Nゲージ800×550小型レイアウト製作記~駅のホームの自作
駅のホームの建設計画と、イメージ作業
建設計画を立て、紙の切り抜きで建設計画の可視化する
外周線路内への引き込み線と、外周直線部分にまたがる駅のプラットホームを作成します。狭いレイアウトですので、駅のホーム面積に必要以上のスペースをとられないように工夫しました。
引き込み線と外周線に渡るプラットホームを作成することで、ローカル線を走る普通列車から、本線を走る特急列車への乗り換えの場面を再現できると考えたからです。
特急や急行も停車する割と大きな駅を想定しているため、駅舎も大きめとしたかったのですが、駅前周辺のスペースが限られているため、それはあきらめました。写真では、Tomix製の映画館を改良したストラクチャーを置いていますが、もっと小さめの建物にする予定です。
外周の直径が長いわけではないので、外周直線部分のホームの長さは短めです。しかし二つの路線にまたがることで、ホームの全体の長さを確保でき、結果として大きな駅とすることができました。
市販品を使って実際に駅のホームを自作(直線部分)
「TOMIX:島式ホームセット ローカル型」の加工
市販品(TOMIX:島式ホームセット ローカル型)を、当駅の素材とします。
当計画のような、変化に富んだ形状のホームは、木で作成するのもいいのですが、今回は手元に島式ホームセットがあったために、それを有効活用します。当製品を利用するメリットとしては、付属の建物やホームの屋根があることでしょう。
市販品はそのほとんどがプラスチック製品であるため、カッターナイフで容易に自分のイメージ通りに加工できます。
外周線の直線部分の長さに対し、島式ホームの直線部分は長すぎるために、カッターナイフで長さを詰めます。
直線部分目いっぱいまでホーム直線部分をとってしまうと、当然ながら列車の内側にホームの角が当たってしまうため、かなり手前にて、直線部分の端を設定しておきます。
この作業においては、車両長の長い製品(例えば、ブルートレインの客車など)を実際に手で転がして走らせて、車両の内側が当たらないでホームが設定できる範囲を特定しておきます。
引き込み線ホームと本線ホームの連絡路(駅舎前のメインホーム部分)の作成
駅舎をくぐって、乗客が最初に足を踏み入れるホームの部分を作成します。
この部分は、多くの観光地の駅において「2番線・○○方面」「1番線・△△方面」という案内表示板や旅館の宣伝看板にあふれ、旅情を感じるスポットです。なるべく多くの人が行き交うことができるよう、広く面積をとりたいと考えています。
広く面積をとるためには、なるべくホーム幅の広い市販品を使います。
当然、このような変則的なホームの形をした市販品などはありませんので、「TOMIX:島式ホームセット ローカル型」の余った部分を加工してメイン部分を作成していきます。
レイアウトのイメージを膨らませる際に利用した、映画館を加工した駅舎を置いて、どのくらい直線部分をとるかを考えました。
この大きい駅舎もすっぽりと並べられるくらいの長さと幅を持ったメイン部分ホームができたと思います。形もしっかりと決まったので、木工ボンドで土台に固定します。
市販品を使って実際に駅のホームを自作(カーブ部分)
「TOMIX:島式ホームセット ローカル型」の余った部分をカーブ状にカットする
引き込み線ホームの幅もなるべく大きくとりたいため、引き続き「TOMIX:島式ホームセット ローカル型」を加工していきます。
紙を利用して形をとり、それをホームに乗せて線を引きます。
カットした後です。横の部分が当然のごとく空洞となってしまいました。この部分をふさぎたいと思います。
ふさぐ方法は複数あります。粘土を利用してふさぐ方法、木材をカットしてふさぐ方法などです。しかし同じ色に塗る作業も手間ですので、ホームセットの余った部分を利用して、空洞をふさぐことにしました。
この部分はカーブであるため、一つの部品で穴をふさぐのは不自然となります。ここでは、3つのパーツに分けて、ふさぐことにしました。