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カンフーの練習に集中できる「練習場所」あれこれ

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カンフー愛好家にとって、練習場所を確保することは、意外と重大な問題なのです。

カンフーの認知度はカンフー映画の影響で高くても練習方法までは周知されておらず、練習方法の珍しさから、通行人等の好奇の目にさらされ、練習に集中できません。よって、練習場所を確保するのは大変な気遣いを要します。

カンフーの練習は、毎日行うのが基本であるため、毎日練習場所を確保するのは至難の業です。練習に要する場所面積は少しでいいのですが、人があまり通らないような場所を毎日確保するのが非常に大変なのです。

当ページでは、管理人の長年の練習経験から、どのような場所が練習場所として望ましいか、について皆さんに紹介していきたいと思います。また、新規の場所の探し方もアドバイスしていきます。

皆さんの練習場所確保の心配と苦労を少しでも解消できたらうれしいですね。

カンフーの練習場所・・「どこでもOK!」といかない理由

 カンフーの認知度は、日本では高いと思います。しかし認知度が高いことは、練習がどこでも可能なことにつながりません。むしろ、カンフーの認知度を高めたカンフー映画の影響もあって、多くの人から色物を見るように見られることがあります。

 カンフーの練習が、どこでも気軽にできない理由を、私の経験から少し述べてみましょう。

カンフーの動作は非日常的でアクロバティックゆえ、人の好奇の目にさらされる

 カンフーの動作は、私たちの日常生活中でほぼ目にすることができない動作の連続です。その動作は、敵を制圧することから生まれた動作であるため、私たちの日常に存在しないのは当然です。

 公園等で運動している人達の動作は、走る・跳ぶ・ボールを蹴るなどの、おなじみの動作がメインですが、カンフーの動作は全く違います。激しく跳んだり、ある方向にパンチをしたと思ったら、全く違う方向に向きを変えて蹴り、体当たり、肘打ちをしたりします。

 カンフーをしていない人にとっては、このような動作は大変珍しいのですね。カンフー映画でしか見たことがないので、思わず見てしまうのです。

 人が多い公園で、たった一人で練習する場合は、不特定多数の視線を受けることは必至です。その視線に耐えながら練習することは、心臓に毛でも生えてない限り難しいでしょう。そもそも、練習に集中できません。

 よって、公園で練習する場合は、時間帯を早朝や夜にずらす必要に迫られます。もしくは、人のいない場所で練習する必要性に迫られるのです。

カンフーの基本の反復練習が、傍目に何をしてるか不明で、不審がられることがある

 カンフーの練習には、各門派ごとに存在する基本動作をひたすら繰り返す、というものが必ずと言っていいほどあります。

 その基本動作が、「突き」・「蹴り」のような、はたから見ていてわかりやすいものであればまだいいのです(それでも不審がられることがある)。しかしある門派には、ひたすら歩く・ひたすら立つ・ひたすら腕を振る、といったものも存在しており、そのような動作を長時間繰り返していると、一般の人には何をしているのか判断できず、怪しく見えてしまうです。

 私の練習している「八卦掌」には、円周上をひたすら歩く「走圏(そうけん)」という基本練習があり、横から見ていると、とてもカンフーの練習をしているようには見えません。心意六合拳には、中腰でひたすら鶏のように歩く練習「鶏行歩(けいこうほ)」があり、これもまた、カンフーの練習には見えません。意拳には、特定の姿勢で立ち続ける「站椿(たんとう)」があり、はたから見るとただ立っているだけにしか見えません。

道具を使った練習では、警察や施設管理者に注意されることがある

 カンフーには、道具を使った練習がたくさんあります。刀・槍・剣など・・・。これらのものを公園でやろうものなら、早速管理人が飛んでくるでしょう。

 中には、模造刀なんかを振る人もいますが、こちらの行為は、即座に警察が来て職務質問されてしまうでしょう。一般の人には、模造刀は本物の刀にしか見えません。見ている人に恐怖心を与えるのは間違いなく、即座に通報されてしまいます。

 中国や台湾では、このような道具を振って練習するのも一般的ですが、日本では考えられません。日本の武道は、ほとんどが室内で練習します。素手の練習ですら公園で練習する習慣はありません。日本人は、公園で武術の練習する人間を見慣れてないのです。

カンフーの練習場所としてふさわしい条件と具体的候補地

カンフーの練習場所として成り立つための条件とは?

