はじめに|警備員護衛術科とは~自信に満ちた声掛けにより、利用者に安心感を与え施設を守るための指導科
警備員は、職務上、施設内で不審な行動をとる人間に声掛けをする必要があります。また、暗闇を照らし、その中で今行われようとしている違法行為・施設利用逸脱行為を防ぐ必要があります。
その行為は、時に危険を伴うもの。身を守る技術を知らないと、恐怖により、きぜんとした態度をとることができないばかりか、声掛けすら避ける事態となり職務を全うできません。
いざという時に、自分・利用者を守るための護衛術を習得しておけば、自信をもって毅然と声掛けができ、顧客や施設利用者に安心感を与え、信頼を得ることができます。
八卦掌水式館で指導する武術「転掌」は、中国清王朝時代、清朝王族を命をかけて守った純然たる護衛官武術であり、その技術は現在でもしっかり通用します。
八卦掌水式館・館長の水野は、中国四大門派・八卦掌と、八卦掌の原型となった「転掌」の正当伝承者。 水野自身も、八卦掌習得で得た自信を元に、国内外において警備保安職として、集会行為者に毅然と接し続け集会行為を減らし施設の安全に寄与し、野生動物(イノシシ・罹患し狂暴化した野犬)・不審者の襲撃から身を守った実績があります。
警備員護衛術科では、実務・実戦経験豊富な代表・水野の経験を元に、警備職に就く警備員が、職務範囲を守りつつ、かつ、いざという時に身を守ることができるための、身法重視の護衛術を指導しています。特殊警棒や護身グッズを所持できない日本の警備員に、特殊警棒の指導をしても現実的ではないからです。あくまで、磨いた身法で護衛を果たすことが大事です。
個人・団体での利用が可能です(団体の場合・定員8名まで)。
申し込みはこちら のフォームより
「警備員護衛術科」で指導する技術とは
警備員護衛術科では、以下のふたつの技術を指導します。
警備員は、明日にでも「その時」が来る可能性のある職種です。必要最低限の技術を一通り学び、かつそれを徹底的に繰り返し、有事に身体が動く状態を一日でも早く仕上げておく必要があります。
これは、警備員護衛術科で指導する護衛官武術「転掌」も同じでした。清朝後宮の宦官(かんがん)・女官・宮女などの非力な一般人が、すぐにでも王族を護衛し得る技術を得るために作られた経緯があります。警備員指導科では、「転掌」の指導上の伝統的工夫をしっかりと受け継ぎ、指導しています。
※「危険を事前に察知し、避ける」護身術がもてはやされていますが、そのような書籍はたくさんあるため、自習してください。また、警備員は、危険に対し一般人と少し違った事前準備を必要とします。そのような対処法は、警備会社によって違うため、各社にて指導願います。当科では、襲撃者が実際に襲撃してきた時の対処身法に絞っています。
警備員が護衛するためのバックグランド(土台)技術~「その場に居着かず、襲撃者と距離をとる技術」
警備員といえど、その装備品は厳しく制限されています。
およそ商業施設・工場施設などの第一号業務従事警備員は、特殊警棒等の携帯は、警備業法で禁止されています。よって、いざという時は、ほぼ徒手で、その身を守る必要があります。
徒手で身を守る以上、何より重要なのが、「その場に居着かず、暴漢と距離をとる技術」となります。
護身術動画で、華麗に素手でナイフをさばき、襲撃者を武装解除させる動画がたくさん見受けられます。あれは一部のエキスパートのみの対処法です。多くの警備員は、練習も経験も不足しており、かつ恐怖でナイフを手でさばくことはできません。向き合った瞬間、振り回し攻撃や刺突攻撃の犠牲となります。
日本において最も脅威な、ナイフなどの刃物を使用した攻撃から身を守るには、襲撃者から距離を保ちながら、かわし続ける技術です。かわし続ける中で、身の回りのものを振り回すなどの対処法で、警察が来るのを待ちます。
警備員が護衛するための発展(応用)技術~「撤退戦の中で身の周りの物を振り回して、相手をけん制防御する技術」
暴漢がナイフなどの刃物を振り回す事態に身を守る技術として、身の周りの物を振り回して、相手をけん制防御する技術が挙げられます。
攻防方法は、撤退戦(敵の前進に抗せず、敵の接近に対し後ろに下がりながら攻撃をする戦い方)を貫きます。これは、護衛の観点、そして法令上の観点から必要な戦い方となります。
