トップページ > 年金生活でも優雅に旅する術 > 車中泊で旅する~メリットとデメリット

車中泊で旅する~メリットとデメリット

車中泊の一コマ

近年一大ブームの車中泊旅行。

もちろん、そのブームは静かなものであっても、書店に行けば車中泊専門の本が出版されている等、ブームの到来をしっかりと感じることができます。

しかし車を宿泊場所とするには、それなりの経験と覚悟が必要となります。

このページでは私の経験をもとに、車中泊が持つメリットとデメリットを紹介します。そのうえで、デメリットを解消するためのちょっとしたコツを紹介しましょう。

車中泊は、方法さえ間違わなければ、底抜けの自由を手に入れられ、「旅行」ではなく「旅」をしている気分を存分に味わえます。ワイルドさを味わえ、冒険心すら感じます。そして、もっと遠くへ・・・という、旅本来が持つ原始的な魅力を味わえるのです。

皆さんがこのページをみて、車中泊を選択肢に入れるきっかけとなってくれると嬉しいですね。

車中泊のメリット

 近年車中泊が大人気です。しかし人気だと叫ばれる前から、車中泊をして旅をしていた人はたくさんいました。

 私自身、車を手に入れたころは、もっぱらビジネスホテルにも泊まらず、ひたすら車内を宿としていました。そして様々な車中泊地でも、多くの車中泊の達人をみかけました。

 会社を退職して、古いワンボックスカーを自分なりに改造して夫婦で旅に出ている人が多かった気がします。定年を迎えた後は、自由な時間と年金という収入があるため、車中泊のようなさすらいの旅をするにはもってこいなのかもしれません。

 現在は、書店に多くの『車中泊ノウハウ本』が出回っているくらいです。なぜこんなに人気なのだろう?人を引き付けるメリットを、自分の経験をもとに以下に挙げてみました。

  • 宿のチェックイン・チェックアウトに縛られることがない
  • 宿代を節約することができる
  • 安全性と利便性、そして旅情を兼ね揃えた車中泊地が増えた

宿のチェックイン・チェックアウトに縛られることがない

 私が車中泊をするうえで最もメリットだと感じている点です。旅に出た時くらい、他人が設定した時間(チェックイン・チェックアウト)に縛られたくないですから。

 時間的な制約だけではありません。旅先を積極的に探索する時間と気力も無くすことになります。

 一般的に旅館のチェックイン時間は夕方4時。宿代が高いので、多くの人は4時には旅館に入ってしまいます。一回入ってしまうと、もう一度町を探索することはほぼなくなるでしょう。旅先での道の経験を味わう機会を減らすことになります。特に初めて訪れた場所では、特にもったいなさを感じます。

 車中泊であれば、極端なことを言えば、寝る直前まで、そして寝ている間も、未知の地での冒険心を味わうことができます。それは何ものにも縛られることがない自由な状態だから可能なのです。

宿代を節約することができる

 宿に泊まることはとても魅力的です。日常では味わうことができない広い部屋。そして豪華な料理。足を伸ばして入ることができる大きい風呂。これらの贅沢な空間を手にすることができるのですから。

 しかしそれだけの贅沢を味わうとすると、必然的にお金がかかるのです。温泉旅館に泊まると、安くても一泊二日で1万円以上。中には「湯快リゾート」のような1万円を切る旅館もありますが(◇土日も安く泊まることが出来る旅館グループ・「湯快リゾート」で優雅に旅する参照)。

 車中泊を利用すれば、その宿代が浮くことになります。夫婦で行くならば、最低2万円は節約できることになります。これは月々の生活費が苦しい場合でも、旅に出るチャンスをたくさん生んでくれます。食事も一日目は自宅で作っていく、水はタンクに入れておく、などの準備をすれば、飲食代すら抑えることができます。

 お金に余裕が無くて贅沢旅行はできずとも、旅に出て色んな場所で感動できる。それは最大のメリットかもしれませんね。

安全性と利便性、そして旅情を兼ね揃えた車中泊地が増えた

 以前の車中泊では、車を停める場所に多くの苦労をしました。しかし今は車中泊にやや適した場所もあります。「道の駅」や「パーキングエリア」です( 車中泊で旅する~車中泊に適した場所とは? 参照)。

