げてある「入門資格」を満たした人間だと判断した場合にのみ、先生は受け継いだ技法をお伝えしています。「八卦掌の伝統門として、門が負うべき当然の義務と配慮」。これも先生が常に話す口癖ですね。

水式門には『弱者生存の理で貫かれた護衛護身術「八卦掌」を日本全国各所に広め、誰もが、大切な人・自分を守る技術を学ぶことができる環境を創る』という揺るぎない理念があります。

先ほども触れたように、己を律することのできない人間に伝えてしまうことは、技法が濫用され第三者が傷つく事態を招き、理念実現に真っ向から反する結果を生んでしまいます。

水野先生は、門入口を無条件に開放して指導し門を大きくすることより、たとえ審査を設けて応募を敬遠されたとしても、少なからずいる暴力的・非常識な人間に伝わってしまう事態を避けることを重視しています。

ここまで書くと、なかなか入ることのできない難しい道場だと思うかもしれませんが、そんなことはありません。審査はありますが、一般的な常識と礼節、思いやりがあれば、心配する必要は全くありません

指導を受けてみれば分かるのですが、先生はいつも、門下生のことを考え、熱心に指導してくれ、怒鳴ったりもなく、笑顔です。安心してください(無礼な態度や乱暴なふるまいには、ベテラン・初心者関係なく厳しいですが)。

審査を通過した正式門下生には、「誰もが大切な人、自分を守ることができる八卦掌」の全てを、丁寧に、熱心に。真剣に教えてくれます

迷ってるあなた。水式門には、積み重ねるならば、弱者と言われる者でも高みに達することができる技術体系があります。先生の温かく熱心な指導で、「守る」強さを手にしてみませんか。

3.入門手続き

八卦掌水式門の正式門下生となるためには、個別指導科における近代八卦掌コースを除いたすべての科において、仮入門期間(体験入門日から一カ月経過もしくは体験入門を含めた3回の練習参加)を経る必要があります(指導内容が他人を傷つける技術を含むため)。この期間を経過した後、入門を希望する方は、以下の手続きに従い、入門申請をしてください。

手順1 申込フォーム記載申請と体験入門参加

各科とも以下の問い合わせフォームに必要事項を記載のうえ体験入門を申請する。

手順2 本入門希望者は、「本入門申請フォーム」より、本入門申請をする

体験入門を含めた仮入門期間経過後、本入門を希望する方は、各科共通の 本入門申請フォーム より、本入門申請をしてください。本入門を認めるかどうかの判断をさせていただきます。

「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」については、こちら にて必ず目を通し、理解したうえで本入門申請をすること。

「入門資格・入門時誓約事項・入門時特記事項」

本入門申請意思受領後、本入門審査を経て、結果のメールを送信します。本入門許可者には、入門案内のメ―ルを送信しますので、メール文中に記載されている弊門指定の銀行口座に初月指導料を振り込んでください。

※入門許可メール送信後、送信日を含めて14日以内に入金がない場合は、入門の意思がなくなったと判断し、申請はなかったものとさせていただきます。

※本入門が許可されなかった場合についてのクレーム・理由開示要求には、例外なく対応いたしませんのでご了承ください。

手順3 「入門誓約書」のダウンロード

下のリンクにて「入門誓約書」をダウンロードし、内容を確認。誓約書の内容に同意するならば、同書類を印刷し、必要事項を記載の上、本入門後の初回練習時に持参する。

「入門誓約書」のダウンロード

※ダウンロードができない方は、shiroikukmoajisai@gmail.com 宛にご連絡ください。

手順4 練習会に初参加

上記「入門誓約書」を持参の上、グーグルカレンダー記載の希望各科の練習会に参加する。

※「入門誓約書」を必ず持参すること。持参し忘れ2回目の者には例外なく指導しない。ダウンロードができなかった理由で持参出来なかった者は、必ずそのむねを告げること。

※カレンダーが、参加する科のカレンダーであるかどうかを、しっかりと確認すること。

※各科とも、参加希望日の前日の24時までに、に、参加メール「例文:○○です。○○日参加します」とメールを入れること(場所変更の可能性があるため)。

八卦掌水式門富山本科イメージ