撤退戦を貫くことによって生じる生存の可能性
敵の攻撃を正面切って受ける対敵法、敵に積極的に攻撃する対敵法では、ナイフなどを所持している襲撃者の攻撃を、ほぼ十中八九受けることになります。これは試合ではありません。少しでも斬られたら、そしてそれが太い血管を斬られたならば、わずか2分足らずで動くことができなくなり命に関わるのです。このような危険を伴う対処法を、警備員はしてはいけません。
警備員には、拳銃などの強力な武器もなく、職権もないのです。身体移動で距離を保ち、道具を使う身法を養い、すぐ手にすることができるもので対抗する。実は、取り出しと伸出の練習をしてなければ、特殊警棒すら、いざという時には役に立たないのです。
襲撃者の突然の攻撃に瞬時に距離をおいて対処する護衛法で対抗すれば、一瞬のうちに向かってる襲撃者の攻撃をとりあえず避けることができる可能性を生み、かつ生存の可能性も生じることになります。
撤退戦を貫くことで、積極攻撃を避け、過剰防衛となりにくい
撤退戦の技術を磨き貫いておけば、過剰防衛を防ぐことができます。
襲撃者や施設利用逸脱者の思わぬ攻撃に対し、積極的に前に出て武術スキルで相手の攻撃することは、ともすれば過剰防衛とへとつながってしまいます。警備員には、警戒棒で殴打する場所にも制限があるくらい、過剰防衛に厳しい制約が伴っています。
撤退戦を貫き、それでも襲撃してくる襲撃者に身の回りのもので応戦するならば、「致し方のない対応」として正当防衛が認められやすくなります。
「警備員護衛術科」で指導する技術~具体例
暴漢が素手の場合、「闘牛士」のごとく入り身で交わし逃げ続け、必要に応じて突き飛ばす
「闘牛士」が突進してくる牛を避けるのを見たことがあるでしょうか。
手を用いて暴漢から身を守るために習得する技術は、暴漢が突進してきてまさに接触する直前、自身は身体を入れ、相手の逆をつき、身を交わす一連の身体技術となります。
手を用いて護身する際も、暴漢のパンチや蹴りを、空手のように、技で受けることをしません。これら技で暴漢の攻撃を受ける技術は、大変な練習量を必要とします。
武術を志しているわけでもない警備員に、そのような、習得するのに膨大な時間を要する技術を習得させるのは現実的ではありません。
暴漢が刃物等を持っている場合、帽子・服・傘などの身の周りの物を振り回し、刃物との接触を避ける
暴漢が手に刃物を持って振り回しているような最悪の場合、身体を入れ身を交わす方法だけでは、いずれ接近され斬られてしまいます。
このような最悪の場合、少しでも生還率を高めるために、暴漢の斬撃を防ぐために、身の周りの物を手に持ち、振り回して刃先が我の身体に触れることを防ぎます。
上記の通り、ほとんどの警備員は、護身警棒を持つことが許されていません。よって、制帽・反射材ベスト・懐中電灯・外套ウェアなどを振り回して、刃物を持つ手を打ち付け、身を防ぐのです。
この動作は、斜め後方へスライドしながら行うことで、一層の生還率を高めます。
手を振り回しながら身を防ぐ技法は、弱者使用前提だった護衛術「転掌」の最も得意とする技法です。転掌における武器術の基本は、棒を身体に追随させ去り斬り・後ろ斬りをすることで、身をかわして守り下がりながら攻撃すること。
敵に背を向けないで転身する技法(内転翻身後退スライド)と、敵に一瞬背を向けて翻って身を守る技法(外転翻身後退スライド)を駆使し、身の回りのモノ・道具(特に衣類・カバンなど)を振り回す際に、それらを自分の移動に少し遅らせ後続させながら去り打ちをすることで、生存のための行動を採ることができます。
「警備員護身術指導コース」の時間と日にち
あくまで個別指導の形態を採らせていただきます。指導時間は、13時~15時となります。
場所は、屋外・屋内のいずれかで構いません。しかし移動遊撃戦を指導するため、一定の広さを確保した場所をお取りください。施設での指導を希望の方は、各自で予約などで確保していただき、申込みの際にご報告ください。指導員がそちらに出向きます。
申込みは、一週間前までに行ってください。なお、先行予約がある場合など、ご希望に添えないこともありますのでご了承ください。
申し込みはこちら のフォームより
「警備員護身術指導コース」の学習内容