 これらの場所では車中泊をしている人もちらほらいて、精神的に気が楽です。またトイレも常に利用でき、女性にも安心です。

 全国SA・PA道の駅ガイド'13 (昭文社ムック)

 そして何より、道の駅は旅情あふれる場所に立っている場合が多い。その空間だけは、何かしら日常と違った雰囲気をかもし出しています。

 もっとも、これらの場所でも、車中泊をすることに適さない場所もあります。判断基準としては、真っ暗で誰もいないような場所は、警戒した方がいいでしょう。「道の駅だから安心だ」と手放しで身を任せる時代は、終わったのです。

 しかし、道の駅・パーキングエリアは全国に万遍なく存在します。気軽で便利、かつ旅の雰囲気あふれる場所で休息できるのは、車中泊ならではですね。

車中泊のデメリットと簡単な克服法

車中泊のデメリット

 車中泊の特徴をデメリットととらえてしまうなら、なかなか車中泊自体ができなくなってしまうでしょう。デメリットと思われる部分をうまく工夫していくのも、また車中泊の醍醐味ですから。

 でもあえてデメリットを挙げておきましょう。

  • 布団の上で寝るわけではないため、疲れが取れない場合がある
  • 据え膳の豪華料理はない
  • 車中泊グッズを買うのに、最初に少しお金がかかる

 これらの欠点は、車中泊の回数を重ねることによる経験値アップで克服されていきます。これらの欠点は、いずれ「慣れ」や「マニアック化」に伴って快感へと変わっていくのです。なぜなら、自分なりのスタイルが確立されるのですから。この3つの欠点について、私なりに納得し超越した考え方を書いていきましょう。

車中泊のデメリット克服法

「布団の上で寝るわけではないため、疲れが取れない場合がある」の克服法

 車中で寝る快適性は、どう転んでも旅館の布団の上で寝る快適性に劣ります。それは致し方ありません。

 でも私は「自分の車でも工夫次第である程度は克服できる」と思いました。私が当時乗っていた車は小型クロスカントリー4WD車でした。当然工夫だけでは克服できず、車中泊グッズへの投資も必要でした。車中泊に行っては寝にくくて失敗し、また試行錯誤して、また失敗し・・・いろいろな自分なりの快適性を見出しました。

 自分にとって快適に寝られる環境とは、暑くないこと・虫がいないこと・寝返りが打てるくらいの広さがあること・寝る面がフラットであること・安心して寝られる宿泊地であること、の五つでした。これらを一つ一つ解決することで、寝る時の欠点をクリアしていったのです。その解決過程は、戦略的で実に面白かったです。

「据え膳の豪華料理はない」の克服法

 据え膳の豪華料理はなくとも、その土地の特産品の飲食店に行って夕食代わりにしてしまう、という手もあります。

 なかなかその土地の名産を出している店は分かりにくいかもしれません。でも現地に行けばなんとなく分かるものです。そういった行き当たりばったりの計画も、またさすらいの車中泊旅ならではでしょうね。

 今は携帯電話のインターネットを使っての特産物調べも可能です。事前に下調べをする手間も省け、その時の状況に応じて食べたいものを食べることができる・・・なんとも自由ですね。

「車中泊グッズを買うのに、最初に少しお金がかかる」の克服法

 趣味や旅・娯楽の道具を買うのは楽しいものです。車中泊にかかる出費も、そのように考えれば張り合いがあるのではないでしょうか?

 車中泊に必要なグッズは、高価なものとは限りません。また、日常生活に流用できるものもあります。日常で使っているものが意外と使用できたりします。押入れの中に入っていたあんなモノ、こんなモノも役に立つかもしれないのです。

 工夫は新たな発想を生み、今まで眠っていたモノの才能を引き起こす。車中泊というワイルドで思慮に富んだ旅がそのきっかけを産むのです。

このカテゴリーの記事一覧