 カンフーの練習場所として使える場所は、下の条件を満たしていることが望ましいでしょう。

  • 人の往来が少ない場所
  • 学生集団が滅多に来ない場所
  • 車が通らない場所
  • 地面が土や芝生である場所
  • やぶ蚊の少ない場所
  • 不良のたまり場でない場所

 ここで挙げた条件は、私や先生・先輩方の修行経験の中での苦い体験がもとになっています。それぞれの条件が挙げられる理由を述べていきましょう。皆さんの練習場所選定の参考となれば幸いです。

人の往来が少ない場所

 練習場所として最も基本的な条件が、人の往来が少ない場所、という条件です。

 「人が全く来ない場所」というのは、山奥や無人島にでも行かないと不可能です。しかし人の往来が少ない場所であれば、探してみればいくつか見つかります。

 地元の人が散歩等で通り過ぎる程度の場所であれば、条件はクリアでしょう。ただ最初はそれでも珍しがられ、幾日が練習していると「何してるの?」なんて興味本位で声をかけられることもあるので、その時は誠実に余すところなく、拳法の練習をしていることを伝えておきましょう。できれば「お手数でなければ、ご近所のみなさんにも、アナウンスしておいてください」なんて言えると、最高ですね。

学生集団が滅多に来ない場所

 学生の通学路や、学生が大挙して訪れる可能性のある場所は、避けておいた方が無難です。練習をしていて、最も不快に感じる出来事で一番多い原因が、「集団の学生からの嘲笑・暴言」だからです。特に中学生・高校生の嘲笑行為は悪質で、こちらが叱っても聞く耳などもちません。

 大きな運動競技施設のある公園周辺の道路では、学生が集団で訪れることもあり、そのような時に一人で練習していると、十中八九嘲笑の対象にされてしまいます。

 部活動のために集団で移動している学生であっても、彼ら彼女らにスポーツマンシップを期待することは止めておきましょう。「一部の心無い学生のために」という意見もありますが、傍らを通り過ぎる学生集団のほぼ全部が、嘲笑や暴言を吐いて通り過ぎていく現実を鑑みると、「一部」の学生が行っているのではないのです。「学生の集団とは、人と少しでも変わったことをしている人間を見ると、集団心理で気持ちが大きくなり配慮を忘れ、他人に不快な言動をせずにはいられない精神的に未成熟な集団」と割り切って、極力避けた方がいいと思います。

車が通らない場所

 車が頻繁に行き来する場所は、安全性の観点から、当然に練習場所としてふさわしくありません。

 しかし、道幅が広くて、かつ車の往来が滅多にないような場所は、練習場所として成り立つことがあります。車を停め、その前後で練習をすれば、立派な練習場所となるでしょう。しかし、車には十分気を付け、通行の妨げにならないように注意してください(下図参照)。

『道幅が広くて、かつ車の往来が滅多にないような場所で練習する方法』の画像

地面が土や芝生である場所

『地面が土や芝生である場所』の画像

 太極拳の練習にしろその他の拳法の練習にしろ、地面がアスファルトやコンクリートのような固い場所では、身体にかかる負担が大きくなります。

 以前ある拳法漫画の影響で、震脚(しんきゃく。地面を激しく踏みつける動作)が流行っていたようですが、そのような動作をコンクリートの上で行おうものならば、早晩ヒザなどを痛めてしまうでしょう。このような練功法がある拳法に取り組んでいる方は、要注意です。

 様々な地面において練習し、どの地面においても普段の動作ができることが望ましいでしょう。私も、普段は土の上で練習し、雨や仕事の都合で場所を変えなければならない場合は、都合のいい場所の地面で練習しています。

やぶ蚊の少ない場所

『不良少年(青年)のたまり場』の画像

 公園・草がたくさん生えている場所・普段人がよく居る場所には、暖かくなるとやぶ蚊が発生します。站椿(たんとう)のような、ほぼ動きのない練習をする場合は、このような場所では集中できません。

 実はこのやぶ蚊問題は、切実なのです。夏になると、虫よけスプレーを用意しないといけません。私は、やぶ蚊の少ない場所で、水で薄めたハッカ油(左写真)を肌にスプレーしまくって防虫対策をしています。