相手の攻撃をかわし続けることが基本となります。必要に応じて、相手を突き飛ばす技術を入れます。以下の技術を、個人受講の場合は4回、法人・事業所名義受講の場合5回(最終日に復習)に分けて指導いたします。
基本は、逆上し迫ってくる相手から離れつつ対応することです。離れながら注意を促し、突進してきたら身体(肩)を入れて交わします。
これらの対応は、「注意をしながら逃げている」ように見え、かつ突き飛ばしても「突進してきた相手をやむを得ず突き放した」ように見えます。このように見えることで、事後、当該警備員が過剰防衛や傷害罪などで刑事責任を負ってしまう可能性を下げることができます。
具体的な習得技術は、以下の内容となります。
- つま先着地意識で歩く練習(その場に居着かないための技術)
- 斜め後方スライドの練習(襲撃者の突進から我が身を移動させ避ける技術)
- 身体を入れ襲撃者の突進軌道をかすめるための技術(転掌における「入り身」技術)
- 基礎身法:襲撃者に背を向けないで進行方向を変える技術・襲撃者に一瞬背を向けて向きを変える技術
- モノ(棒・服)を振り回すための基礎身法:身体の移動に追随させて振り回す技術
「警備員護身術指導コース」の料金体系
指導料金
以下の金額を、希望講習日の3日前の24時までに下記指定口座にお振込みください。振込が確認できない場合、例外なく、キャンセルしたものと扱います。
個人による受講の場合:全4回 17,600円(税込)※一回あたり 4,400円
警備会社名義による受講の場合:全5回 176,000円(税込)※一回あたり35,200円
申込みの際は、必ず キャンセルポリシー をご確認のうえ、予約締切日時・個別指導代金締切日を守って以下の口座のいずれかに指導代金をお支払いください(振込手数料は、申込者様でご負担ください)。グループ学習希望の際は、フォームに申込をした方の名にて、お振込みください。
【八卦掌水式館 指定口座1】
- 銀行名 :三菱UFJ銀行
- 支店名 :知立(ちりゅう)支店 店番号 412
- 預金種別 :普通口座
- 口座番号 :1213489
- 口座名義人:ミズノ ヨシト
【八卦掌水式館 指定口座2】
- 銀行名 :金沢信用金庫
- 支店名 :安原支店 店番号 043
- 預金種別 :普通口座
- 口座番号 :1071584
- 口座名義人:ミズノ ヨシト
指導料金のお支払期限
指導料金お支払期限:初日指導日の3日前の22時
指導代金支払締切日である希望講習日の3日前の22時までに振込が確認できない場合、本申込みはなかったものとして取り扱わせていただきます。
※申込みの際は、必ず キャンセルポリシー をご確認ください。
※キャンセルは、こちらのキャンセルフォームよりお済ませください。
キャンセルポリシー
キャンセルは、指導日2日前の22時までにこちらのキャンセルフォームよりお済ませください。
お振込みいただいた申込み金額を申込者様ご指定口座に返金いたします。その際の振込手数料は、申込者様でご負担願います。
2日前の22時までのキャンセルがあった場合
キャンセル料は発生いたしませんので、お振込みいただいた金額を全額返金させていただきます。※その際の振込手数料は、申込者様でご負担願います。
2日前の22時より以降のキャンセルの場合
指導料(税込金額)の50%を返金します。その分を差し引き、残金を返金いたします。※その際の振込手数料は、申込者様でご負担願います。
※やむを得ない事情の場合は、キャンセル料は発生しませんので「shiroikukmoajisai@gmail.com」までただちにご連絡ください。※その際の振込手数料は、申込者様でご負担願います
【参考例・やむを得ない場合】
- 水式門の責に帰すべき事由による開催不可の場合
- ご家族の緊急に関わる用事
- コロナウィルス感染が疑われる急な発熱
- 天災事変その他やむを得ない事由
無断キャンセルの場合
無断キャンセルの場合(予約時間開始以後になされたキャンセルも含む)、お振込みいただいた金額全額がキャンセル料となり、一切の返金をいたしません。なお、無断キャンセルした方の次回以降の申込みは受け付けませんのでご了承ください。
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