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対多人数戦における遊撃戦の優位性

複数の相手と心ならずも戦う場合になった時、「逃げろ」と説くのはわかりますが、逃げられない場合はどうするのか?

逃げられない状況・・・それは、あなたのそばに大切な人が居て、その人が恐怖で固まってしまった場合。もう戦うしかありません。

そんなこと滅多にないこと・・・。守ることができなかったら、こちらがどれだけ落ち度がなくても、自分と大切な人は、理不尽な相手に、暴力で蹂躙される。

むごい現実が少しでも食い止められるように、最悪の状況(相手が多人数の場合で襲われた場合)の時に以下に戦うか、遊撃戦の可能性と方法を示したいと思います。

対多人数遊撃戦八卦掌独特の戦い方

相手が複数の場合、一人の人間ごとにじっくりと向き合って戦っていたのでは、当然に太刀打ちできません。

対多人数の場合、多くの護身術は「逃げろ」と説きますが、逃げられない場合もあります。そこで今日は、対多人数の場合の戦い方について、書いていきましょう。

最初に言っておきますが、複数の人間との戦いは、極めて不利です。不利なので、まず最初に、何かしらの道具を探します。しかし、日ごろ練習していない道具を使ってもあまり効果はありません。慣れない武器の操作が、身体の動きを大きく制限するからです。

日ごろ練習していない道具でも有効な場合とは、相手が刃物武器を持っている場合です。道具をもって相手との距離をとり続け、隙あらば激しく突き、それでだめなら、また距離をとって様子をうかがう、という戦い方をすると生き残ることができる可能性が高まります。

※長すぎる武器だと、手返しよく防御できない。短すぎると、刃物が身体に当たる。よって120センチくらいの棒が初心者には一番扱いやすい。または、買い物かご・輸送用パレットも有効。

対多人数の素手同士の戦いで、最も勝機を増やす可能性のある戦い方とは、「遊撃戦」です。動き回ることです。

よく、さばいた相手を別の相手に向けて押し当ててしのぐ、という解説があります。もちろん、それが決まれば大変有効ですが、そのようなことは、対多人数想定の模擬練習でもなかなかできるものではありません。すべての相手は常に動いているのです。そしてあなたをねじ伏せようと迫ってきているのです。

そのような場合に、他の人めがけて吹っ飛ばす高度な大技などしている暇がありません。

想定練習で、対多人数戦をほとんど練習したことがない初心者がいました。彼は遊撃戦はしてませんでしたが、その場で常に動き続け、四方八方から来る敵の攻撃をしばらくかわし続けていました。その時私は襲う側だったのですが、初心者にもかかわらず大変攻撃しにくく、他の襲う側の門下生との衝突することもあり、攻撃を当てることはあれど全く効かず、彼は時間をしのぎ切りました。

この体験は、私の遊撃戦有効説の考え方を強固にしました。遊撃戦をしていれば、攻撃をくらっても、痛打とはならない。遊撃戦は、その場にとどまることはない線の軌道の攻撃であり、とどまって小刻みに動く面の防御よりも的が一層絞りにくく、防御の面で優れている。

その発想のもとに散手をしてみると、らせんの勁とも相まって、相手の攻撃はほとんど当たらず、逆に相手は変則攻撃の動きに反応できず、そこで態勢を崩し、攻撃をくらいやすい状態に陥ったのです。

機会を見て、より詳しく説明しますが、遊撃戦を展開するうえで基本的で最も大事なことは、一つの場所に一瞬でもとどまらないことです。

それは、敵の眼前で攻防を長くしないこと。相手に近づくときに、相手の攻撃を受けようと、脚や手をとどめ、受け止めようとしないことです。とりあえず手を出す。相手を大きく見て、蹴りしてきたと思ったら、タイミングが合わなくても足を出します。そして足を出した直後に、当たらなくてもいいので、最初の攻撃の手を相手に伸ばすことです。

上の動画を見てください。支柱が相手だと仮定した、対多人数戦における通り抜け打ちの練習です。

相手の前で演者は、とどまっていません。とにかく足を出してプレッシャーを与えています。

そして打った後も、すばやく打った場所から離脱し、次への備えをしています。

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