不良少年(青年)のたまり場でない場所

『不良少年(青年)のたまり場』の画像

 練習場所として、不良少年(青年)のたまり場は最悪です。中国拳法のような、練習が一風変わったものには、確実に何らかのアクションを起こしてきます。

 私自身、不良少年らに絡まれた経験は数多くあります。ガンを飛ばされ(にらまれ)、応戦してにらみ合った経験も入れると、数えきれないくらいです。

 そのような輩には、近づかない方が一番いいです。よく、不良あたりを拳法でやっつけるシーンが、映画やドラマでカッコよく描かれますが、このような輩を拳法で倒したとしても、何らのメリットもありません。

 彼らの溜まりそうな場所は、夜の公園や、管理されていない公園などです。基本的に彼らは、人の全く来ない場所には滅多に来ません。自分の無軌道な行為(それをこいつらは誇りに思っている)を不特定多数の人に見せつけ目立ちたいと思っている連中ゆえに、人の来ない場所では目立つことができないからです。

 彼らが来るような場所は、ゴミが多く、スプレーかなんかで描かれた意味不明なアルファベット系の落書きがあります。そのような場所では、夜決して練習しない方がいいでしょう。

カンフーの練習場所・・・具体的な候補地

河川敷

 キング・オブ・練習場所です。皆さんの家の周りにもある、定番の練習場所候補地です。

 河川敷は人の滅多に来ない場所、とは言い切れませんが、来る人間は、散歩している地元住民がほとんどです。たまに営業途中の会社員などが来ることもありますが、彼らから練習の邪魔をされた経験はありません。

 地面も、背丈の低い草であったり土であったりして、身体に対する負担も少ないでしょう。少々荒れている状態でもありますが、歩き回る練習でもない限り、問題は少ないでしょう。

 欠点は、大雨による増水の可能性があることです。私のメインの練習場所は河川敷ですが、そこは大雨になると増水・浸水し、地面が荒れてしまいます。そのようなときは、そこで練習するのは避けます。

管理された公園(早朝)

 管理されている公園は、練習場所としては望ましい場所でしょう。トイレや水飲み場があるため安心でもあります。しかし、それがために昼間(8時~)からは多くの人が訪れます。特に土日は不特定多数の人が来るため、人目があり、練習はしにくいでしょう。

 よって、管理された公園では、早朝や夜が練習タイムとなります。夜は人も意外と多いため、人の滅多にいない早朝がおススメです。管理された公園では、早朝4時くらいからウォーキングしに住民の皆さまも来られ、安心です。

市境の車通りの少ない道路幅の広い道路

 市と市の境あたりは、調整区域となっており住宅が少なく田畑が多く、人も少ない特徴があります。そのような場所で道幅の広い場所があるならば、そこに車を停めて練習するのもいいでしょう。

 田園地帯では、農繁期になると多くの人が作業で来るため、邪魔にならないように注意します。

家の庭

 拳法の練習が、場所をほとんど取らないものであるならば、家の庭や部屋の中も有力な練習場所となります。站椿の練習がメインの意拳や、場所を取らない手技の練習が多い詠春拳などは、家でも練習ができる代表的拳法です。

 あなたの取り組む拳法の練習方法を一工夫して、家の中でも練習できるようにすると、より一層練習場所の選択肢が増えるでしょう。

毎日の練習場所を確保するための知恵

 上記の条件をすべて満たすような場所を探すのは至難の業ですが、それに近い場所・季節や時期で条件を満たす場所をいくつか候補として持っておくことはできます。そして、いくつかそのような場所を持っておくことで、当日にベストな場所を選ぶことができます。

 例えば、「やぶ蚊の少ない場所」という条件は、11月~5月初旬までは、考えなくていいでしょう。他の条件をクリアしているが、やぶ蚊が多いことがネックな場所では、やぶ蚊が発生していない時期においては、条件をすべて満たしていることになります。「学生集団が滅多に来ない場所」という条件だけを満たしていない場所は、土日や夏休み・春休み・冬休み以外の、学生が集団で移動することがない時にはすべての条件を満たす場所だと言えます。

 土日は公園周辺は人や学生集団が多いから、田園地帯の道路幅が広い場所で練習。平日は公園周辺に人が少ないから、公園の一角で朝早くに練習・・。雨が降った時は、公園に人が少ないから、大きな木の下で雨を避けつつ練習・・・。

 このように、自分の中で、天候・時間・時期・曜日によって、決まった選択パターンを決めておくのですね。そうすることで、当日に「どこで練習した方がよいか?」などと、余分な悩みを持つことがなくなるのです。

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